令和5年度次世代ユネスコ国内委員会 議事録

1.日時

令和5年6月15日(木曜日)14時00分~15時30分

2.場所

文部科学省 12 階国際課応接室
対面とオンラインのハイブリッド形式での開催

3.出席者

(委員)
小林委員長、沖田副委員長、青山委員、五十嵐委員、笠井委員、川上委員、川端委員、小林委員、佐藤委員、茶山委員、小路委員、長澤委員、西野委員、長谷川委員、Alejandro Martinez委員、三浦委員、溝渕委員
(事務局)
岡村事務総長(文部科学省国際統括官)、匂坂副事務総長(同省国際交渉分析官)、白井事務局次長(同省国際統括官付国際戦略企画官)、小野事務総長補佐(同省国際統括官付国際統括官補佐)、八田事務総長補佐(同省国際統括官付ユネスコ協力官)、その他関係官

 4.議事

【瀬戸ユネスコ第一係長】  では、令和5年度次世代ユネスコ国内委員会を開会いたします。本日の会議は対面とオンラインのハイブリッドでの開催となります。傍聴の希望者に対しては、YouTubeを通じて公開いたします。御発言は議事録に掲載され、ホームページ等で公開されますので、御留意ください。
 議事に先立ちまして、事務局から1点御報告がございます。次世代ユネスコ国内委員会設置要綱第4条に、本委員会の委員長及び副委員長に関する規定がありますが、先般、日本ユネスコ国内委員会運営小委員長から、小林真緒子委員を委員長に、沖田広希委員を副委員長にすることについて指名がありましたので、報告いたします。小林委員長、沖田副委員長、どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは初めに、日本ユネスコ国内委員会の岡村事務総長より御挨拶させていただきます。岡村事務総長、よろしくお願いいたします。
【岡村国際統括官】  皆様、本日はお集まりいただきまして、ありがとうございます。日本ユネスコ国内委員会の事務総長の岡村でございます。令和5年度次世代ユネスコ国内委員会の開会に当たりまして、一言御挨拶をさせていただきます。
 皆さん御案内のように、国際機関たるユネスコでは、一、二年ほど前から、特に2022年の中期戦略の中で、ユース、若い世代の皆さんですね、ユースというのが優先グループとして位置付けられていて、そして政策の議論や、ユネスコ活動に対する若い方々のコミットメントをより一層重視しましょうという方向性が出ています。
 そういう国際動向、ユネスコの今後の方針を踏まえまして、2021年に、この次世代ユネスコ国内委員会の前身に当たるものが組織されて、そして、昨年はこの中の一部の皆さんにはお世話をしていただきました、教育変革サミット、Transforming Education Summitという案件について、各国の首脳、日本ですと岸田総理が出る、そういう国連のサミットに各国の首脳がステートメントを出すに当たり、様々なステークホルダーからの意見をきちんとお伺いし、これを反映して発表してくださいという具体的なリクエストメントが国際機関たるユネスコから各国に届いたわけです。それを踏まえて、日本では、こちらの委員会の皆様の意見を私どもが踏まえさせていただいて、岸田総理のステートメントを発表させていただいたと、こういう状況でございます。
 さらにこの委員会では、昨年3月の、ユネスコの活動の活発化に向けた提言に基づいて、アクションプランの実行などに御尽力いただきました。今年度からは、日本ユネスコ国内委員会運営小委員会の下にこの委員会を正式に設置いたしまして、活動をさらに本格的に進めていこうと考えています。
 今日の会議では、各委員の皆様の自己紹介の後に、これまでの取組を振り返った上で、今後の活動の方向性について意見交換いただく予定となっています。皆様におかれては、活動の発展に向けて、様々なユネスコ活動関係団体と連携を取りながら、我が国だけではなくて海外も含め、国内外のユースの皆さんとのネットワークの構築を目指していただき、様々な活動をしていただきながら、ユネスコの活動に新たな風を吹き込む、ユースならではのアイデアをどしどし提案していただきたいと思っています。
 最後になりますけれども、本委員会のお一人お一人が活躍をしてくださいますとともに、皆様今度一丸となって、本委員会の活動に取り組んでいただくことを期待しております。本日も、そしてこの後、まず今年度の活動、1年を通じてになっていきますけれども、皆さん、どうぞよろしくお願いします。
【瀬戸ユネスコ第一係長】  それでは、議題に入ります。議題1、事務局からの委員会の概要説明について、事務局から説明させていただきます。白井日本ユネスコ国内委員会事務局次長、よろしくお願いいたします。
【白井国際戦略企画官】  皆さん、改めましてこんにちは。事務局次長の白井と申します。資料に基づいて、簡単にこの国内委員会の位置付け、それから皆さんに御了解、御認識いただきたいことについて御説明したいと思います。
 オンラインでも資料を今掲載しておりますけれども、お手元の資料の1-1を見ていただきたいと思います。先ほどの岡村事務総長からの御説明にもありましたけれども、ユネスコにおいて今このユースが優先グループとして位置付けられていると。いろいろな会議において、ユースの声をちゃんと聞いたのですか、ユースはどう考えているんですかということが、我々大人にとっても問われるようになっているというのが最近の動向です。そういったことも踏まえて、令和3年10月から、この次世代ユネスコ国内委員会は、今の前身に当たる委員会がスタートしているということになります。
 令和4年3月には、先ほどの提言を出していただいて、令和4年はこのアクションプランを実行していただいたということで、実質的な活動としては、大体1年半ちょっとが経過したということになります。
 以前からいらっしゃる方はもちろん御承知ですし、これから入られた方も、この令和5年から、皆さんの活動について、この次世代日本ユネスコ国内委員会を、日本ユネスコ国内委員会という組織がありますけれども、この下にちゃんと位置付けようという議論を昨年度行いました。令和5年度からは、それが正式に設置をされた形で再スタートしていると。
 設置の目的ですけれども、左下にありますけれども、若者世代のネットワークを強化して、若い世代からの声をユネスコ活動に反映していく、そして国際会議などに行きますと、いろいろな国の若者が来て、もうどんどん活発に意見を言っています。日本からも是非皆さん方にも参加をしていただきたいということで、発信力を強化していくということを考えています。
 今お入りいただいている委員の方々は、当初から継続していただいている方が12名と、それから令和5年度に新しく加わっていただいた方が7名ということで、今19名からスタートしている状況です。
 活動内容として、右側にありますけれども、地球規模課題の解決に向けた方策を考えていただく、国内外のユネスコ活動の実践を考えていただく、事業に参画、貢献していただく、活動についても随時報告していただくといったことを考えています。
