令和8年2月20日(金曜日)14時00分~16時00分
対面・Webのハイブリッド開催
(委員)
岡本美津子委員、片岡真美委員、川村泰久委員、黒川廣子委員、小浦久子委員、小守林星子委員、添石幸伸委員、田中正之委員、西野裕代委員、野間省伸委員、松田陽委員、若林美和子委員
(関係省庁)
斎藤幸義文化庁文化経済・国際課グローバル展開推進室長、則本浩佑文化庁文化資源活用課文化遺産国際協力室室長、
(事務局)
北山浩士国際統括官(日本ユネスコ国内委員会事務総長)、小林美保国際統括官付国際戦略企画官(日本ユネスコ国内委員会事務局次長)、中川若菜国際統括官付ユネスコ協力官(日本ユネスコ国内委員会事務総長補佐)、その他関係官
【中川ユネスコ協力官】 それでは、お時間となりましたので、これより議事を始めさせていただきます。
本日は御多忙のところお集まりいただき、ありがとうございます。前回の小委員会でも御案内いたしましたとおり、前委員長の井上洋一委員、前委員長代理の佐藤美樹委員につきまして、昨年11月30日をもって任期満了により御退任をされましたので、新しい委員長及び委員長代理が決まるまでの間、冒頭当方より議事進行をさせていただければと存じます。よろしくお願いいたします。
それでは、会議に先立ちまして、定足数の確認及び事務連絡をさせていただきます。
現在、出席の委員が11名で全委員14名の過半数ですので、定足数を満たしております。
本日は、報道関係者の取材及び一般からの傍聴を受け付けており、Zoomにて傍聴いただける形となっております。なお、取材及び一般の傍聴については、冒頭の人事案件終了後の議題1以降となります。非公表の部分を除いて、御発言は議事録としてホームページ等に公開されますので、御承知おきください。
オンラインで御出席の委員におかれましては、カメラをオンにしていただき、御発言時以外はマイクをミュートにしていただきますようお願いいたします。また、御発言いただく際には、お名前を名のってから御発言いただきますよう、よろしくお願いいたします。
それでは、前回会議以降、委員に異動がございましたので、御報告をいたします。
まず、資料を共有させていただきます。こちらが本日の資料の参考資料1になります。文化・コミュニケーション小委員会の最新の委員名簿でございますが、昨年12月1日付で、新たに小守林委員、田中正之委員の2名が御就任をされました。つきましては、新たに本委員会に着任されました両委員より、一言ずつ御挨拶を頂戴できればと思います。
まず、小守林委員よりお願いいたします。
【小守林委員】 ありがとうございます。岩手県の盛岡ユネスコ協会理事の小守林星子と申します。よろしくお願いいたします。
私はこれまで20年ほど、岩手県、東北を中心にフリーアナウンサーとしてお仕事をさせていただいておりまして、また、和食ですとか懐石などを通じた日本料理の和食のお仕事などもさせていただいております。食や暮らしの文化を切り口に、地域の魅力発掘や発信のお仕事に携わってまいりました。岩手県内だけでなく、東北各地を回らせていただいております。
こちらの委員会では、文化・コミュニケーション分野の取組が次世代、そして社会に広がるように、微力ではございますが、活動してまいりたいと思っておりますので、どうぞ皆様、よろしくお願いいたします。
【中川ユネスコ協力官】 ありがとうございました。
それでは、続きまして、田中正之委員、お願いいたします。
【田中委員】 田中正之でございます。私は、独立行政法人国立美術館の理事と、上野にございます国立西洋美術館の館長を務めております。キャリアとしては、ずっと美術館の学芸員ないし研究員、そして美術大学の教員、そして今の館長あるいは理事というポストに就いているという形になります。
国立西洋美術館は、皆さん御存じかと思いますけれども、本館の建物自体が世界遺産というものになっておりますので、その意味でもユネスコとは関わりがあるところでございますけれども、そのような立場でもございますので、これから何らかの形でこちらのほうにも貢献をできればと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
【中川ユネスコ協力官】 ありがとうございました。
続きまして、冒頭申し上げましたとおり、新しい委員長及び委員長代理を選出させていただければと存じます。
参考資料2を御覧ください。ユネスコ活動に関する法律施行令第8条第4項に基づき、本小委員会に所属する委員の互選によって、新委員長を選出すること、また、同施行令第8条第5項に基づき、委員長があらかじめ指名した者が、委員長代理としてその職務を代理することとなっております。
まずは委員長につきまして、どなたか自薦・他薦ございますでしょうか。
【小浦委員】 よろしいでしょうか。小浦です。
【中川ユネスコ協力官】 よろしくお願いします。
【小浦委員】 松田委員が、世界遺産であったり世界の記憶等に関わっておられますし、文化・コミュニケーション小委員会が担当するいろいろな分野に関しての知見も非常に幅広く、また深くお持ちだと思いますので、委員長に適任であると思います。いかがでしょうか。
【中川ユネスコ協力官】 ありがとうございます。
松田委員、お引き受けいただけますでしょうか。
【松田委員長】 過分な言葉を小浦委員よりいただきました。謹んでお引き受け申し上げます。
では、先ほどのお話に基づきまして、私がこの委員長になれば、委員長代理を会議で指名しないといけないということになっておりますが、私は小浦久子委員が適任だと思いますので、小浦委員を委員長代理に指名させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
【小浦委員長代理】 ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
【中川ユネスコ協力官】 ありがとうございました。
それでは、これより松田委員長に議事の進行をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
【松田委員長】 それでは、再び松田陽でございます。
ただいま委員長になりましたが、冒頭事務局よりお話がありましたように、これより本小委員会をオンラインで公開することになります。傍聴の方の入室が完了するまで、しばらくお待ちください。
(傍聴者入室)
【松田委員長】 それでは、ただいまより第15回文化・コミュニケーション小委員会を開催いたします。
まず最初に、開会に当たりまして、北山国際統括官より御挨拶をお願いいたします。
【北山国際統括官】 委員の皆様におかれましては、お忙しい中に今年度2回目の文化・コミュニケーション小委員会に御参加いただきましてありがとうございます。国際統括官の北山です。
今回の小委員会は、ほかの教育や科学の小委員会同様、議題設定や議事進行のやり方を見直しました。基本的な考え方は3点ございます。まず、ユネスコでの議論と国内での議論をきちっとつなげるということ、次に、事務局として、自分たちが進めていきたいことをできるだけ具体的に御提案差し上げるということで、この小委員会では、例えば世界の記憶の暫定リストの作成に向けたワーキンググループの開催というのがそれに当たります。最後に、委員の皆さんがそれぞれの専門性を生かしたインプットをいただけるようにする、御協力いただけるようにするということを見直しの考え方といたしました。事務局のスタッフには相当の負担をかけましたけれども、きちんとやり切ってくれていると思います。
日本のユネスコ加盟75周年である今年、国内のユネスコ活動を横につなぐとともに、その意義を広く発信し、活動のさらなる活性化を図りたいと思っております。そして、そのことこそが、不安定な国際秩序の中で、新たに就任したエルアナーニー事務局長の下でのユネスコを支えることになると確信しております。委員の皆様の御協力をよろしくお願いいたします。
では、松田委員長、よろしくお願いいたします。
【松田委員長】 ありがとうございました。
それでは、議事を始めたいと思います。議題1、最近のユネスコ関係の動き(文化・コミュニケーション分野)についてです。まずは、資料に沿って事務局より御説明いただきます。
それでは、事務局及び文化庁から説明をお願いいたします。
【中川ユネスコ協力官】 ありがとうございます。それでは、先に国際統括官付から、資料1-1と資料1-2に基づき御説明をさせていただき、その後、文化庁から、MONDIACULTについて御説明をしたいと思います。
