日本ユネスコ国内委員会第519回運営小委員会議事録

1.日時

令和6年3月5日(火曜日)13時50分~14時10分

2.場所

文部科学省12階大臣官房国際課応接室

3.出席者

〔委員〕
濵口会長、田代副会長、井上委員、沖委員、佐藤委員、鈴木委員
〔事務局〕
渡辺事務総長(文部科学省国際統括官)、匂坂副事務総長(同省国際統括官付国際交渉分析官)、本村事務局次長(同省国際統括官付国際戦略企画官)、小野事務総長補佐(同省国際統括官付国際統括官補佐)、その他関係官

4.議事録

【濵口委員長】  本日は御多忙中にもかかわらず、お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。定刻になりましたので、まず、事務局に定足数の確認をお願いいたします。
【小野補佐】  事務局から失礼いたします。本日は出席の委員が6名で、委員7名の過半数ですので、定足数を満たしております。
【濵口委員長】  ありがとうございます。
 それでは、ただいまから日本ユネスコ国内委員会第519回運営小委員会を開会いたします。
 傍聴及び取材を希望されている方におかれましては、国内委員会の規定に基づき、公開いたします。また、会議中の御発言は議事録に掲載され、ホームページ等で公開されますので、よろしくお願いいたします。
 議事に入る前に、新たに運営小委員会に配属されました委員の方々について、御紹介いたします。当小委員会は、ユネスコ活動に関する法律施行令第6条において、会長が指名する副会長1人、専門小委員会の委員長及び国内委員会の議決を経て会長が指名する9人以内の委員で組織することとなっております。これに基づき、12月1日付けで副会長に御就任いただきました田代委員、よろしくお願いします。
【田代委員】  よろしくお願いいたします。
【濵口委員長】  それから、昨年9月の総会で議決を経て指名した角南委員におかれては、今日は御欠席でございます。お二人が同日付けで運営小委員会に配属されました。
 また、先月の教育小委員会で委員の互選により委員長となられました鈴木委員が配属されました。よろしくお願いいたします。
【鈴木委員】  どうぞよろしくお願いいたします。お世話になります。
【濵口委員長】  どうぞ皆様、よろしくお願いいたします。
 それでは、本日の会議の配付資料について、事務局より説明をお願いいたします。
【小野補佐】  事務局です。失礼いたします。お手元にお配りさせていただいております議事次第を御覧ください。
 議題は3つございます。議題1が、第154回日本ユネスコ国内委員会議事次第(案)について。議題2が、令和6年度次世代ユネスコ国内委員会について。最後に議題3が、その他についてです。配付資料は1番、2番、それから、参考資料が3つございます。
 以上です。
【濵口委員長】  ありがとうございます。
 それでは、議題に入ります。本小委員会においては、国内委員会総会の前に、進行や議論の方向性等について確認させていただいております。議題1、第154回日本ユネスコ国内委員会議事次第(案)について、事務局から説明をお願いいたします。
【小野補佐】  資料番号、資料1を御覧ください。議事次第(案)ですが、この後、本日2時30分から6時30分まで、会場は文部科学省第1講堂、それから、オンラインでの配信を予定しております。議題は4つございます。
 議題1、最近のユネスコ関係の動きについてです。文部科学省、文化庁、外務省からの御報告になります。
 議題2、我が国におけるユネスコ活動の現状と今後の取組についてです。1番が、令和6年度ユネスコ関係予算(案)についてです。2番が、専門小委員会3つからの報告でございます。3番が、令和6年度次世代ユネスコ国内委員会についてです。関連議題としまして、4番が、次世代ユネスコ国内委員会からの報告となります。5番が、ユネスコスクールの活動についてです。このうち4番、5番は、それぞれユネスコ国内委員会、ユネスコスクールの学校からの御発表も含まれております。
 議題3としまして、国際情勢等を踏まえたユネスコ活動等の推進についてです。
 議題4、その他についてとさせていただいております。
 配付資料は以下のとおりです。
【濵口委員長】  ありがとうございます。
 本日の議事次第(案)について、委員の皆様から御意見、御質問等ございましたら、お願いいたします。よろしいでしょうか。今日は特に新しいイメージのお話があります。ユネスコスクールの生徒にオンラインでつないでいただく予定になっております。日本のユネスコスクールはたくさんあって、1,000を超えているのですかね。その話をよく聞いておりますけれども、なかなか実態を私たちは見たことがないので、一度お顔を拝見したいとお願いして、事務局に斡旋していただきました。試験中なのですかね。
【本村企画官】  試験中と伺っていますけれども、秋田県の大曲南中学校の校長先生と、中学校2年生の生徒さん2名に御出席いただく予定でございます。
【濵口委員長】  元気な姿を見られると思いますので、よろしくお願いします。励ましてやってください。よろしくお願いします。
【田代委員】  励まされたりするのではないですか。
【濵口委員長】  そうですね。実は。