 次の資料の1-2を御覧いただきたいと思いますが、今このユネスコの国内委員会で、特に先ほどの運営小委員会というのがありますが、どんな議論をしているのかということについて御紹介をしたいと思います。
 皆さんも御案内のように、今いろいろな国際課題があります。コロナ禍ももちろんありますし、ウクライナだけでなくて世界中でいろいろな紛争が起きています。それから気候変動、自然災害なんかも深刻な問題を生じているということがある中で、ユネスコがこれからどんなことを考えていったらいいのか、また、そのユネスコを支える、日本国内におけるユネスコ活動も、どういう方向性を描いていったらいいのかということ、その2つを考えていこうというのが大きな柱です。
 左側を見ていただけると、ユネスコというのは本来、皆さんも聞いたことがあるかもしれませんが、「心の中に平和のとりでを築く」というのがユネスコ憲章の前文にあり、本当は平和を追求する機関だったはずが、残念ながら今、実際に紛争が生じているという中で、いろいろなこの変化の中で、ユネスコが、本当に平和を実現していったり、あるいは持続可能な社会をつくっていく中で、どんな役割を担っていったらいいのか、そこについてもう1回考えていったらいいのではないかということが左側にあります。
 同時に、これはユネスコだけでできることはないので、それを支える各国の活動も必要になってきます。日本であれば、これからどんなユネスコ活動をしていったらいいのか。3つ論点を挙げていますけれども、例えばこの国際情勢を踏まえた、新しい価値とかルールを提案したり、国際的な議論を牽引したり、あるいは日本から何か貢献をすることはできないのかということがあります。
 例えばESDがあります。教育を通じた持続可能な社会の構築のための実践ということですけれども、もともと日本から提案をした概念が世界に広く受け入れられるということがあり、例えばほかにも日本が強い健康とか食料とかエネルギーとか、いろいろな課題がありますが、こういったところで日本が何か貢献したりできないのか。
 それから2つ目、多様な主体によるグローバル、ローカルなネットワークの重層化を通じた地域の活性化。御案内のとおり、今日本では、特に地域が非常に弱くなっている。特に過疎化が進む地域も非常に多くございます。そういった中で、いろいろなネットワークをつなげていって地域を活性化することはできないのか。今ユネスコの強みが、非常に多様な世代、多様な主体が関わっているということですが、ただ一方で、一部の地域においては必ずしもそれがうまくつながっていない場合もあるかと思います。例えば地域にユネスコ協会はあるんだけれども、地元のユネスコスクール、高校生とか中学生と連携がなかなかできていなかったりとかというケースもありますし、あるいは地元のジオパーク、エコパークとうまくつながっていないとか、いろいろなケースがあるので、そこをもっとつなげていくことはできないか。
 そして3点目が、ユネスコ活動に関する広報・普及戦略ということですけれども、これもいろいろな世代、いろいろな主体にどうやってアプローチをしたらいいのか、こういうところも考えていかなければいけないということを議論しています。是非皆さんにも、こういったことを念頭に置きながら、これからの議論を進めていただければと思っています。私からは以上です。
【瀬戸ユネスコ第一係長】  ありがとうございました。ただいまの説明に対して御質問があればお願いいたします。オンライン参加の方はWebexの挙手ボタンにてお知らせください。こちらから指名させていただきます。
 特に御質問等はないようですので、議題2、各委員からの自己紹介に移ります。
 資料2に非公開資料として、委員の皆様から提出いただきました自己紹介シートを配付していますので、適宜御覧ください。自己紹介については、参考資料2の委員名簿の順で進めさせていただきます。お1人2分程度を目安にお願いいたします。なお本日は、東委員、桐葉委員、渡邊委員が御欠席となります。では初めに、青山委員からお願いいたします。
【青山委員】  それでは、トップバッターとして自己紹介をさせていただきます。青山友基と申します。私は兵庫県の中にある川西明峰高等学校というユネスコスクールで教員をしております。今年で3年目になります。大学は近畿大学に行き、そこでアメリカで1年間の留学を経験いたしました。そのアメリカで言語を学ぶ楽しさであったり、多様なバックグラウンドを持つ人々と関わるというような楽しさを知り、教員になりたいと思い、教員として今勤務をしているところです。
 また、今年度からは、ESDコーディネーターという役職で勤務しております。ESDコーディネーターというのはユネスコ活動を学校外問わず発信していくというものです。ユネスコの理念にある、学び合いの姿勢、生徒は教員から学ぶ、そして教員も同時に生徒から学ぶといった学び合いの姿勢であったり、誰一人取り残さないというようなものを大切にしながら、ステークホルダーの方々と協働しております。
 そしてプライベートでは、アクティブなことが大好きで、チャレンジをいつもしております。趣味としましては、キャンプに行ったりサーフィンをすることが大好きなので、週末になれば、山や海に足を運び、自然と触れ合っているような日々を過ごしております。また、部活動では私は小学校から高校まで野球部に所属していましたが、現在ではテニス部を担当させていただいているので、指導したいという思いもありますし、何より生徒に負けたくないという思いが強くなり、勤務後はテニスコートを借りて日々練習をしているといったところです。また、最近は暖かくなってきましたので、ツーリングであったり、サウナに行きリラックスしている、そんな私でございます。
 この1年間、当委員会メンバーとして、本当に若者でしかできないことであったり、考えられないことはたくさんあると思っていますので、皆様と協働しながら、いいものを発信できたらと思っております。1年間どうぞよろしくお願いいたします。
【瀬戸ユネスコ第一係長】  次に五十嵐委員、お願いいたします。
【五十嵐委員】  ありがとうございます。長岡技術科学大学という新潟県にある大学の生物機能工学課程の学部の4年生の五十嵐薫と申します。学校自体は工学部しかない学校ですけども、私の研究室では農学部のような研究を扱っております。具体的な研究内容は、木質バイオマスからの有用物質生産を目指して、糸状菌、カビの酵素生産機構について、木質の認識、栄養源の認識の観点から、酵素生産機構の一端について解析をしています。
 小学校までは、愛知県にいて、中学校と高専は沖縄県で過ごしました。沖縄県で、昆虫採集を通じて自然とかが好きになりました。昆虫のチョウチョウが特に好きですけれども、チョウチョウの個体変異、模様が違ったり、地域によって違ったりするのがすごく面白いと思っています。社会問題などを背景に、昆虫採集とかにはどんどん規制がかかっているというのが現状なので、今後も普通に、規制とかを気にすることがなく、昆虫採集を続けていけるような環境を後世に残していけたらという思いでこの委員会に参加しています。