まずは、資料1-1でございます。本年が、毎年2回行われます執行委員会とともに、2年に1回開催されますユネスコ総会がある重要な年でございました。なので、時系列的に執行委員会の御報告と、総会についても簡単に御紹介をさせていただきたいと思います。
まず、執行委員会についてでございます。第222回ユネスコ執行委員会、こちらが原則春と秋の2回開催されるもので、ユネスコ総会に次ぐユネスコの意思決定機関となりますけれども、今年度は2回目が10月1日から16日の2週間ほどにかけまして、パリにて開催をされました。文化及び情報・コミュニケーション分野に関係する主な議題としては、こちらに記載の3点を掲げさせていただいております。
そのうち1つ目、持続可能な開発のための創造的経済国際年に基づく統合データ収集・分析プロセスについてでございますが、こちらは第220回での執行委員会の決議に基づき、加盟国の文化政策の進展状況に関する現状を定量化するというものでございまして、その検討状況についてのフォローアップがなされたようでございます。フェーズ1から3から成るロードマップに基づきまして、現在フェーズ1ということで、2009年版の文化統計のフレームワークというものがございますが、そちらの改定がなされ、その改定の内容については、この後、文化庁よりも紹介がございますMONDIACULT2025にて発表されたということが決議をされております。
2つ目のMONDIACULT2025につきましては、追って文化庁より御説明をさせていただきます。
3点目、国際「持続可能な開発のための文化」10年については、ベトナムをはじめとした複数国から提案された議題でございまして、国連総会において、2027年から2036年を同10年として宣言を行うことを検討するよう提案をしたという議題でございます。こちらについては、SDGsの今後については国連においてまだ決定がなされていないものの、決定いかんにかかわらず、持続可能な開発に文化が重大な貢献を果たすことということについて確認をした上で、本提案については、任意拠出金の下で対応するということが決議をされているところでございます。
3が、ユネスコにおける文化等分野で既に開催をされた主な会議の一覧でございます。そして4が、今後開催予定の主な会議となりますので、御参考でございます。
続きまして、資料1-2が、2年に1回開催されますユネスコ総会が今年度開催されましたので、そちらの結果報告となります。10月30日から11月13日にかけて、今回はウズベキスタンのサマルカンドにおいて開催をされました。文部科学省からは文部科学事務次官が出席をし、日本政府代表として一般政策演説を行ったところでございます。
こちらの3に記載のとおり、今次総会は、事務局長の交代ということで、ハーリド・エルアナーニー氏、元エジプト観光・考古大臣が新事務局長に選出をされ、就任がされたということのみならず、2025年7月に米国がユネスコを脱退するという表明がなされましたけれども、その後初めての開催となる重要な会議だったところでございます。
そういった中で、文部科学事務次官による一般政策演説が行われたところでございまして、演説の概要についてはこちらのとおりでございますが、ユネスコ創設80周年ということもありますけれども、日本も時を同じくして、2026年に加盟75周年を迎えるという節目であること、そして、そういった節目において、教育・科学・文化を通じたユネスコの積極的な役割を引き続き期待していくということと、ESDや災害リスクの削減、文化遺産保護等を通じて、日本としても引き続き貢献する決意というものを表明いただきました。
以降の主要な議題の部分については割愛をさせていただきます。
それでは、資料1-3に基づきまして、続いて文化庁よりMONDIACULTについて御説明をいただきたいと思います。文化庁、お願いいたします。
【齋藤室長】 文化庁グローバル展開推進室長の齋藤と申します。資料1-3を御覧ください。MONDIACULT2025につきまして御説明いたします。
1ポツにございますとおり、MONDIACULT2025は、ユネスコのカテゴリー2(政府間会議)に位置づけられる国際会議の一つです。163か国から2,500人以上が参加いたしました。今回は、資料にございますとおり、6つの主要テーマと2つの重点分野が設定されまして、成果文書が取りまとめられています。
続きまして、2ポツ目でございます。今回はスペインのバルセロナにおきまして、昨年9月に開催されました。
さらに、3ポツでございますが、会議期間中には4つのテーマの下で、合計20のテーマ別セッションが行われました。日本からは矢野文部科学審議官が、「文化的権利/文化経済」のセッションにおいてスピーチをいたしました。クリエーターやアーティストに対する支援、昨年5月に京都で開催されました「MUSIC AWARDS JAPAN」といった取組について紹介いたしました。
最後に、成果文書の主なポイントでございます。3の(2)のとおり、文化は包摂的な経済成長、持続可能な開発等に貢献する地球規模の公共財であるとした上で、2030年以降の持続可能な開発目標において、文化を独立した目標として位置づけるべきであると認識し、以下のような文化の政策及び実践を示すということで、事例として3つ挙げさせていただきました。
なお、次回のMONDIACULTは、2029年にサウジアラビアで開催することが発表されております。文化庁といたしましては、MONDIACULTで議論された内容も参考にしながら、各種施策の充実に努めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
【松田委員長】 それでは、ただいま御説明いただきました議題の1の内容につきまして、御意見や御質問がある方は、挙手ボタンを押して御表明ください。指名は事務局よりお願いいたします。いかがでしょうか。よろしいですか。
それでは、次の議題に進みます。議題2、世界の記憶についてです。本事業に係る直近の動きについて、事務局より御説明いただきます。
それでは、事務局より御説明お願いいたします。
【中川ユネスコ協力官】 ありがとうございます。それでは、資料2-1から、これより御説明をさせていただきます。
まず、世界の記憶の国際登録につきまして、今年度は日本として、新規の申請案件を行った年となります。こちらの概要に書いておりますとおり、今年度の7月にユネスコから公募の開始がございましたので、そちらを受けて国内公募を行いました。申請は2件ございまして、その後、その2件について、「世界の記憶」国内案件に関する審査委員会において、専門的・技術的観点から調査審議を行っていただきました。
そちらの審査委員会での審査を経まして、ユネスコ「世界の記憶」関係省庁連絡会議において、我が国からユネスコ「世界の記憶」における国際登録として、以下の案件、「観世宗家伝来 世阿弥能楽論『風姿花伝』」について新たに推薦するということを決定いたしまして、令和7年11月末にユネスコへ申請書の提出を行ったところでございます。『風姿花伝』についての詳細は、こちらの次の資料、別紙1を御覧いただければと思いますけれども、能を大成した世阿弥が執筆した代表的な能楽論でございまして、世界的にも高く評価される演劇論と認識をしているところでございます。
今後の予定といたしましては、ユネスコの国際諮問委員会(IAC)における審査を経て、2027年春のユネスコ執行委員会において登録の可否が決定される予定となっております。
続きまして、資料2-2を御覧ください。「世界の記憶」暫定一覧表検討ワーキンググループの設置についてという資料でございます。夏の文化・コミュニケーション小委員会においても御説明を申し上げましたけれども、世界の記憶の関係で、特にMOWCAP、アジア太平洋地域登録の申請の活性化を一層推進していく必要があるということ。また、先ほど申し上げましたとおり、ユネスコからの公募に基づいて国内公募を行うという順番になっていることから、そういった短期間においてもしっかり申請案件の内容や重要性について、申請書においてしっかりと説明をした上で、質の高い申請書を提出していくことが重要であると認識をしております。
