「我が国のユネスコ活動の活性化」に関する教育小委員会における審議 運営小委員会への報告(骨子案)

■ユネスコスクールについて

1. ユネスコスクールは現在615校を数えるに至り、ユネスコスクールのない県の解消を目指しつつ、今後は質の確保に重点を置く必要がある。
2. 国内外のユネスコスクール間の交流を促進するため、ユネスコスクールウェブサイトの交流機能や活動内容の発信(日本語・英語)の充実を図る必要がある。また、交流に当たっては、共通のテーマ(例えば、お米、気候変動、防災・減災教育)を明確に設けることで、交流内容の質が高まる。交流事業は、ユネスコスクール活動の継続につながる。

■ESDに関することやユネスコスクール以外の学校でのESDの推進について

1. ESDの知名度を上げるために、一般の人にESDを分かりやすく伝えるようなツールが必要。
2. ESDが学校教育の内容にどのように寄与するかを明確にする等、教育委員会にユネスコスクールやESDの活動の理解を得ることが必須。こうした観点から学校間や教育委員会間の交流を通じた優良事例の共有を進める。
3. 初中教育におけるグローバル人材育成のために、ユネスコスクールやESDの活動を核とした取組の実施が大切。
4. 持続的成長に向けて、地域の国連大学RCER、JICAの地方支部、企業、ロータリークラブ等、多様なステークホルダーが一体となって取組を進めることが重要。
5. ユネスコスクール以外の学校におけるESDを推進することが重要であり、このためユネスコスクールのESD推進拠点としての役割を強化する必要がある。
6. 教育委員会、大学が中心となり、ユネスコスクールとともに、コンソーシアムを形成し、ユネスコスクール以外の学校へのESDの実践普及及び国内外のユネスコスクール内の交流を促進する仕組みを作るとともに、ESDコーディネーターを通じたESDに関する連携強化を促進する方策及びESDコーディネーター相互の交流を活発にする方策を検討する必要がある。

■ESDの理論的裏付けについて

1. ESDの教育効果について、評価指標を明確にし、客観的なデータで示すことが必要。現状では、ESDがどのようにキー・コンピテンシーや21世紀型スキルの向上に貢献しているかを理論的裏付けに資するような調査研究を進める必要があるのではないか。

■「ESDに関するユネスコ世界会議」に向けて

1. 「ESDに関するユネスコ世界会議」においては、我が国の進めてきたESDについて効果的に発信するべきである。

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