 この委員会では、エコパーク、ジオパークのユースの積極的な参画という点において、重点的に活動できたらいいと考えております。また、多様なステークホルダーの方々と協働して活動することになると思うんですが、皆さんが参加してよかったと思えるような形になればと思っています。よろしくお願いいたします。以上です。
【瀬戸ユネスコ第一係長】  次に、沖田副委員長、お願いいたします。
【沖田副委員長】  お世話になっています。沖田です。皆さん、初めましての方もいるかと思います。よろしくお願いします。
 私は今、EYストラテジー・アンド・コンサルティングというコンサルティングファームに勤務しております。専門にしているのは主に企業様のサステナビリティー経営とかESG経営とか、そういった分野でアドバイザリー業務に就いているといったような状況です。今、企業さんだと、例えば気候変動とか生物多様性とか、もっと広くESG経営の高度化であったり、いろいろなステークホルダーの皆さんと一緒に価値を創り出していこうみたいな、そういったようなものが今のビジネスの潮流であって、私もそういうところで、民間企業だけじゃなくて、若い人とか官公庁とかNGOとか地域社会とか、そういった多様なステークホルダーと一緒に、この100年後の未来がどれくらいよくなるかと、人間だけじゃなくて地球環境とか、そういったところで、いい価値を生み出せるように、お仕事を今しているわけです。
 ここの国内委員会の中でも、次世代の声をうまく政策に反映するとか、世界に反映するとか、あとは横の連携をつないでいくとか、といったようなところで貢献できればと考えています。皆さん1年間、どうぞよろしくお願いします。
【瀬戸ユネスコ第一係長】  次に、笠井委員、お願いいたします。
【笠井委員】  初めまして。九州大学人間環境学部の教育システム専攻の比較国際教育研究室というところに所属しています笠井春菜です。軽く自己紹介ということで、私は、幼稚園、中学校、高校、2歳から6歳と、13歳から18歳でアメリカに住んでいまして、小学校が日本で、大学以降は九州の大学に通っています。アメリカと日本を行き来して過ごしたというバックグラウンドから、外国にルーツを持つ子供たちや、文化的マイノリティーと言われる子供たちに対する公教育の在り方に興味がありまして、そこからいろいろ御縁があって、現在は台湾における多文化主義と、その下で発展する言語教育の在り方、また言語教育の政治性というところを研究しています。
 今回、ユネスコに関する活動に関しましては、九州大学にありますユネスコチェアの代表であるヴィッカーズ先生の下で私はずっと研究をしてきまして、こちらのユネスコチェアというのが平和、社会正義、グローバル市民のための教育に関するユネスコチェアというもので、そういった研究課題とか、関連する学術の研究活動をしている先生方や大学院生、学部生の学術的な交流の運営や企画を主に行ってきました。
 今回、まだ学術界にいますと、学びは深くなるんですけれども、現実に何が起こっているのかとか、その現場でどういうことが本当に問題になっているのかというのからちょっとずつ離れていってしまう、意識的にならないと、そこから乖離が生まれてしまうような現状がありますので、今回こういう、いろいろな活動をされている方々と交流する中で、もっと知見を広げていけたらと思っています。よろしくお願いいたします。
【瀬戸ユネスコ第一係長】  次に川上委員、お願いいたします。
【川上委員】  岡山理科大学工学部情報工学科3年の川上寛人と申します。軽く自己紹介ということで、趣味は、デザインとか動画編集とか、サイクリングとか旅行とかをしていて、何でも気軽にやればできるみたいな感じなので、いろいろ教えてもらえるとありがたいです。
 特技としては、初対面でも誰とでも仲よくなれるということが大きなことで、とてもいいことだと思うんですけど、高校生のときからユネスコスクールの学校に通っていて、ユネスコ部というのがあったんですけど、そこでユネスコの活動だったり、世界寺子屋運動のフェアトレードとかを学んで、文化祭でフェアトレードのカフェを開いたり、そこで得たお金を世界寺子屋運動に募金したり、そういった活動をしていました。
 今は、そのユネスコスクールの支援する立場として大学生スタッフというのをやっています。岡大の柴川先生という人がいるんですが、その人と共同で岡山県ESD、岡山県ユネスコスクールに高校ネットワークというのがあって、そこで交流会だったり、実践交流会という高校生主体で行う交流会のイベントの学生スタッフとして活動しています。昨年度は、ブルガリアの学生とユネスコスクールの高校生たちと共同で制作したSDGsカレンダーというのがあるんですが、写真にありますが、そういうものを制作しました。
 目指していることは、多くの人が教育をちゃんと受けられるような世の中を少しずつ構築していきたいということで、ネットワークとかを用いて、より多くの人に、少しずつでもその基盤を築いていければいいと思っています。
 昨年度は対面で一度もこういう会議がなかったので、今年は対面で会うことで、とてもワクワクしています。また、前の人と交代で新たなメンバーも入ってきたということもあるので、今年もよろしくお願いします。以上です。
【瀬戸ユネスコ第一係長】  次に川端委員、お願いいたします。
【川端委員】  皆さん、こんにちは。よろしくお願いいたします。川端優木といいます。今、秋田県にある国際教養大学国際教養学部の1年生です。どうぞよろしくお願いします。
 今は秋田県にいるんですけど、僕自身生まれは奈良でして、奈良は奈良でも、ユネスコの世界遺産で有名な奈良公園のすぐ近くに住んでいて、実は結構ユネスコがすごく小さいときからなじみのあるものでした。特にユネスコ活動に取り組み始めたのは高校1年生のときで、高校1年生のときに、日本ユネスコ協会連盟が主催するカンボジア研修というものに参加させていただく機会があって、カンボジア現地に実際に行ったんですけれども、その際に、現地の都市部と農村部とのひどい教育格差というのを高校1年生のときに目の当たりにして、自分の無力感であったりだとか、またその一方で、自分にできることをコツコツやっていこうという思いがそのとき芽生えて。
 その後、高2、高3、高校時代も、ユネスコの書き損じハガキ回収活動であったり、あとはオンラインでカンボジアとつないで、全国のユネスコスクールと交流事業をしようといったことを日ユ連の方と一緒にさせていただいて、いろいろなユネスコ活動をさせていただきました。
 現在は、僕自身、教育と地域活性化にすごく興味を持っていて、高校を卒業して、すぐに島根県隠岐の島にある海士町という離島があるんですけど、その海士町にある中学校で、半年間インターンで英語の先生をしました。その際に、学校の先生の現状だったりとか、あとは地方と呼ばれる場所のリアリティーだったりとか、そういったことを半年間実際に住んで学ぶことができて、地域をどうやって、教育というものを使って、もっともっと盛り上げていくことができるんだろうか、もっと関係人口だったり、人の交流を増やすということができるんだろう、そういったことに興味を持っています。