こういった問題意識から、我が国からユネスコの世界の記憶に推薦する案件としてふさわしい記録物について、専門的見地から検討を行い、暫定一覧表として整理することを目的として、国内案件に関する審査委員会の下に、新しくこちらの暫定一覧表検討ワーキンググループというものを設置するということを決定いたしました。
審議事項については、こちらに記載のとおりでございます。委員の任期は1年以内という形で、また、来年度からこちらのワーキンググループにおける議論が開始いたしますので、またそちらの状況については、本文化・コミュニケーション小委員会においても、折を見て御説明、御報告をさせていただければと思っております。
資料2-3は、世界の記憶に関する概要資料になりますので、御参考でございます。
事務局からは以上でございます。
【松田委員長】 ありがとうございました。
以上、議題2に関する説明につきまして、質疑応答に移りたいと思いますが、その前に、私自身が「世界の記憶」国内案件に関する審査委員会の委員でございまして、そことの関わりがあるため、簡単に紹介をさせていただきます。
私は2021年度から審査委員会の委員となっておりますが、それに先立って2016年度から、これは審査委員会ではなくて選考委員会というものがあったときのことですが、その選考委員として「世界の記憶」の国内案件に関わってまいりました。ずっと懸案事項として上がっていたのが、認知度といいましょうか、知名度が国内で高くないということでした。先ほど事務局より御説明がありましたが、とりわけ地域登録と言われているMOWCAP、アジア太平洋地域の登録の推薦をしたいという記録物がなかなか上がってこない。これは世界遺産とかと比べると大きなコントラストをなしていました。
国内にはきっとたくさんの優れた記録物があると思うんですけれども、国際登録もそうですし、またMOWCAPの地域登録についても、いい案件をなかなか拾うことができないという点を悩ましく思っておりました。そういったことを受けまして、ワーキンググループの説明資料2-2に書かれている流れとなったわけでございます。ですので、ワーキンググループを設けて、ぜひ暫定一覧表、すなわち日本から推薦していく記録物の候補を拾い上げるシステムを作成できればと思っております。
しかし、それだけでは足りなくて、資料2-3に出ております、この「世界の記憶」という事業がそもそもどういったものか、中にはまだ世界遺産や無形文化遺産と混同されている方もいらっしゃいますので、これの国内認知度を高める必要がありますので、ぜひ委員の皆様方にも御協力をいただければと思っております。
以上、私から簡単に発言させていただきました。
それでは、議題2の世界の記憶について、何か御意見、御質問のある方は、挙手ボタンを押していただきますようお願いいたします。指名は同じく事務局よりお願いいたします。大丈夫ですね。
それでは、次の議題に進みます。次は議題3、無形文化遺産についてです。本小委員会、文化・コミュニケーション小委員会では、世界遺産について、ユネスコへの申請に当たっての審査等は担当しておりませんが、ユネスコの文化・コミュニケーション分野における取組であることから、御報告いただくこととしております。
ということで、無形文化遺産に係る状況について、文化庁より御説明をいただければと思います。
【則本室長】 文化庁から無形文化遺産について御説明させていただきます。資料3を御覧ください。
1ページ目は制度の概要になっておりますので、具体的には1枚おめくりいただきまして、資料を御覧ください。
まず、令和7年度におけるユネスコ無形文化遺産への提案について、新規提案として「神楽」と「温泉文化」を、拡張案件として「山・鉾・屋台行事」と「風流踊」、そして「伝統建築工匠の技:木造建築物を受け継ぐための伝統技術」、これを提案することが文化審議会において決定されました。
新規提案につきましては、ユネスコによる審査の優先順位は「神楽」、「温泉文化」の順となっております。新規提案に係る我が国のユネスコ無形文化遺産の審査は、実質2年に1件となっています。このため、「神楽」につきましては令和10年12月頃に、「温泉文化」につきましては令和12年12月頃に開催予定の無形文化遺産保護条約政府間委員会において、登録が審議・決定される見込みでございます。
続きまして、資料の下の段ですけれども、拡張提案ですが、「山・鉾・屋台行事」に「吉田祭のお練り行事」を追加、「風流踊」に「白鳥の拝殿踊」を追加、「伝統建築工匠の技:木造建築物を受け継ぐための伝統技術」に「屋根瓦葺(琉球瓦葺)」、「茅葺」の担い手「一般社団法人日本茅葺き文化協会」、「日本産漆生産・精製」の担い手「特定非営利活動法人丹波漆」を追加する提案となっております。
これらの提案案件は、令和9年12月頃に開催予定の政府間委員会において登録の可否が審議・決定される見込みでございます。
1枚おめくりいただきまして、次のページを御覧ください。令和7年度におけるユネスコ無形文化遺産への登録の決定についてでございます。
令和7年12月11日、無形文化遺産保護条約第20回政府間委員会におきまして、我が国より拡張提案を行った「和紙:日本の手漉和紙技術」、「山・鉾・屋台行事」、「伝統建築工匠の技:木造建築物を受け継ぐための伝統技術」の3件につきまして、ユネスコの無形文化遺産代表一覧表へ登録されることが、拡張という意味ですけれども、拡張登録されることが決定しております。
あと、補足ですけれども、資料にはございませんが、現在ユネスコには「書道」を提案中でございます。これにつきましては、令和8年11月から12月にかけて中国の厦門で開催予定の政府間委員会において、登録の可否が審議・決定される見込みでございます。
以上でございます。
【松田委員長】 ありがとうございました。
議題3に関する説明につきまして、質疑応答に移りたいと思いますが、実は本件、すなわち無形文化遺産につきましても、私自身が文化審議会無形文化遺産部会の委員を務めておりますので、簡単に御紹介させていただければと思います。
こちらの委員は2018年度より務めております。先ほど、世界の記憶は、世界遺産や無形文化遺産に比べて国内の認知度が低いと申しました。が、無形文化遺産のほうは、世界の記憶よりは認知度が高いものの、世界遺産と比べると認知度がまだ十分ではないところがあると感じております。それはどういうことかといいますと、無形文化遺産の代表一覧表に記載されると、世界遺産のような観光効果が期待できるというような理解がでてきて、昨今ではいろいろなものを登録しようという動きがあります。それはマスコミの報道でも見られるように感じられます。
しかし、この無形文化遺産というユネスコの制度について、日本としての関わりで気になることがあります。日本としましては、これまでは基本的に文化財保護法に沿って、どういったものの代表一覧表への記載が適切かを考えて推薦してきましたけれども、文化財保護法で考える無形文化財ないしは無形文化遺産と、ユネスコの条約が考える無形文化遺産との間の差がだんだんと以前よりも広がってきています。もちろん、日本国内の制度と国際的な制度の間にはずれがあるのは当然でありまして、そこをどのように接続させるかということは常に課題なんですけれども、昨今では、代表一覧表に記載されるものにはいろいろなものが本当に出てきました。少し前には食文化もございましたが、最近ではサーカスですとか、アイスランドの公共のプールで泳ぐ慣習のようなものも登録されてきています。これは、日本の文化財保護法で考える無形文化財とは大きくずれてきている。ここにどう対応していくかということが課題になっております。
生活文化が文化財保護法に入ってきましたので、突破口になるかもしれませんし、それ以外にももっと幅広く無形文化遺産を捉える必要があるのかなと考えておりますので、委員の皆様方におかれましても、機会がございましたら、このような理解の促進のために御協力いただければと思っております。
しゃべり過ぎてしまいまして、失礼いたしました。
それでは、先ほど御報告いただきました文化庁からの御報告について御意見、御質問のある方は、挙手ボタンを押して御表明ください。指名は事務局よりお願いいたします。
【中川ユネスコ協力官】 それでは、川村委員、お願いいたします。
【川村委員】 ありがとうございます。
