資料2 第39回ユネスコ総会に関する諮問及び答申骨子(案)

ユネスコ活動に関する法律第六条に基づき、以下の通り、標記について諮問及び答申する。

【外務大臣から日本ユネスコ国内委員会会長への諮問】

○ 第39回ユネスコ総会における政府代表について
○ 第39回ユネスコ総会における基本的方針について


【答申 骨子(案)】

○ 政府代表については、文科大臣が出席するとともに、学識経験者、日本ユネスコ国内委員会事務総長、日本政府代表部特命全権大使等が出席することが適当。
○ 2018-2021年事業・予算案(39C/5)案については、「持続可能な開発目標(SDGs)」達成への貢献も踏まえ、事業の精選化・重点化を図るとともに、管理運営の合理化・改善への継続的な取組を図ることが重要。
○ 次期事務局長承認にあたっては、昨今の「政治化」の流れを止めることのできる決断力,「世界の記憶」事業の制度改革を含め、ユネスコの本来あるべき姿を取り戻すためのリーダーシップを求める。

【文部科学大臣から日本ユネスコ国内委員会会長への諮問】

○ 第39回ユネスコ総会における2018-2021年事業・予算案等に関する方針について


【答申 骨子(案)】

1.総論
 SDGs達成への貢献に向けた事業予算案の策定及び重点化を図ることを求める。
2.教育分野
 SDGゴール4(教育)の達成に関する取組の更なる推進を期待するとともに、SDGs全てのゴール達成に資する「持続可能な開発のための教育(ESD)」の取組の一層の推進、「ESDに関するグローバル・アクション・プログラム(GAP)」後のESDの枠組の構築、及びユネスコスクールを通じた取組の推進を求める。
3.自然科学及び人文・社会科学分野
 SDGs達成に向けた、科学関係事業間の連携強化によるシナジー創出とともに、ユネスコエコパークやユネスコ世界ジオパーク事業の推進による地域のSDGs推進が重要。
4.文化分野
 文化財の保護・保全を引き続き促進することを期待。
5.コミュニケーション・情報分野
  「世界の記憶」事業が、加盟国間の友好と相互理解の促進というユネスコの設立の本来の趣旨と目的を推進するものとなることを求める。
6.普及分野
 我が国で開始された民間ユネスコ活動が70周年を迎えることを踏まえ、その重要性を再確認するとともに活動の自律性の尊重を求める。

(参考:ユネスコ活動に関する法律(抄))
第六条 国内委員会は、関係各大臣の諮問に応じて次に掲げる事項を調査審議し、及びこれらに関し必要と認める事項を関係各大臣に建議する。
一 ユネスコ総会における政府代表及びユネスコに対する常駐の政府代表の選考に関する事項
二 ユネスコ総会に対する議案の提出その他ユネスコ総会における議事に関する事項 (以下略)
 

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