 なので、今後はそういった教育と地方活性化にプラスアルファでESDも一緒に推進していく、そういった取組をこれから大学4年間、もしかしたら大学院も行くかもしれないので、ゆっくり時間をかけて探求していければいいと思っています。
 プライベートでは、山登りだったりとか、自然が大好きで、今、秋田にいて、毎日が本当に大冒険で楽しいんですけれども、結構、次世代委員の皆さん、自然が好きな方が多いと聞いたので、是非自然を大冒険できたりとかできたらいいと思います。
 発足のときからメンバーに加えさせていただいて、僕自身すごく新しい刺激をたくさん受けてきたので、これからも皆さんとの取組の中で、僕自身学んでいきたいと思いますし、皆さんで一緒に創り上げていく、そういった活動ができたらと思っています。どうぞよろしくお願いします。以上です。
【瀬戸ユネスコ第一係長】  次に小林委員長、お願いいたします。
【小林委員長】  皆さん、初めましての人は初めまして。津田塾大学総合政策学部4年生の小林真緒子と申します。私は、昨年度は教育と科学の分野に所属して、皆さんと一緒に頑張って活動しておりました。関心分野は主に教育でして、教育といっても地域社会とつながって取り組むような教育だったりとか、学校内だけではなくて、外の人と一緒にコミュニケーションを取りながらというような教育にすごく興味があります。
 現在の活動といたしましては、一般社団法人アンカーという非営利団体を大学2年生のときに、御縁もあって、大学の先生だとか仲間と一緒に立ち上げをしまして、そこからその団体で、中学校や高校の総合的な探求の時間の企画とか運営だったりとか、あとは単発で出張授業に行ったりとか教材作りをしたりとかというところで、主に学校の中で探求学習に関わる活動に外部団体として取り組んでおります。
 というのが私の活動で、目指している社会としましては、社会にもう少し開かれた学校作りですとか、それを受け止める地域社会を創ることに少しでも将来、貢献していきたいと考えております。こちらのユネスコ委員会でも、アンカーでの現場での活動などを通して、何か提言だとかアクションを皆さんと一緒にできたらうれしいと思います。空港内からで大変恐縮ですけれども、私の自己紹介はこちらで以上になります。よろしくお願いいたします。
【瀬戸ユネスコ第一係長】  次に佐藤委員、お願いいたします。
【佐藤委員】  大分県臼杵市出身の佐藤世壱です。よろしくお願いします。
 昨日、実はフィンランドから帰国してきて、今日が1日目になります。10か月の留学でした。日本の家では、「8の字の暮らし」というのもしていて、循環型の、自然寄りの暮らし方で、薪割りをしたりとか、森の間伐をしたりとか、海に釣りに行ったりとか、畑を耕したりとか、そんな生活を小さい頃からしていました。その中でユーグレナ社のCFOサミットメンバーというメンバーに選ばれて、それで2年間ぐらいその中で会社についてのことを調べたりだとか、会社の経営戦略についていろいろ提言をしたりとかなどをしていました。
 僕の臼杵市が、ユネスコ創造都市の食文化指定都市になっているので、その関係で今回応募させてもらいました。よろしくお願いします。
【瀬戸ユネスコ第一係長】  次に茶山委員、お願いいたします。
【茶山委員】  初めましての方は初めまして、今までもお世話になった方はこれからもよろしくお願いします。茶山健太と申します。現在は、イギリスのオックスフォード大学の地理環境学部の博士課程の3年をやっています。研究内容としては、大地の遺産、地質遺産の保全をやっていて、中東地域、オマーンとかUAEにおいて大地の遺産をどのように行っていけるのか、また文化遺産と大地の遺産の関わり方、その関わりの使い方、それをどうやってプロモートしていくかということを研究しています。
 この次世代ユネスコ国内委員会には、どのように学術的な遺産分野とか科学分野のデータをプラクティカルな部分で活用できるかということを考えたいと思って参加させていただいております。主に科学分野の部分で活動をさせていただいているんですけども、ほかの分野との関わりもすごく大事だと思っているので、分断した形ではなくて、次世代ユネスコ国内委員会全体として、同じ方向を向いていろいろな活動をすることができたらと思っています。イギリス在住なので、なかなか対面での交流ができなくて残念ですが、これからもよろしくお願いいたします。
【瀬戸ユネスコ第一係長】  次に小路委員、お願いいたします。
【小路委員】  初めまして、小路楓と申します。初めての参加です。少し緊張しております。今まで、私は四国出身ですけども、あとほかに北海道、アメリカ、近畿圏、いろいろなところに住んできて、そこでしか見られない景色を見たりとか、そこでしか食べられないおいしいものを食べるのがすごく好きです。
 所属は、公益財団法人五井平和財団・ESD日本ユースという所属と、NPO法人エコネット近畿としてきています。特にふだんやっていることとしては、NPO法人エコネット近畿と、環境省の近畿地方環境事務所が共同で運営している、きんき環境館、近畿地方ESD活動支援センター、これは2つの看板で1つのオフィスですけれども、そこでコーディネーターとしてふだんお仕事をしています。特にESDセンターの業務をメインとしておりまして、近畿圏でESDについて活動している方や、持続可能な社会の担い手作りのお手伝いをふだんしております。
 これからこうした場で皆さんと一緒に、分野や地域を越えて、ユースとしてつながることにすごく価値を感じています。ユースだからこそ言えることとか、ユースだからこそできることを大事にしながら、委員として活動していければと思っております。皆さん、どうぞよろしくお願いします。
【瀬戸ユネスコ第一係長】  次に長澤委員、お願いします。
【長澤委員】  皆さん、こんにちは。オンライン参加の皆さん、こんにちは。昨年度に引き続きまして、次世代ユネスコ国内委員会の委員を務めさせていただきます、慶應義塾大学総合政策学部4年の長澤パティ明寿と申します。よろしくお願いいたします。こうやって新しいメンバーで、そして今年からは正式な組織として再スタートができるということを非常にうれしく思っています。
 自己紹介シートを拝見させていただいて、今年度も全国津々浦々から、そして海外からも含めて、多様なバックグラウンドを持ったメンバーが集っているという印象を受けました。東北出身者としては、なかなか北日本からのメンバーが少ないなというような印象は受けたところですけれども、一人一人の個性が活きる、そんな活動を展開していければと思っています。