先ほど松田委員長から非常に興味深い最近の傾向、無形文化遺産の登録と日本の国内の対応ぶりの乖離ということについてお話ありましたけれども、アイスランドのプール等々の例も挙げられたわけですが、要はユネスコの加盟国の間で、この問題についての最近の登録傾向というか問題の捉え方を、ユネスコのこの制度自体との間でどのように理解するか。それがいわゆる正しいという方向なのか、あるいは一つの傾向として、加盟国の間で一種の人気を得ている、支持を得ている、したがって、これに応じて日本も負けないようにというか、これに歩調を合わせて、文化財保護法の制約等があるようですけれども、それはそれとしまして、現実にこういった国際的なユネスコの場での傾向に合わせて積極的にいくべきだということかと思うんですが、この辺りの両者の考え方を少しお伺いできたらと思います。よろしくお願いします。
【松田委員長】 ありがとうございます。これは文化庁に御回答をお願いいただけますでしょうか。
【則本室長】 文化庁でございます。御質問ありがとうございます。
松田先生から御紹介ありましたとおり、ユネスコに登録されているものというのは、かなり幅広いものが登録されております。当然、伝統的な踊りですとか、そういったものはかなり大半を占めるわけですけれども、具体的に今回御紹介があったようなものも登録されています。
日本につきましては、条約ができる前から、文化財保護法におきまして、無形文化の保護を図ってまいりました。他方、かなり多くの国は、この条約ができた後に国内の制度を整えて、ユネスコの条約に沿った定義を取り入れながら取り組まれてきたというところが、大きな流れの違いとして、こういった登録されるものの違いということにもつながっているのかなと思っているところでございます。
今回、先ほど詳しくは御紹介しなかったんですけれども、「温泉文化」につきましては、一部有形物などで文化財保護法の対象として指定されているものもございます。ただ、今回の「温泉文化」は、湯につかって体を癒やすという社会的慣習ということが基本的なコンセプトなんですけれども、この意味での無形文化遺産ということについては、文化財保護法での指定や登録などはございません。ただし、今回、これも文化審議会で決定いただいたんですけれども、従前からユネスコ無形文化遺産に関する条約への対応についてという文書を作っておりまして、その中でどのようなものを提案していくかという中で、基本的には文化財保護法ということが大きく書かれていたんですけれども、今回、文化財保護法以外によって国の保護措置が図られているものも、提案候補の検討対象としていきましょうということをお決めいただきました。
そういった枠組みの中で、今回の「温泉文化」もこのように出しておりまして、これは世界に合わせる、合わせないということではないんですけれども、特にそういったことよりは、当然そういった大きな流れがあることも承知しながら、日本としてユネスコに登録すべきものをできるようにしていこうということで、このような形にしていただいたと理解しております。
御説明としては以上になります。
【松田委員長】 ありがとうございます。
川村委員、よろしいでしょうか。
【川村委員】 結構でございます。
【松田委員長】 御質問も含めまして、ありがとうございました。
【中川ユネスコ協力官】 それでは、小浦委員、御発言、御質問ございましたらお願いいたします。
【小浦委員長代理】 小浦です。よろしくお願いします。
御説明ありがとうございます。今の御質問の続きのようなところもあるんですが、今、文化財保護法上の位置づけだったり法措置がないものについても登録を進めていくというお話がありましたけれども、その場合、どういった形でその保護を国内的に進めるのかという枠組みですかね、そういうのは何かお考えがあるのかというのが1点と、それから先ほどの説明の中で、生活文化という概念が文化財の中にも入ってくるようになっていたという御説明があったと思うんですが、その辺りのことをもう少し教えていただけますでしょうか。
【則本室長】 文化庁です。よろしいでしょうか。
まず、1点目の御質問、国内の保護の枠組みということに関してでございます。これにつきましては、案件ごとに様々なケースがあるのではないかと思っております。今回、「温泉文化」の関係で御紹介させていただきますと、こちらにつきましては、まず環境省で温泉法というものが所管されております。温泉法というのは様々な側面があるんですけれども、温泉の資源をしっかり守っていくという大きな目標の下に様々なことが規定されておりまして、今回の法措置としましては、そういった温泉法ですとか、あとは厚労省の関係で、公衆浴場法ですとか旅館業法といったものも関連の法律としてございます。もちろん文化財保護法におきましても、やや間接的ではありますけれども、先ほど申し上げた旅館ですとか有形物といったものの指定登録などもございます。こういった様々な温泉文化を保護していくようなものを組み合わせて、今回「温泉文化」というのが、国の面だけで言えば、保護措置が図られているという整理がなされております。当然、このほかに、団体のほうで様々な継承活動が行われているということになります。
それと、2点目の御質問、登録の関係でございますけれども、生活文化につきまして、登録の制度ができております。ユネスコ無形との関係で言いますと、それまでは基本的には、文化財保護法では国の指定、重要無形文化財あるいは重要無形民俗文化財の指定、一部今回御紹介した伝統建築工匠の技のように、選定保存技術として選定されているものもありますけれども、基本的には指定の枠組みから提案していたという大きな流れがございました。
生活文化の登録の制度ができて以降、これまで、例えば、ユネスコ無形に登録されましたけれども、伝統的酒造りですとか、現在提案中の書道といったものが登録のものとして、生活文化の分野から登録されております。ユネスコ無形の文脈でも、そういった大きな流れを受けまして、伝統的酒造りの提案を行い、書道を提案してきたというのがこれまでの流れでございます。
そういったところでよろしいでしょうか。
【小浦委員長代理】 ありがとうございます。
ちょっとお聞きしたいのは、文化財の中の文化的景観というのが、かなり生業、生活等、地域との関係の中での価値保護ということが一つの位置づけになっていると思うので、そういったことも含めて、文化財全体の中で生活文化というものがどのように今後文化庁として考えていかれるのかなというのもあって、この無形文化財、無形文化遺産と併せてお聞きしたかったというところです。ありがとうございます。
【中川ユネスコ協力官】 ありがとうございます。
それでは、続きまして、片岡委員、お願いいたします。
【片岡委員】 ありがとうございます。
今この無形文化財の既に登録されているものについて、文化遺産オンラインなどを併せて見ながら拝見していたところなんですけれども、実際には、無形文化財になり得るものは、我が国には大変多くあるのではないかなと思っていまして、これが何か長期的になり得るロングリストがあって、それから順番に選んでいるということをおっしゃっていたような気がしたんですけれども、その辺りをもう少し詳しく教えていただければと思いました。
といいますのは、文化遺産オンラインで出ているリストを見ますと、能楽とか歌舞伎のように全国にあるものもあれば、個別の地域特有の風習や踊りなども出ているようなので、どういった戦略というか、長期的な計画をお考えなのか教えていただければと思いました。
【松田委員長】 では、文化庁、お願いいたします。
【則本室長】 文化庁でございます。
資料3の概要ペーパーを御覧いただけますでしょうか。こちらが、これまでユネスコ無形文化遺産として登録してきたものになっております。
そして、今御質問いただいた今後の戦略ということなんですけれども、これまでの経緯を少し振り返りながらお話しさせていただきますと、この制度ができた当初は、文化財に無形の分野で指定されているものは非常にたくさんございます。地域ごとに様々な登録をされているので、数百という単位でございます。それらにつきまして、指定時期が古いものから当初登録してまいりました。
ただ、そういたしますと、当初は1年にたくさん登録できた年もあったんですけれども、現在では、本日申し上げたとおり、実質2年に1件ということになり、その数百を登録するのは非常に難しいという状況がございます。そのほかの理由もあるんですけれども、文化庁としましては、その後、グルーピング化をして登録しようということが大きな流れになっております。例えば2014年の和紙を御覧いただきますと、ここには3つの和紙で最初、グルーピング化して登録しております。その後、新しく指定されたものがありましたので、今回、越前の鳥の子紙を追加、そこに拡張提案としてしたわけなんですけれども、和紙のようにグルーピング化しています。
