資料5 2019年国連持続可能な開発に関するハイレベル政治フォーラムへの対応(ユネスコ教育関係)

2019年国連ハイレベル政治フォーラム(経済社会理事会主催)
(ユネスコ教育関係)

1. 概要
 国連ハイレベル政治フォーラムは、国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」のフォローアップ及びレビューのための中心的なプラットフォーム。国連全加盟国及び国連専門機関が参加。2013年から毎年開催。
 

2. 2019年の開催期間及び場所
期間:2019年7月9日(火曜日)~18日(木曜日)
場所:国連本部(ニューヨーク・米国)
 

3.ユネスコ教育関連事項
<持続可能な開発に関するハイレベル政治フォーラム>
日程:2019年7月9日(火曜日)~12日(金曜日)、15日(月曜日)
SDGsの進捗に係るテーマ別レビューを実施。同レビューは横断的課題やSDGs相互の繋がりを含み、経済社会理事会主催HLPFの年次セッションでの重要パート。
※ 本年は、SDG4(教育)、SDG8(経済成長)、SDG10(不平等)、SDG13(気候変動)、SDG16(平和と公正)、SDG17(パートナーシップ)のレビューを中心に実施。
※ 一部加盟国の自発的国家レビューの発表もあり。
 

○SDG4(教育)のレビュー(2019年7月9日(火曜日)15時00分~18時00分)
SDG実施及び目標間の関係に係るレビュー
※ 吉田和浩・広島大学教授(SDG-教育2030ステアリング・コミッティ共同議長)が出席。
 

<日本共催サイドイベント>
○ESD(2019年7月15日(月曜日)8時00分-9時30分、国連本部4階Delegates Dining Room)
実施主体:ユネスコとESDの推進国(日本、ケニア、ドイツ)との共同開催。
目的:
・SDGs達成の鍵となるESDの役割のハイライト。
・ESD 2020-2030の将来のための政治的支援及び協働の呼び込み。
概要:
・共催国として、平下文部科学戦略官が冒頭挨拶。  
・ESDの事例発表では、槇野博史岡山大学長が登壇。
・パネル・ディスカッションでは、吉田和浩・広島大学教授(日本、SDG-教育2030ステアリング・コミッティ共同議長)が出席。ドイツ教育研究省や環境NGO代表とともに、SDGs達成のためにESDが貢献出来る点、SDGsの中で高まる緊張に対してESDが取り得る策、各国でのESDの取組について意見交換した。
 

○教育及び生涯学習のためのグループ・オブ・フレンズ(2019年7月15日(月曜日)18時00分-20時00分、国連本部Trusteeship Council Chamber)
 実施主体:
・「教育及び生涯学習のためのグループ・オブ・フレンズ」(国連代表部で構成)
・SDG-教育2030ステアリング・コミッティ
目的:
・包摂的な質の高い教育を受ける権利や、(気候変動の適応及び緩和を含む)持続可能な開発の鍵である教育及び生涯学習等の基本的な役割の確認、2030アジェンダでのSDG4の包括的行動の強化の要請。
・万民のための包摂的で質の高い教育及び生涯学習を保証する際に各国が直面している格差及び課題の要約。
・教育の推進に必要な重要政策手法の協調。(SCにより作成されたHLPFへのインプットやグローバル教育2030会合のブリュッセル宣言を含む。)
概要:
・アズレー・ユネスコ事務局長、ノルウェー研究・高等教育大臣、アルゼンチン教育大臣、吉田和浩・広島大学教授(SC共同議長)が登壇し、パネル・ディスカッションを実施。
・SDGsの達成のための教育及び生涯学習の推進について、意見交換をし、まとめとして、説明責任、連携、アドボカシー活動の重要性を確認した。
 

<その他サイドイベント> ※日本共催ではないもの
○民主主義のための教育
(2019年7月10日(水曜日)18時30分-20時30分、ワン・ダグ・ハマーショルド・プラザ)
・欧州評議会及び欧州委員会の共同開催。
・特にSDGターゲット4.7のGCEDに焦点を当て、SDG4達成のために欧州でどのように推進していくべきか等について議論予定。
・吉田和浩・広島大学教授が、SDG-教育2030ステアリング・コミッティ共同議長としてパネラー出席。
 

<スペシャルイベント> ※サイドイベント扱いではないが、国連経済社会局が関与。
○「Green Jobs & Green Minds: How can Education Rewire the Future of the Planet?」
(2019年7月10日(水曜日)15時00分-18時00分、経済社会理事会会議場)
・高等教育持続可能性イニシアティブ(2012年に設立された国連経済社会局、ユネスコ、国連大学、UN-HABITAT、UNCTAD等間のパートナーシップ。)主催。
・本イベントでは、17の開発目標により高等教育機関の活動がどのように変化しているのか、また高等教育機関はSDGs(特に目標4【教育】、目標8【経済成長】、目標17【SDGs達成のためのパートナーシップ】)と関わっているのかについて議論。
・ユネスコの推薦により、吉田和浩・広島大学教授が【Government leadership】(高等教育段階において各国政府がSDGsに取り組むためにどのような施策をすすめてきたか)について日本の事例(5分)を説明。

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