 それから、次世代ユネスコ国内委員会も新しいメンバーが揃いましたので、彼らの話も含めて、現委員長、副委員長に、報告いただく予定になっています。かなり人材が育ってきている感じがしていて、私は従来から申し上げているのですけれども、サッカーをモデルにしないといけない。ユネスコ活動をもっと活発化する。つまり、サッカーって小学校、中学校、高校、大学と、ずっと学校とは独立したクラブと、学校の中のサークル活動と両方あって、優秀な人が行き来しながらだんだん育って、それでリーグに入っていくわけですよね。このユネスコ国内委員会は、私が最初に来たときに、正直、私も含めて、どちらかというと高齢の方々の委員会になっていて、もうちょっと元気出ないかなというのがありました。この次世代ユネスコ国内委員会の人たちに参加していただいたのは3年ぐらい前かと思いますが、すごく元気になってきたのですよね、彼らの発言を聞いていると。今度はもうちょっと下へ下がってみたらどうかなということで、今日はユネスコスクールの生徒の姿を見ていただけるかと思います。
 御質問、御意見がなければ、次の議題に移らせていただきます。議題2は、令和6年度次世代ユネスコ国内委員会について、でございます。まずは、事務局から説明をお願いいたします。
【小野補佐】  失礼いたします。資料2を御覧ください。「令和6年度次世代ユネスコ国内委員会について」ですけれども、先ほど濵口会長からもお話がありました、3年前に立ち上げたもので、今年度、昨年4月に改めて国内委員会の下に設置されております。メンバー20人の定員になっておりますが、そのうち任期満了を迎えている5枠について、昨年12月から今年1月5日までの間、公募いたしました。その結果、9名の応募がありまして、現在の次世代のメンバーに基本的には面接まで行っていただき、最終的に皆さんで話し合った結果、5名という形で決めさせていただいております。現在、委嘱の手続を行っておりますので、現状、個別のお名前はお出しできておりませんけれども、中身、概要について御報告させていただきます。
 全体の合計としまして5名加えて、4月から新しい体制で、また20名の体制になります。内訳としましては、その表にございます通り、真ん中、性別は男女比、10名、10名という形になっております。
 年代は20代が中心になっております。
 所属としましては、大学生、大学院生が多いですけれども、社会人の方も参画されております。また、地域も関東が多いですけれども、今回加わった5名も加えますと、比較的全国にも分布している形になります。
 任期としましては、下に参考でございますが、委員の任期は2年ですけれども、この委員会が存続2年という形で、令和6年度中、残り約1年という形になっておりますので、今回のメンバーも含めて、全員もう1年の任期になっております。
 以上になります。
【濵口委員長】  ありがとうございます。ただいまの説明について、皆様から御意見、御質問がございましたら、お願いいたします。よろしいでしょうか。
 いつもこの会議に来るとパッと思い出すことが、「心の中に平和のとりでを」という、ユネスコ憲章の前文で、特にこの1、2年、紛争が頻発している中で、エネルギー危機が来て、恐らくはウクライナ、ロシアの穀倉地帯が戦争で荒れ果てるということは、小麦の生産が相当減るだろうと。一方で、中国が非常に経済的に厳しい状態になっていますけれども、今、中国の食料は6割ぐらい輸入なのですね。膨大な量を輸入しておられる。だから、近未来はさらに生き延びるというところに非常に危機が訪れる可能性が高い状況が片方であります。
 一方で、私は今、AMEDでワクチンを作る作業をやっているのですけれども、結局、いろいろな大きな問題の根源は、人類が爆発的に増加した、いわゆる産業革命以降の活動の中で、密林がどんどん開かれている。密林の中に孤立していた人獣共通感染症がどんどん人類社会に今、入ってきています。エボラとか、マールブルグ、ラッサ熱なんていうのは80年代に出ていますけれども、1990年にこのアジアで広がった二パなんていうのも、バングラデシュではニパ・バレーというところがあって、毎年ニパが多発する領域があるのです。恐ろしいことに200人ぐらい感染すると100人は死ぬのです。致死率40%~70%、このような今まで我々が体験していなかったものが、社会に入ってきている状況がございます。恐らくはこの地球上に感染症になり得るウイルスは160万と言われていますけれども、その半分が人獣共通感染症になり得る。だから、未知の感染症が広がる可能性がまだあるような状況。これは、一番元は、産業革命から来た、ずっと人類社会の発展の影の部分があると思うのです。それをどうするかというところで、やっぱり根源的な活動はユネスコにあるはずなのですが、すごく日本人の実生活からだんだん遠いところにユネスコが行ってしまっているような気配もある。
 だから、このような若者とか、子供にもう一度、自分の実生活から、どうやって人類社会の未来を組み立てていくかということを、生の形で考えてもらうといった場をもっと作っていかなければいけない。そのような時代に入ってきているように思うのです。すごくこの次世代の方たちは、核になり得る人たちだと思います。
 それから、海外にいる人も入っていますので、我々の時代よりもずっと彼らは国際化して、幅広い活動ができる能力を持った人だと思います。大事に育てていかなければいけないと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。
 もし御意見がなければ、議題3に移りたいと思います。よろしくお願いします。何か審議すべき案件はございますか。
 それでは、本日、準備した議題は以上となりますので、これで第519回運営小委員会を閉会いたします。ありがとうございました。
 
―― 了 ――
 

 

 

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