2016年のところを見ていただきますと、山・鉾・屋台行事といった枠組みで、当初は33件の行事をグルーピング化して登録しております。地域ごとに特色ある取組なんですけれども、大きな目で見ますとこういった形でくくれるのではないかということで、グルーピング化の登録をその後、重ねてまいりました。風流踊までがその例になります。
実は、指定されたものの中に、当然まだユネスコに登録できていないものもございます。こういったものにつきましては、引き続きグルーピング化の視点を持って、どのようにグルーピングができるのか、こういった戦略で登録をしていこうと考えているところでございます。
本日、生活文化の登録の制度のことをお話ししましたけれども、そういった制度もできましたので、2024年からは伝統的酒造り、書道ということで、これは全国にわたるテーマですけれども、こういったものを登録してきたということで、今後ともそういった大きな流れで登録をしてまいりたいと思っているところでございます。
以上でございます。
【片岡委員】 既に何百という単位で国内では登録されているものがあるとおっしゃっていたようなんですけれども、現状ではそのうちの何割ぐらいが既に登録されているというイメージなんでしょうか。
【則本室長】 ありがとうございます。パーセンテージという形でこれまで出していませんが、グルーピング化したものをユネスコでは1件と数えますので、現在この概要は23件と書いていますが、この全てを国指定の目線で数えていったときには、200弱ぐらいあったのではないかと思います。すいません。正確かどうか分からないんですが。そういった意味では、無形文化財として指定されているものの、恐らく半分はいかないかなという程度が現在登録されていると考えていただいていいのかなと思います。
【片岡委員】 なるほど。
国指定の無形文化財のリストも、一方で年々増えているということなんですか。
【則本室長】 国の指定は、毎年新たに調査研究が進んだものを指定してまいりますので、増えていくものもございます。そういったものにつきまして、今回まさに登録したように、先ほど越前鳥の子紙の例を挙げさせていただきましたが、これはグルーピング化して和紙を登録した後に、国内で新しく和紙が登録されましたので、それを拡張提案という形で、もともと3件グルーピング化したものに、4件目として追加登録をユネスコにしたというものでございます。こういった形で国内で新指定が発生しますので、グルーピング化して載せられるものは載せていくということになっております。
すいません。先ほど私がここで、全体で200件ぐらいが指定されていると申し上げたんですが、今、ざっと計算しますと恐らく100件ぐらいかなと思いますので、先ほどのは誤りで、多分、そういう意味では4分の1ぐらいかもしれません。今、データを持ち合わせておりませんので正確ではないですが、イメージの一つとしてお伝えさせていただきます。
【片岡委員】 分かりました。ありがとうございました。道はまだまだ長いということですね。
【則本室長】 はい。
【松田委員長】 ありがとうございました。御説明をいただきまして、文化庁、ありがとうございました。
では、続きまして、議題4、ユネスコ創造都市ネットワークについてに移ります。
まず、事務局より御説明をお願いいたします。
【小林国際戦略企画官】 それでは、資料4-1を御覧ください。
昨年3月、越前市がユネスコ創造都市ネットワーク(UCCN)への新規加盟申請を行いまして、同年10月にユネスコから正式に加盟が認定されました。今回、越前市は、8つある分野のうち、クラフト&フォークアートの分野での認定となりました。越前和紙、打刃物、箪笥など、地域に根差した多様な伝統工芸を生かしたコミュニティーづくりが高く評価されているものです。今後は創造性を軸に、世界の都市と連携を深めながら、情報発信を強化していただくことになります。国としても、地元自治体の取組をしっかりと支援してまいります。
これにより、日本のUCCN加盟都市は、合計12都市となりました。
続きまして、資料4-2を御覧ください。
まず、昨年10月14日から16日にかけて、山形県山形市において、第8回UCCN国内ネットワーク会議とCCNJ国際ネットワーク部会が合同で開催されましたので、その御報告をいたします。
昨年度の丹波篠山市に続きまして、2回目の合同開催となりました。UCCN会議では、北山国際統括官から、日本のユネスコ加盟75周年を記念して、創造都市を含むユネスコ登録事業のPRを一層強化していきたい旨の御挨拶をした後で、海外都市間の連携や外部資金の確保などについて、活発に意見交換が行われました。また、CCNJ部会では、他国の創造都市の状況や、加盟のメリットに関する情報提供、次世代ユネスコ国内委員会からの活動の紹介や、ユースの活動実態調査に向けた協力依頼がございました。さらに、2025年の東アジア文化都市である鎌倉市からの報告を受けまして、日中間の文化交流や国際連携についても議論が交わされました。
次のページです。ここからは、前回の本小委員会を含めまして、これまで何回か、国が主導してUCCNへの申請を戦略的に進めるべきではないかとの御意見をいただいておりました件について、事務局での確認状況や今後の方向性の案を御報告いたします。
まず、世界各国での国の関与の在り方について、ユネスコ事務局に確認した結果をこのスライドにまとめております。ユネスコ事務局からは、申請リストのようなものを作成している国は把握しておらず、基本的には都市が自主的に申請をし、国がそれを審査する形が一般的であるとのことでした。また、申請ガイドラインには、申請は地域自治体が主導しなければならないと明記されておりまして、国が申請サイクルの整理などを目的にリストを作成することはあっても、主導するということは想定されてはいないとの回答でした。
次のスライドです。ユネスコ事務局が示すミッション・ステートメントにおいても、UCCNは加盟都市が主導する取組を支援し、都市開発において創造性を不可欠な要素とすることを目的としています。こうした趣旨を踏まえ、UCCNへの申請においては、国が主導するのではなく、各都市が地域の実情に応じて主体的に取り組むということが基本と考えております。その上でですが、この委員会で御指摘いただいた趣旨も踏まえまして、国として各都市の意欲を後押ししていくために、事務局の体制の強化を図りまして、加盟を検討する都市に対して、伴走型の支援を一層行っていきたいと考えております。
具体的には、今後取り組むべき事項として、以下の3点を挙げております。1点目は、UCCNへの申請に対する国の支援内容を整理して、分かりやすく公開をすること。2点目は、申請のメリットや、申請書の事例、作成のチェックリスト、発生費用などの情報提供を強化していくこと。3点目は、UCCNとCCNJの合同会議をさらに発展させて、加盟していない都市に対して情報提供を行っていくということです。これらの取組を進めるに当たりまして、まずは加盟都市の皆様に申請のノウハウや事例の御提供をお願いしていきたいと考えております。
続きまして、もう1点、資料は御用意しておりませんが、前回の小委員会で、UCCNと観光を結びつけてはどうかという御意見をいただきました。それを踏まえて、越前市と岡山市、そして浜松市に事務局よりヒアリングを行いましたので、簡単に御紹介します。
まず、UCCNの取組を観光にどう結びつけているかについては、各都市がそれぞれの分野の強みを生かして、和紙の紙すき体験、文学碑を巡るバスツアー、また音楽コンクールや工場見学など、体験型のコンテンツやイベントを通じて来訪を促しているということでした。
次に、観光サイドに対する期待としては、地域の価値を理解する層へのターゲット設定や、加盟分野に関連したグッズの開発、文化資源の活用体制の整備などが挙げられました。一方で、観光を主目的とせず、市民のネットワーク拡大や創造的な収益というのを重視しているという加盟都市もございました。
これらを踏まえまして、次の議題でもございますが、日本のユネスコ加盟75周年を迎える本年、様々な記念プロジェクトを予定しております。UCCNの各都市の取組も踏まえまして、旅行雑誌の作成なども予定しておりますので、しっかりと国としても発信してまいります。