 私自身は、ネパール人の父と、日本人の母を持ち、多様なバックグラウンドの中で幼少期を過ごしたという経験、そして中学生だったと思いますけれども、戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければいけないというユネスコ憲章前文に出会ったことをきっかけとして、ユネスコ活動に興味関心を寄せてまいりました。
 2017年に、私のふるさとであります山形市がユネスコ創造都市ネットワークに加盟したということを受け、活動に高校時代取り組み、大学に入ってから、この次世代ユネスコ委員会に参加させていただいております。
 先ほどもお話がありましたけれども、国家間対立・国家間競争が激化している中にあって、戦争とか紛争を防ぐ、そして平和を創造する最後のとりでというものは、人々の心であるということを再認識して、より一層人々が心と心を通わせていく、そういった交流、そして対話の機会をしっかりと作っていくということは重要だろうと思っていますし、そこにユースが加わっていくことで、これが持続可能性という観点からも有意義なものになっていくと考えています。
 今年度の活動のキーワードとしては、後ほどお話があると思いますけれども、つなぐということ、多様なアクターをプラットフォーム的につないでいくということが重要かと思っています。ネットワークのつなぎ役として、そして、ユースの声の発信役として私たちが活動していければと思っていますし、私自身も、今年の部分は海外に滞在をするということがありますので、グローバルな観点でこのユースのつながりを構築していければと、そこに寄与できればと考えています。
 皆さんとともに積極的に活動を実践していきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。以上です。
【瀬戸ユネスコ第一係長】  次に西野委員、お願いいたします。
【西野委員】  初めまして。西野月と申します。今年度から新しくメンバーとして参加させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 私は、今、立教大学の観光学部観光学科というところで学部3年をしております。観光学というのは何だと思った方もいらっしゃると思うんですけれども、その名のとおり観光現象を様々な学問分野から分析するという、とても広い学問分野を学んでおりまして、特に観光社会学、社会学の観点から分析をしております。今は7月の学会に向けた、ペットツーリズムという、ペットと人が一緒に旅行するという現象に着目した研究を進めておりまして、何かそこでもエコツーリズムでしたり、ジオパークでしたり、観光とユネスコの接点というのもすごく多いと日々感じております。
 ユネスコに関しては、小学6年生の頃から杉並ユネスコ協会という、自分の住んでいる杉並区のユネスコ協会で活動しておりました。高校からは特に異文化理解の教室でしたり、スタディツアーなどを企画・運営しておりまして、先ほどもありましたとおり、地元との連携でしたり、学校外の教育や出会いの場の大切さを日々感じております。小学生とか中学生とかになると、平和だったり、戦争は駄目だと言われても、なかなかすぐに受け入れられないところを、どう自分と世界の出来事がつながっているのかというところに気付けるような、そういった機会を提供しております。
 今回、異なるバックボーンを持つ皆様と様々な意見を共有できるこの機会はとても有り難く思っていますし、とても楽しみに思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
【瀬戸ユネスコ第一係長】  次に長谷川委員、お願いいたします。
【長谷川委員】  皆様、こんにちは。初めましての方々は初めまして。長谷川綾子と申します。出身は大阪ですけれども、気づいたら、移動が多い人生に今のところなっておりまして、今はカナダのバンクーバーの在外公館で専門調査員として、主に広報分野、広報文化に関する業務を担当しております。
 こちらには4月の末に移ってきたんですけれども、それまではドイツのハイデルベルクという小さい町で、文化越境専攻、トランスカルチュラル・スタディーズという、比較的新しい人文研究の学部に所属して研究をしておりました。人の移動というものに関心がありまして、大学院では主に社会の変容であったり、映像表象であったりというところに東アジアにフォーカスを当てながら研究をしておりました。
 こちらに来たばかりで、まだ生活の立ち上げをしながら慌ただしく過ごしていたんですけれども、カナダという多文化社会について、あとバンクーバーは特に日系の方々を含め、アジアからの移民のコミュニティーもかなり多くなっているので、こちらに関しても地道に研究活動をしていけたらと思っております。
 次世代委員会には立ち上げのときから所属しておりまして、主に教育班と文化班で活動しておりました。今までの次世代委員会での活動をしてくる中でも、個人的に日々の生活を送る中でも、持続可能性というキーワードについてすごく考えることが多かったんですけれども、活動を振り返る中で、徐々に基盤ができてきたかと思う一方で、活動というか、企画が一過性のものになってしまっていたかという気も何となくしています。なので、これからの活動では、うまくネットワークをつないでいく、広げていくということを意識してやっていけたらと思っています。
 私たち自身が楽しんでやっていくことが一番かと思うので、皆さん、新旧メンバー一緒に楽しんでやっていけたらと思います。主に私も国外からの参加になってしまいますが、これからよろしくお願いいたします。
【瀬戸ユネスコ第一係長】  次にAlejandro Martinez委員、よろしくお願いします。
【Martinez委員】  お願いします。皆様、初めまして。メキシコ北東部のモンテレイ出身のアレックスと申します。よろしくお願いします。現在25歳で、長岡技術科学大学技術科学イノベーション専攻の2年生で、電気凝集法に基づく水処理について研究をしております。長岡技大のツイニング・プログラムを通して2020年の4月から機械創造工学課程3年生として、メキシコのモンテレイ大学から編入学しました。しかし、コロナの影響で、日本に入国できず、8か月間メキシコに残り、オンライン授業を受けていました。
 メキシコに住んでいたときは全然違う生活を送っていました。私は8歳でドラムを始め、中学生の頃、友達とバンドを組んで、数年間、演奏し、一緒にメキシコをツアーする機会がありました。モンテレイ大学に入学したとき、ファッションデザインプログラムを専攻しましたが、よく考えた結果、工学分野に進むことにしました。そんなときに、ツイニング・プログラムを知り、ツアードラマーをしながら日本語を勉強し始めました。その3年後、長岡技大に合格しました。
 学部卒業後は、大学院に進学し、長岡技大がSDGsに積極的に取り込んでいるおかげで、私もその意志を継ぐために、現在行っている研究内容でNPOを起業することが私の専門的な目的です。そのほかにも音楽の軽音部と、僕は日本酒が好きで、酒学部に所属しています。趣味は料理、ドラム、アウトドア、音楽、絵を描くことで、得意はドラムとデザイン、そして人々の話題にのぼることです。よろしくお願いします。
