資料12-2 ユネスコ「世界の記憶」(国際登録)について

 

1.概要:
 世界的に重要な記録物への認識を高め、保存やアクセスを促進することを目的とし、ユネスコの事業として1992年に開始された。審査は2年に1回で、1か国からの申請は2件以内とされている(複数国にまたがる共同提案は、この2件には含まれない)。

2.目的:

  • 世界的に重要な記憶遺産の保存を最も相応しい技術を用いて促進すること
  • 重要な記憶遺産になるべく多くの人がアクセスできるようにすること
  • 加盟国における記憶遺産の存在及び重要性への認識を高めること


3.対象:
 手書き原稿、書籍、新聞、ポスター、図画、地図、音楽、フィルム、写真

4.登録状況:427件登録(2017年10月現在)
 (登録例)

  • 人権宣言(フランス)(2003年)
  • ゲーテの直筆文学作品、日記、手紙等(ドイツ)(2001年)
  • 現存する世界最古のコーラン(ウズベキスタン)(1997年)
  • リグヴェーダ(インド)(2007年)


5.ユネスコにおいて日本関連とされている物件:

  • 2011年5月登録 「山本作兵衛炭坑記録画・記録文書」
  • 2013年6月登録 「御堂関白記」、「慶長遣欧使節関係資料」
  • 2015年10月登録 「舞鶴への生還」、「東寺百合文書」
  • 2017年10月登録 「上野三碑」、「朝鮮通信使に関する記録」

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国際統括官付