以上、御報告でございました。
【松田委員長】 ありがとうございました。
それでは、ただいまいただきました説明を受けて、御意見や御質問がある方は挙手ボタンを押していただきますようお願いいたします。指名は事務局よりお願いします。よろしいですか。
【中川ユネスコ協力官】 小浦委員、お願いいたします。
【小浦委員長代理】 小浦です。国として積極的にUCCNの制度というか、この加盟を戦略的に検討してはどうかということを言ってきた立場で、少し今日いただいたお話で、つまり、このUCCNというのは都市が主体的に行っていく、申請していき、都市が自らの都市整備であったり地域整備に、その政策的な効果を展開していくということが、一つ大きなこの制度の役割というか、機能なんだということがよく理解できました。ありがとうございました。
その上でですけれども、UCCNとCCNJの関係といったことをもう少しうまく連携させていって、同じようなテーマで創造都市を目指しているようなところ、あるいは、テーマは違うけれども、それを連携させることによってお互いの効果が上がっていくような都市間、そういったもののネットワークを拡大していくということは、その地域らしさだったりとか地域の力を高めていく上でも大事だと思うんですけれども、そういったところで、文科省としてと言っていいのかどうか分かりませんが、このUCCNを活用していく、あるいは生かしていくという立場から、何かございますでしょうか。
つまり、これは都市整備、都市をこれから都市再生であったり、地域を活性化していったり、地域が元気になっていくときの一つの手がかりになるような気がするんですけれども、そういったところというのは、少し文化というよりは観光だったりとか、教育だったりとか、生活だったりとか、そういうところとつながっていくので、直接的文科省的なスタンスじゃないかもしれませんけれども、何かうまくユネスコの活動をつないでいくというところについて、戦略的に何かをしようとしたときに検討された経緯を踏まえて、少し御意見いただけたらと思います。
うまく説明できなくてすいません。
【北山国際統括官】 ありがとうございます。このUCCNの会議、先ほど発表してもらいましたけれども、山形市で行われた今年の会議に私、国際統括官、北山が参加させていただきました。そのときに、これはいろいろと事務の改善の余地があるかなと思ったのは、UCCNのほうはユネスコ統括、文部科学省国際統括官付が担当しているのに対して、CCNJのほうは文化庁が担当しているということがあったということがございます。その間をどのように調整していくのかとか、つないでいくのかというのが課題だなということを、そのときに感じたということがございましたし、実際にCCNJの事務局の方からもいろいろなお話を伺う機会がありましたので、そういった点を踏まえて、今後戦略的に進めていくための方策というのを考えていきたいと思っております。
【小浦委員長代理】 ありがとうございます。すいません、うまく説明できなくて。ありがとうございました。
【松田委員長】 ありがとうございました。
ほか、もう御意見ないようでしたら次に進みますが、大丈夫でしょうか。
それでは、続きまして、議題5、日本のユネスコ加盟75周年についてに移ります。
本年、すなわち2026年は、日本がユネスコに加盟してから75周年を迎える年でございます。そのことを記念して実施する取組について、事務局より御説明をお願いいたします。
【小林国際戦略企画官】 ありがとうございます。
それでは、資料5-1に基づきまして、ユネスコ加盟75周年記念プロジェクトの進捗状況を御報告いたします。本資料は、1月23日に文部科学省が報道発表しましたもので、2026年のユネスコ加盟75周年を記念して、国内外への発信と活動の推進を目的とした事業の概要を示しております。
現在までの主な進捗としまして、まず(1)にお示ししておりますとおり、情報のハブとなる特設サイトを開設しまして、75周年に関する情報や、記念イベントのカレンダー、関連資料などをここに掲載しております。
次に、(2)のとおり、記念ロゴマークについては、関係団体の皆様による投票を経て決定をしまして、現在、文部科学省や関係機関において広く活用を推進しております。ロゴの使用申請も特設サイトを通じて受け付けております。
続いて、(3)のとおり、記念フォーラムの開催に向けて準備を進めております。ここでは、ユネスコ本部からの代表者をお招きして、国内のユネスコ登録事業関係者が一堂に会する場として、日本のこれまでのユネスコとの歩みと今後の展望を共有するという場にしたいと考えております。時期的には5月中旬頃の開催を予定しておりますが、今調整中ですので、正式に日程が決定次第、国内委員会委員の皆様にも御案内を差し上げたいと考えております。
さらに、(4)のとおり、全国のユネスコ関連団体からの記念イベント情報も、順次イベントカレンダーに掲載をしております。
最後に、(5)のとおり、記念ポスターを制作したところでして、全国の自治体や関係団体の皆様に配付する準備を進めております。加えて、あまりこれまで関わりのなかった方々にユネスコの登録事業について関心を持ってもらえるような75周年の記念動画や、日本のユネスコ登録事業を観光と学びの観点から紹介するような旅行雑誌の制作も進行中ですので、完成次第、順次公開、御案内をしてまいります。
これらの取組を通じまして、特に若い世代をはじめとして、皆様に分かりやすく、身近に感じていただけるものとなるように、皆様の御支援もいただきながら、日本のユネスコ活動の成果を多様な媒体で発信しまして、国内外への周知を一層強化してまいります。
以上、現時点での進捗の状況の御報告でございます。こちらがポスターになります。
【松田委員長】 ありがとうございました。日本のユネスコ加盟75周年ということで、今後、様々な取組を行うということを御報告いただきました。
各委員にもぜひそれぞれの立場から御協力をお願いしたい旨も事務局より依頼がございました。そのことに関連しまして、本日、地域ユネスコ協会に御所属の4名の委員の皆様の御連名で、資料5-2のとおり、説明資料を御用意していただいております。
つきましては、代表として西野委員より御発表をお願いいたします。なお、質疑応答につきましては、発表後にまとめて時間を設けるつもりでございます。
西野委員、お願いいたします。
【西野委員】 ありがとうございます。杉並ユネスコ協会の西野でございます。本日は、75周年記念イベントとしての民間ユネスコ協会の取組を御紹介するとともに、今後のユネスコ普及活動の強化に向けた提案をさせていただきます。
次をお願いいたします。まず、こちらの図を御覧ください。民間ユネスコ活動の最大の特徴は、地域密着型である点にあります。私たちは、学校や自治体、企業をはじめ、地域の様々なステークホルダーをつなぐ、言わば地域のハブとして、ユネスコの種をまく役割を担っております。現在、全国それぞれの地域で267団体が活動しておりますが、本日はこの地域密着型のネットワークが実際にどのような役割を果たしているのか、2つの事例を通してお話しいたします。
次をお願いいたします。1つ目は、11月に予定しております杉並ユネスコ協会の取組です。今、「子どもの権利」や「多文化共創」は教科書の中の話ではなく、暮らしの中の切実な課題です。この課題に対して私たちは、教育委員会や東京都、地域の企業や大学、ユネスコスクールといった主体と連携して、様々な背景を持つ現代の子供たちが共生社会の新たなモデルを創っていけるよう、そのスタートとなるイベントを企画しております。現場の声を拾ってプレーヤーを集め、一緒に課題解決を進めていく中で、ユネスコの理念を広めていく。つまり、ユネスコ本部や政策を一般市民の暮らしの中で活用してもらえるような取組を行っております。
次をお願いいたします。2つ目の事例は、港ユネスコ協会が開催いたしました「世界の記憶」をテーマにしたシンポジウムです。「世界の記憶」に登録された増上寺の方や、ユネスコスクールの高校生、国内委員会事務局など様々な立場から、遺産を平和のためにどのように生かすかについて議論しました。特に高校生からは、普及のための斬新なアイデアが数々提案され、大変意義深い対話の場となりました。このイベントに御登壇いただいた小林企画官には、後ほど、ぜひ官民連携の御感想を皆様に御共有いただけたらと思います。