【瀬戸ユネスコ第一係長】  次に三浦委員、お願いいたします。
【三浦委員】  ありがとうございます。こんにちは。三浦唯です。現在はアメリカのブラウン大学の1年生で、生物学とコンピューターサイエンスを学んでいます。
 私は、高校生の頃まではほとんど日本で育ったんですけれども、国際交流プログラムの運営などを通して、是非多様なバックグラウンドを持った学生たちと切磋琢磨したいという思いでアメリカの大学に入学いたしました。実際に大学の授業の外では、シリアから来た難民の方々に数学や英語を教えるボランティアをしたり、大学の周りに住むシングルマザーたちの経済的自立を支援する団体でボランティアをしております。
 最近では、イスラエルの学生さんたちの教育支援だったり、教育を促進する非営利団体でインターンを始めたので、7月に実際にイスラエルに行く機会があるので、とても楽しみにしております。
 プライベートの趣味としては、高校生の頃から言語学習が大好きで、フランス語を勉強したり、スペイン語を勉強したりするのがとても好きです。そして編み物とか、裁縫などの手芸も大好きで、よく服を作ったりしております。皆さんと活動できるのがとても楽しみです。どうぞよろしくお願いいたします。
【瀬戸ユネスコ第一係長】  最後に溝渕委員、お願いいたします。
【溝渕委員】  初めまして。溝渕実槻です。私は高知県高知市の出身ですが、高校は、高知県の一番東の端にある室戸市の室戸高校に通っていました。とても小さくて、高齢化率が50%を超える町ですけど、ユネスコ世界ジオパークに認定されている町でもあります。今ジオパークは世界に195地域あって、その全てがネットワークでつながっています。その環境を利用して、高校1年生のときには、代表生徒としてマレーシアにあるランカウイジオパークを訪問して、現地の人の暮らしや文化、宗教について学ぶ機会がありました。それは私にとっての初めての異文化体験と言えるものだったんですが、それがきっかけで、異なる文化的背景の人が一緒に幸せに暮らせる社会とは、どうすれば実現できるのかということを考えるようになりました。
 高校時代はそのテーマで、高知県のスピーチ大会や全国の高校生が参加する大会でその考えを発信するということをしていました。現在は千葉県の大学に通っていて、そこでは、宗教や文化、中国の社会情勢や民族問題について勉強しています。9月には上海に短期留学する予定で準備を進めているところです。
 今でも、私の関心事は、異なる文化的背景の人が一緒に幸せに暮らせる社会はどうすれば実現できるのかということです。今回、次世代ユネスコ国内委員会のメンバーに選定していただいたことで、これまで以上に、いろいろな環境にいる人と知り合うことができるのではないかと期待しています。
 私は高校のときからずっと自分の考えを伝え、いろいろな人と意見交換をするということを大事にしてきました。次世代ユネスコ国内委員会メンバーという機会を生かして、偏見がない社会の実現のために、いろいろな人と出会って話をしたいと思います。
 プライベートで好きなこととしては、野球をすることと映画鑑賞です。もしお勧めの映画があれば教えてください。よろしくお願いします。
【瀬戸ユネスコ第一係長】  皆様、ありがとうございました。今後、皆様の間でコミュニケーションをどんどん深めていっていただければと思っております。
 では、次に議題3「令和4年度の取組結果について」に移ります。小林委員長、長澤委員、御説明をお願いいたします。
【小林委員長】  ありがとうございます。では、私と長澤君から、令和4年度の活動について御紹介させていただきます。
 令和4年度は、附属資料1にあります「ユネスコ活動の活性化に向けて」という提言を基に、教育、科学、文化、プラットフォームの4つのワーキンググループに分かれてアクションプランを実行してまいりました。こちらで投影されています資料3に沿って分野ごとに御紹介いたします。
 初めが教育ワーキンググループです。教育ワーキンググループでは、現在の日本の教育現場において、他者との対話でしたりとか、議論をする場が少ないという課題意識に基づきまして、次世代を担うユースが他者との対話におけるアプローチや手段を学ぶことのできる対話型ワークショップをESDの一環として実施するということを提言いたしました。実際に行ったイベントがこちらにある2つになります。
 1つ目の「対話型・平和構築ワークショップ~多文化共生社会の実現のために~」では、外国籍の方の多い東広島市を舞台に、多様性が表出しやすい事例として災害現場、特に避難所を想定して、ロールプレイ形式で意見やニーズが対立する中でのルール作りをするというワークショップを行いました。
 2つ目の対談イベント「Envisioning the Future 未来を描く舞台芸術~多文化社会における舞台芸術の可能性~」は、ユネスコウィークの中で開催させていただきまして、地域社会において市民参加型の舞台芸術を通してつながりを醸成していらっしゃる方をお招きしまして、開催をいたしました。
 こちらの両イベントとともに、異なる意見を持つ他者との対話の機会とか、身近な社会の文化的多様性に気付く機会を創出することを目的として実施いたしました。今後はこちら2点の取組をいたしまして、更にユネスコのネットワークを拡大することを意識しながら、ESDの促進、またユースの参画に尽力していければと思っております。
 次のスライドをお願いいたします。次に科学のワーキンググループになります。科学ワーキンググループでは、ユース世代におけるユネスコエコパーク及びユネスコ世界ジオパークの認知度が、なかなかユース世代では低くて、活動の活性化が難しくなっているのではないかという課題意識の下に、スライドに赤字で書かれている2つのアクションプランを提言させていただきました。
 まずは、現状把握するためにエコパークやジオパークの担当職員の方とユースの参画状況等について意見交換を重ねました。その結果、初等中等教育段階における環境教育を通じて、ユネスコのジオパークに関する興味関心を養う取組が進められている一方で、大学進学等のライフステージの変化によって地域との関係が薄れてしまう若者が多いという課題が明らかになりました。
 こちらの点を踏まえて、まずは次世代委員会のメンバー自身が、SNSやウェブサイトを通じて、若者が地域の魅力に気付いて、エコパークやジオパークに関心を持ち続けられるような情報発信をすることで、より効果的に認知度向上ができるのではないかというところで、アクションプランの見直しを図りながら実施をしておりました。対面調査では、写真にありますように、第12回ジオパーク全国大会のユースセッションへ参加させていただいたりですとか、あとは糸魚川ユネスコ世界ジオパークを訪問させていただきまして、取材等をさせていただいておりました。
