ユネスコの事業として2004年に創設。創造性(creativity)を核とした都市間の国際的な連携によって、地域の創造産業の発展を図り、都市の持続可能な開発を目指すもの。各都市は同ネットワークを活用し、知識・経験の交流、人材育成、プログラム協力などを行う。
世界の加盟都市は72か国180都市で、7分野(文学、映画、音楽、クラフト&フォークアート、デザイン、メディアアート、食文化)のいずれかに分類されている。
国内の加盟都市は以下の8都市。ユネスコ創造都市ネットワークに関する主な活動は別紙のとおり。
都市名 |
分野 |
加盟年 |
神戸市 |
デザイン |
2008 |
名古屋市 |
デザイン |
2008 |
金沢市 |
クラフト&フォークアート |
2009 |
札幌市 |
メディアアート |
2013 |
鶴岡市(山形県) |
食文化 |
2014 |
浜松市 |
音楽 |
2014 |
篠山(ささやま)市(兵庫県) |
クラフト&フォークアート |
2015 |
山形市 |
映画 |
2017 |
ユネスコが公募し、都市(自治体)が直接ユネスコへ申請。申請のあった都市について、ネットワーク加盟のための認定審査をユネスコが行い、結果を公表。
次回は、2019年4月3日に公募、6月30日公募締切、11月結果公表予定。
ユネスコの定める手続きにより、申請都市がユネスコ事務局に申請書を提出する際、日本ユネスコ国内委員会の承認状(Endorsement letter)を添付することとなっている。
ユネスコの定めにより、1か国からユネスコへ申請できる案件数(都市数)の上限が4件に設定。
例:山形市(映画、2017加盟)
※以下は「創造都市やまがた」ウェブサイトhttps://www.creative-yamagata.jp/(※ユネスコ創造都市やまがたホームページへリンク)を基に事務局作成。
山形に根差す映像文化をはじめとする多様な文化を重要な地域資産と捉え、持続可能な開発目標(SDGs)の達成も見据えつつ、地域の多様な関係者による協議会が中心となり、様々な事業を展開。
【事業例】
・ 「映像で山形ルネッサンス」(→地域の創造産業の発展、人材育成)
山形の文化と魅力をテーマとした映像の制作・普及支援、若手映像クリエイターの育成。
・ 「やまがたアーチスト・イン・レジデンス」(→国際連携・交流)
海外の映像作家を招へいし、映像制作活動を支援。国内の映像制作者や市民との交流。
・ 「山形フィルム・コミッション」(→地域活性化)
映画、テレビドラマ、CMなどの映像作品を地域に誘致し、実際に撮影が円滑に行われるための様々な支援を無償で実施。
世界の加盟都市が一堂に会する年1回の会合。(2015年には金沢市で開催)
目的:加盟都市間の連携促進、ネットワークとしての目標の共有等。
ユネスコホームページ内に設置。ユネスコ及び世界の加盟都市が、自都市のイベントや公募等を周知し、情報共有と相互交流を図る。 (URL)https://en.unesco.org/creative-cities/(※ユネスコホームページへリンク)
国内の加盟都市関係者等を対象に、2018年10月に名古屋市で開催(第1回)。
目的:加盟都市間の成果や課題の共有、新たな連携の検討等。
※日本ユネスコ国内委員会第138回文化活動小委員会(持ち回り審議)決定。
4月3日(水曜日) ユネスコによる公募開始
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4月8日の週 国内委員会による国内公募開始。
※申請案件選考のためのワーキンググループを文化活動小委員会に設置。文化活動小委員会委員長を座長とし、ワーキンググループ委員(小委員会委員)を座長が指名。
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5月8日(水曜日) 国内公募締切 ※応募2件:旭川市(デザイン)、石垣市(音楽)
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5月中 日本ユネスコ国内委員会における審査
・Case1 上限件数(4件)を上回る応募があった場合
上記ワーキンググループを開催し選考。その後、文化活動小委員会を開催し、選考結果報告及び審議の上、ユネスコへの申請案件を決定し、日本ユネスコ国内委員会の承認状を作成。
・Case2 上限件数(4件)以内の応募があった場合
上記ワーキンググループにて書面審査。その後、文化活動小委員会でのメール審議の上、ユネスコへの申請案件を決定し、日本ユネスコ国内委員会の承認状を作成。
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6月上旬 日本ユネスコ国内委員会に承認された申請都市に承認状送付
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6月30日(日曜日) 申請都市からユネスコへの申請書提出締切
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11月 ユネスコでの審査を経て、ユネスコウェブサイトで結果公表
国際統括官付