このように、多様な対話の機会こそが、普及を前進させる鍵となります。一方で、私たちが民間活動を続ける中で、大きな課題も感じております。
次をお願いいたします。それは、国内委員同士の連携です。こちらは小委員会再編の際の省令ですが、普及活動に関する調査審議がミッションであると明記されています。また、令和6年に国内委員会から出された、国際情勢等を踏まえたユネスコ活動等の推進についての提言においても、多様な主体間連携の必要性と、研究家、専門家や教育関係者と市民との連携強化の重要性が明記されております。しかし、現状では、各分野のすばらしい専門家の皆様と直接対話をし、その知見を共有させていただくための具体的な場が不足しております。
次をお願いいたします。そこで、最後に、一つ御提案させていただきます。2020年に開催され、コロナ禍で途絶えてしまった委員同士の交流の場を、何らかの形で再開いただけないでしょうか。事務局の皆様の御負担にはならないよう、例えば会議室でのカジュアルな対話の場で十分です。
現在、小委員会で深められている専門的な議論は、非常に重要だと思います。しかし、それを社会に届けていく際には、科学の知見と、文化の土壌と、教育による普及という三位一体のアプローチがどうしても欠かせません。例えば、科学分野のAIの倫理では、アルゴリズムによる文化の画一化のリスクが指摘されておりますが、これを民間に落とし込むには、教育の力も必要です。ですからこそ、小委員会の枠を超えて、専門委員の皆様と地域委員が顔を合わせる横断的な連携の機会があれば、ユネスコ活動はさらに大きな広がりをもたらすことができるのではないでしょうか。まずは無理のない形からで構いませんので、ぜひ対話の機会を御検討いただきたくお願いいたします。
以上でございます。ありがとうございました。
【松田委員長】 西野委員、地域ユネスコ協会としての取組状況及び今後に向けた御提案についての御発表、大変ありがとうございます。
小守林委員、添石委員、若林委員、もしただいまの西野委員の御発表について補足等がございましたらお願いいたします。いかがでしょうか。よろしいですか。
添石委員、お願いいたします。
【添石委員】 沖縄県ユネスコ協会の添石です。よろしくお願いいたします。
今、西野委員が私たちの思いを全て代弁していただいたと思いますので、繰り返しにはなるんですけれども、本当に知見豊かな先生方と一緒になって、このユネスコの活動を全国に、我々がまた住んでいる地域に普及していきたい気持ちで、私たち民間ユネスコも頑張っていますので、ぜひ何か、本当にできるところからで構いませんので、一緒に歩んでいければと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
【松田委員長】 添石委員、ありがとうございました。
それでは、ただいまの説明を受けまして、御意見や御質問がある方は、挙手ボタンを押していただきますようお願いいたします。指名は事務局よりお願いします。よろしいですか。
日本とユネスコの関わりを考える上で、民間ユネスコ活動というのは重要といいましょうか、日本のユネスコとの関わりを強く特徴づけてきたものだと私は認識しております。それは歴史の古さということもあるんですが、全国的に幅広く活動を展開していますので、民間ユネスコ活動をもっと盛り上げていかないといけないということを、先ほどの御発表を通じて改めて感じた次第です。
もし差し支えなければ、小林企画官、先ほど御指名が出ましたので、増上寺の所蔵の大蔵経について、御参加されたときの感想をよろしいでしょうか。お願いします。
【小林国際戦略企画官】 西野委員、ありがとうございました。
港ユネスコ協会様が主催され、増上寺の「世界の記憶」をテーマにシンポジウムを開催していただきましたこと、御礼申し上げます。私自身もお招きいただきましたが、ユネスコスクールである三田高校の皆さんがパネリストとして参加され、非常に活発な議論が交わされました。このイベントに関して特にとてもすばらしいと感じたのは、ユネスコスクールの皆さん、まさに次世代が中心となって、「平和のために何ができるか」ということを議論してくださった点です。また、ユネスコの登録事業をテーマとして、その普及に取り組んでいただいたということにも深く感謝しております。
ぜひ今後とも、ユネスコの理念を共有しながら、一緒に取り組みを進めていただければと考えております。ありがとうございました。
【松田委員長】 小林企画官、ありがとうございます。
北山国際統括官、お願いいたします。
【北山国際統括官】 先ほど西野委員から御提案いただいた事柄については、私どもは日本ユネスコ協会連盟と定例的に会議を行うように最近しておりますので、その場で提起をし、どういうやり方があるのかということを考えていきたいと思います。
【松田委員長】 北山国際統括官、ありがとうございます。
そのほかに御意見や御質問がある方は、挙手ボタンでお願いいたします。よろしいでしょうか。
では、ありがとうございました。これで議題の終了となりまして、それはすなわち、本日予定されていた全ての議題が終わったことになります。事務局より何か連絡事項等ございましたらお願いいたします。
【中川ユネスコ協力官】 事務局でございます。本日の会議に御参加いただき、御議論いただきまして、誠にありがとうございました。
本日の文化・コミュニケーション小委員会における御議論につきましては、3月11日に予定をしております第158回日本ユネスコ国内委員会総会において、松田委員長より代表して御報告いただくことを予定しております。
また、会議終了後に事務局から委員の皆様に対して御案内事項がございますので、委員の皆様におかれましては、少しそのまま待機、お待ちいただけますと幸いでございます。
【松田委員長】 それでは、以上をもちまして、第15回文化・コミュニケーション小委員会を閉会いたします。本日は御多忙の中、御出席いただき、ありがとうございました。
(傍聴者退室)
【松田委員長】 それでは、傍聴の方々の退出が確認されましたので、これより非公開議事を行います。では、この非公開議事について、事務局より説明をお願いいたします。
【小林国際戦略企画官】 お時間をいただき、ありがとうございます。こちらの資料を表示しております。ここから非公開議事となりますけれども、議題としましては、日本企業とユネスコの連携の促進方策、寄附を含むということになります。
先ほど御説明いたしましたとおり、ユネスコ事務局では、新しい事務局長、エルアナーニー氏の体制の下で、また寄附担当部長が中心となりまして、様々な企業を含めた多様なパートナーシップの構築と強化というのを重視しておられます。文部科学省としましても、既に日本企業でユネスコと連携した様々な実績がございますけれども、こうしたユネスコの意向を踏まえて、さらにそうした側面支援をしていければと考えております。
こうした中で、今年、75周年記念フォーラムを5月に開催すると申し上げましたけれども、その際に、可能であれば、新事務局長とユネスコ寄附担当部長が訪日する際に合わせてフォーラムを実施するという方向で、今、調整をしております。その際に、事務局長や寄附担当部長が日本企業の訪問を行いまして、寄附や連携プロジェクトなどの働きかけを行うといったことですとか、記念フォーラムで、これまで寄附してくださった企業への感謝状の贈呈を事務局長から行うということを事務局側と調整しております。
こちらのスライドには、ユネスコ事務局が作成しましたこれまでの日本企業による支援の実績が左にまとまっておりまして、また右には、これはユネスコの素案ですけれども、ユネスコの活動に関連した社会貢献を行っている企業の中で、特に親和性の高いもの、可能性があるものというのがリストアップされております。いろいろな分野がございますが、文化関連が示されているものを今回、黄色くハイライトしております。
委員の皆様におかれましては、このようなユネスコから提示されたコンタクト先の案について、御意見ですとかアドバイスがございましたら、少しこの場でお聞かせいただければと考えております。また、ユネスコと連携して、文化分野での協力に関心をお持ちの企業や団体など、委員の皆様のネットワークの中で追加の候補先として御提案いただけるようなところがございましたら、併せて御助言をいただけますと幸いです。御発言は、この場でも結構ですし、後日、事務局宛てにメールでお知らせいただくという形でも、どちらでも構いません。