 今後も、昨年度構築したエコパークやジオパークの関係者様とのつながり、また新しいメンバーの方のつながり等も生かして、科学分野におけるユース世代のコミュニティーを皆で作れて構築していけたらうれしいと思っております。
 では、次のスライドからは文化のワーキンググループになります。こちらから長澤君、お願いいたします。
【長澤委員】  では、こちらから私のほうで担当させていただきます。まず文化ワーキンググループでありますが、文化ワーキンググループでは、主にユネスコ創造都市ネットワーク事業へのユースの積極的な参画というテーマの下、2つのアクションプラン、創造都市事業とほかのユネスコ事業、特にユネスコスクールとの連携促進、そしてユース世代を対象としたユネスコ創造都市ユースサミットの開催ということを掲げて活動を展開してまいりました。
 この背景には、ユネスコ創造都市ネットワーク、非常に重要なネットワークとして拡大をしているわけですけれども、なかなかこの認知度の向上が見られない、あるいは、ほかのユネスコ事業との連携が見られないというようなところに課題を感じていまして、そこを更に強化することによって、潜在的な価値を発揮できるのではないかというところが一つ。
 そして、既に幾つかのユネスコ創造都市ネットワーク国内加盟都市において、先ほど佐藤委員からもありますけれども、正に佐藤委員のような存在が主体的、積極的に関わって、ユースの積極的参加の先進事例を作っているということがありましたので、こういったユースの連携促進を図りたいという思いがありました。
 そういった思いで以下の取組を実施したわけですけれども、とはいっても、なかなか各自治体の状況が把握し切れていないというところがありましたので、国内加盟都市の幾つかの都市を訪問させていただいて、関係者との意見交換及びネットワーク構築、アンケート調査を実施をしました。こういった形で徐々にネットワークが広がってまいりまして、旭川市については今年も6月17日、18日、今週の土曜日、日曜日と、「まちなかキャンパス」という創造都市関連事業が開催されますが、そちらに参画をする機会を頂いております。
 以上の活動を通して、一部の都市においては、ユースが主体的、積極的に関わる創造都市活動の先進事例を見ることができましたので、こういったユースと積極的につながっていく、そして彼らの声を発信していくということを今後とも実践していければと思っているところです。
 では、次のスライドをお願いいたします。こちらはプラットフォームですけれども、今年度の活動につながる大きな柱であると認識をしています。アクションプランといたしまして、ユースによるユネスコ関連組織と、ユースからのコンタクトを歓迎する団体リストの作成と周知、そしてユネスコ未来共創プラットフォーム上にユース専用のページを設置すること、さらには次世代ユネスコユースフォーラムの実施ということを掲げ、これらを通して、ユースによるユネスコ関係団体に関する情報アクセスの向上及びユースに向けた情報の集約、そしてユース間の交流促進を目指すということで、取組を強化してまいりました。
 取組結果としまして、ユネスコ未来共創プラットフォーム事務局の下に、プラットフォーム共創ワーキンググループという、様々なユネスコ関連団体が集って意見交換をする場が設けられているのですけれども、そちらで様々な意見交換、あるいは提言をさせていただいております。その結果、この団体リストの作成、ユースページの設置ということについては、かなり具体的な検討が進んでいる状況でありますので、今年度の一つの肝として活動を発展させていければと思っています。
 さらには、ユネスコウィークというイベントがACCU及び文科省の主催で、今年の2月に行われたんですけれども、資料右下にあるような形で次世代委員会としても幾つかのワークショップを実施するとともに、国際シンポジウムにおける登壇の機会を頂きました。今年度、これまでは対面の活動機会が少なかったんですけれども、そういった機会も活かして、様々な層にアプローチできる、そんな活動を展開していければと思っています。
 では最後のスライド、よろしいでしょうか。ありがとうございます。その他の活動ということで2つ御報告したいと思います。主に教育分野に関わることでありますけれども、まず1つ目として、アジア太平洋地域教育大臣会合という会合が昨年タイのバンコクでありまして、そこに次世代メンバーが参画をしているということが1点。それから冒頭、岡村事務総長から御言及があったかと思いますけれども、国連教育変革サミットに向けた国内諮問ということで、次世代委員会からも様々な意見を提言させていただいたということがあります。
 以上で報告については終わらせていただきますけれども、結びになりますが、本委員会設立から1年半、その間至らぬ点は多々あったかと存じますが、私自身、次世代委員会の取りまとめ役を務めさせていただきました。事務局の皆様、国内委員会の皆様、そして、これまで次世代委員会のメンバーとして一緒に活動した皆さんに大変お世話になりましたこと、この場をお借りして御礼申し上げたいと思います。
 今年度から小林委員長、そして沖田副委員長ということで組織ができましたけれども、お二人の下で、引き続き、次世代委員会の一員として積極的に活用していきたいと思っておりますので、今後とも引き続きよろしくお願いいたします。以上です。
【瀬戸ユネスコ第一係長】  小林委員長、長澤委員、説明ありがとうございました。ただいまの御説明について、御質問があればお願いいたします。それでは、特に御質問等がありませんので、次の議題に移りたいと思います。
 次の議題4に移ります。令和5年度の活動の方向性について、御議論をいただきたいと思います。本議題につきましては、小林委員長、沖田副委員長から、資料4「令和5年度における次世代ユネスコ国内委員会の活動の方向性(案)」について御説明いただいた後、議論の進行役について、本日、小林委員長は移動中の御出席とお聞きしておりますので、沖田副委員長に進行をお願いし、15時25分ぐらいまで御議論をいただければと思っております。それでは、小林委員長、沖田副委員長、御説明をお願いいたします。
【沖田副委員長】  承知しました。本日は私から御説明させていただきます。持ち時間が20分ということなので、最初に10分弱で私から説明をして、その後に皆さんから御意見を伺えればと思っております。早速ですけれども、今年度における活動の方向性というところで、あくまで現時点での案というところで御紹介させていただきます。
 次のページをお願いいたします。これまでも御議論に上がっていたように、「ユネスコ活動の活性化に向けて」という提言を2年度前に出しております。その中で4つ柱がこれまでございました。それぞれ上から教育、文化、科学、一番最後の下にプラットフォームというところで、全体の横連携を進めるような活動を4つ目の柱としておりました。今年度は、「ユネスコ未来共創プラットフォーム」への優先参画に主に注力していること。そこで横連携を強化していくことを目的として主に活動していこうと考えております。