私からは以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
【松田委員長】 ありがとうございます。
では、ただいまの事務局からの報告、御説明について、御意見、御質問がある方は挙手ボタンでお知らせください。
【中川ユネスコ協力官】 西野委員、お願いします。
【西野委員】 ありがとうございます。
すいません。ちょっとした質問なんですけれども、疑問なんですが、これは、寄附は国内のユネスコ活動に充てるというものでしょうか。ちょうど一昨日、国がユネスコへ十何億拠出されるという報道を見たもので、それとは全然関係ないですよね。
【小林国際戦略企画官】 そうですね。それとは直接関係ないのと、あと、今回はあくまでユネスコが、日本向けではなくて、世界に向けて行う取組に対して、一緒に。
【北山国際統括官】 すいません。これはユネスコ本部に対して民間からの寄附を行っていただき、ユネスコの事業に役立てていただこうというものです。
【西野委員】 なるほど。分かりました。ありがとうございます。
一つだけ、少し気になったのは、資金調達でユネスコ活動全体をさらに活性化させていくという方向は、大変心強く思いました。一方で、協会連盟はじめ、多くの民間NGOは、企業様からの御寄附を頼りに草の根の活動を維持しておりますが、国としての寄附募集が、意図せずにこれら民間NGOへの支援を圧迫することにならないよう御配慮をいただきながら、相乗効果が生まれるように進めていただければありがたいと思いました。お願いいたします。
【中川ユネスコ協力官】 ありがとうございます。
片岡委員、お願いいたします。
【片岡委員】 こちらのスケール感が分からなかったので、どのくらいの金額を目指しているとかいうことが、1億なのか、1,000万なのか、その辺りは何かあるんですか。
それから、数多くの企業にお声がけをして、たくさん関わってもらうのがいいのか、これまでの支援実績を見ると、一社がかなり長期的に支援をしているようなところも見受けられるので、そうした大企業が少数いればいいということなのか、その辺のイメージはどんな感じなんでしょうか。
【小林国際戦略企画官】 ありがとうございます。規模感でいいますと、過去の事例からは様々でして、本当に、2,000万円とかそのぐらいのものから、1億とかそのぐらいの規模に至るまで、様々でございます。
ごめんなさい。1社がいいのか、複数の社がいいのかというのは……。
【北山国際統括官】 すいません。今の金額の話については、ユネスコ本部が整理をしてくれた資料に数字が載っていましたので、それを後で小委員会の先生方に共有させていただきます。
【片岡委員】 分かりました。1件で2,000万となると、それなりのスケールの企業ではないと難しいかなと思うので、御意見を考える上での参考にさせていただきます。
【北山国際統括官】 最近キッコーマンさんに、左の枠のところにありますけれども、日本ESD賞への支援をお願いしたときには、2025年から2030年にかけて1,000万円ちょっとぐらいの寄附を頂くということに成功いたしまして、それで、ユネスコ本部で行われる日本ユネスコESD賞というものの授賞式の後に行われるレセプションにおいて、若干しっかりした食事を出せるようにしたいということをお願いし、御理解いただいたということもございましたし、ANAさんなんかからは、よく航空券でいろいろと寄附を頂く、御協力いただいているということがあるようでございます。
【中川ユネスコ協力官】 ありがとうございます。
それでは、川村委員、お願いします。
【川村委員】 ありがとうございます。
これらの素案に載っている企業に加えて、ほかにも候補企業がないわけではないなと個人的には思っている次第ですけれども、企業にその話を持っていくときに、一つ、世の中の現実として、企業側にとってこういうメリットがあるということについて、例えば協賛企業についてはユネスコから何かマークをもらえるとか、商品に貼り付けるようなシンボル的なものがもらえるとか、協賛企業としてどこかのホームページに記載がされるとか、その企業の国際的なイメージにとってプラスとなるようなものが何か得られるんだということが、これまでのユネスコ側に貢献した企業の先例から、何がやれるのかといった本音の話ですね。この辺りも参考資料として、情報としていただけると、話を仲介する者としてはやりやすいなという気がいたしますので、その点、もし追加の資料等あれば、また共有いただければと思います。
【小林国際戦略企画官】 ありがとうございます。ユネスコと整理をいたしまして、川村委員含め、皆様に提供させていただきます。ありがとうございます。
【川村委員】 よろしくお願いします。
【北山国際統括官】 ありがとうございます。
こういうクローズな場にしましたので、ここの場限りでということでの情報の共有なんですけれども、以前いろいろ寄附を頂いていた企業の生のというか、裏のというか、声として、寄附をしてもユネスコは感謝状の一つよこさない、レターの一つよこさないみたいなことが言われていたことがあって、実はそれをちょっと我々もおかしいなと思ったので、ユネスコ事務局に伝えたところ、それは新しい事務局長の下で変えるという答えをいただいたりもしておりますし、今度、今のところですけれども、これはこの場限りということでお願いしたいんですが、5月20日の午後に75周年記念フォーラムというのを開催したいと思っておりまして、皆様のセーブ・ザ・デートをお願いしたいとも思っているんですけれども、場所は今、国連大学でできないかということを調整しているところでございますけれども、そういう場で、新しい事務局長から感謝状を出すなんていうこともやってもらえないかということも、ユネスコ事務局に今、お願いをしたりもしているところでございます。
できるだけそういう企業にとってのメリット、それは名誉的なものでもあり、また、現実的なものでもあればと思っておりまして、実はキッコーマンさんなんかも、パリでいろいろとしょうゆを売ったりしているということもあって、日本食の普及みたいなことにもつながるんじゃないかということで今回御了解いただいたということでございますけれども、そういったメリットも整理してお伝えできるようにしたいと思います。ありがとうございます。
【松田委員長】 ほかはよろしいでしょうか。
先ほどの話で思ったんですが、損金算入のような税制的なメリットも情報がとしてまとまっているとよいかなという気がしました。いわゆる寄附控除というやつですね。
そのほかにコメントや御質問ございますでしょうか。
【北山国際統括官】 すいません。もう一つ共有というか、お願いで差し上げたいと思っているんですけれども、総会に向けて、委員の先生方にそれぞれの小委員会の発表等の後に御発言をいただけないかということで、お願いをしに行かせていただこうと思っております。その趣旨は、総会をきちっと建設的な意見交換の方向に導いていきたいというところからでございます。
こういうことを申し上げているのは、ある元国内委員会経験がある国会議員の方から、ちょっとそういう方面、もうちょっと建設的な意見交換にしたほうがいいんじゃないかという御指摘をいただいたということがあるため、このようなことを今、提案させていただいているところでございまして、委員の先生方にはその際、またお世話になるかと思いますけれども、よろしくお願いしたいと思います。
あと、同じ国会議員の先生から指摘があったのは、いろいろなユネスコ関連行事が行われているようなんだけれども、自分は呼ばれたことがないみたいなことを言われたりもしておりまして、そういうところも、地元の国会議員の先生とか、あるいは市議会議員であっても区議会議員でもいいんだろうと思うんですけれども、地元を代表している方を呼んだりしていただくと、ユネスコの活動がさらに見えやすくなるのかなと思っておりまして、そういった点については、ぜひそれぞれの御活動の中で御留意いただき、どんどん呼んでいただけるとありがたいなと思っております。よろしくお願いいたします。
【松田委員長】 ありがとうございました。
そのほかに御質問や御意見がないようでしたら、本日の会議は終了となりますが、よろしいですか。最後にこれだけは発言しておきたいということでも大丈夫ですけれども、よろしいでしょうか。
それでは、本日の会議はこれで終了といたします。本日は御多忙の中、御出席いただきまして、誠にありがとうございました。
―― 了 ――
国際統括官付