 次のページをお願いします。そこで、この4つ目の柱のプラットフォームにどのような活動があるのかというところで、主に3つアクションを考えております。1つずつこちらを説明していこうと思います。
 まず、一番左の(1)です。「ユースからのコンタクトを歓迎する団体リストの作成と周知」と書かれているところですが、ここで意図しているのは日本全国、様々ユネスコという名前をかぶった協会であったり組織があるかと思います。例えばユネスコ協会とか、ジオパーク、エコパーク、文化遺産もそうかと考えています。それらの団体の中で、ユースと連携を強めていきたいとか、今後関わりを深めていきたいといったような団体さんとか組織の情報を取りまとめて、それをさっき申し上げました「ユネスコ未来共創プラットフォーム」のポータルサイト上に集約していくというところが1つ目の活動になります。
 2つ目が「ユースページ」、これもいまだに仮称ではあるんですけれども、ユースページを未来共創プラットフォームのポータルサイト上に掲載して、そこでユースに関する様々な情報を集めようというところがこちらの目的になります。例えばというところで下にずっと書いてあるんですけれども、ユース関連の何か活動しているような民間企業さんであったり、教育機関、市民団体や学生団体、そして日本にとどまらずに、なるべく他国のユース団体に関する情報、そして私たちが活動していく、この次世代ユネスコ国内委員会としての情報の発信も、ユースページの中に集約して、全国のユースがなるべくアクセスしやすくて、情報交換できるようなものを作れればと考えております。これが2つ目のアクションになります。
 最後(3)です。こちらがユースフォーラムの実施ということで、今年度もユースフォーラムを実施していこうというところでこちらを考えております。基本的には、ここに書いてありますとおり、ユネスコ関連に今既に関わっている方々、ユース世代の横連携を強めるというものも目的の一つとしつつ、現段階でユネスコにあまり関わりのないようなユース世代にこの活動を周知していこう、あとはグローバルアジェンダに関するようなユースの活動を紹介していこうといったようなところで、今年度も開催できたらと考えています。
 こちらの下に開催要領を書いているんですけれども、基本的に本年度の活動の中で、こちらのユースフォーラムで何をしていくのかというところは、皆さんと考えていければと考えているところです。対象としましては、今言ったとおりで、国内外のユネスコ活動に関心のあるユース、関心のないユース世代、目的はさきに述べたとおりですけれども、なるべく方針としては、オフラインとオンラインを両方で行っていければと思っています。時期は来年の1月というところで、もうほぼ決まりつつあるところなので、ここを目指して、今日のキックオフ以降、少し内容を、どんなことをやっていくかというところで活動を進めていければと思っています。これが大きく3つの活動になります。
 次のページをお願いします。今年の活動のメインがこのプラットフォームへのユース参画というところではあるものの、それぞれそこに紐づくような形で、教育、科学、文化の個別の活動も行っていければと考えております。ここも左側から順に御説明を差し上げます。
 最初、教育です。昨年度の広島大学との連携に引き続き、今年度も、ESDであったり、ESD-SDGsコンソーシアムに参画しているような大学、またはユネスコスクールと連携をしていこうというのが一つの考えです。もう一つが、ユースのエンゲージメント、またはその地域間での協力関係の強化に向けて、奈良教育大学など、全国のコンソーシアム代表団体であったり、関連団体のヒアリングとかディスカッションを通じて、ESDの取組に関する現状であったり課題を把握していこうというのが国内での活動になります。
 真ん中の科学です。科学は主にジオパークとエコパークという2つの柱です。ジオパークに関しては、昨年度に引き続き、全国大会とか、そういったユースが集まるようなところになるべく足を運んで、そこで意見交換なり、関係性を強化できればと考えています。エコパークに関しては、昨年度はあまり活動が進んでいなかったというところもあって、なるべく今年はユースのエンゲージメント強化に向けて、いろいろな方々と意見交換なり、フィールドワークみたいなものができればと考えています。
 最後、文化です。文化は創造都市関連のイベントへの参加であったり、創造都市への訪問によって、そこで活動していくユースのネットワーク構築、あとは意見交換というところができればと考えております。また、2点目といたしましては、創造都市についてユース同士が議論であったり、対話を行える機会をここで、今年度なるべく作っていけるような仕組みを検討できればと考えています。
 それぞれ、教育、科学、文化と、今私が申し上げたのは国内でというところの活動になるんですけれども、なるべくオンラインをベースで、日本国内にとどまらず、海外のユース世代ともなるべく交流を持っていきたいというところで、オレンジ色の枠内で囲ったところがグローバルでの活動というところになります。
 それぞれ教育だと、例えば教育課題だったり、ユースが求める今後の教育の在り方であったり、その開発に向けて議論をしていくこと。ジオパーク・エコパークだと、こちらも同様に活動の概要であったり、それぞれのパークにおいてユースの果たす役割について情報交換ができたらいいと考えています。
 文化に関しても、ユネスコ文化関連で活動している全国、日本国外のユース世代との情報交換ができればと考えてというところが、グローバルでの今年度目指していくべき活動の方向性となります。
 今、全体的に御説明を差し上げましたが、全体の方針といたしましては、教育、科学、文化ともに、それぞれ私たちが新たに活動を作っていくというよりも、既に日本国内外にある既存のユネスコ関連の団体とうまく協働していく。彼らとの協働の形をうまく外に発信してあげるとか、つないであげるといったような形で、その影響規模をうまく拡大できればと考えております。
 ざっと説明をいたしましたが、ここまでが今年度の活動の方針となります。まず、ここまでで、昨年度からいらっしゃる方々は多分そうだよねというような形になっていると思うんですけれども、特に今年度から新しく入られた方々とか、もちろん去年からおられる方でもいいんですけど、まず御質問とかがあれば共有いただけると有り難いです。よろしくお願いします。何か不明点はありますか。
【沖田副委員長】  笠井さん、今手を挙げていらっしゃいますか。
【笠井委員】  笠井です。
【笠井委員】  今回初めてなので、まだ、多分一緒に活動していく中で明らかになっていることもたくさんあるかとは思うんですけども、分からなかった点というか、私の中でまだはっきりしていない点として、いろいろな活動をされてきて、今までのそういったアクションプランを4つぐらい、3つさらって、最後にユネスコのプラットフォームという話だったんですけど、これは1年かけてずっと取り組んで、どのくらいの期間で、何名ずつぐらいでやってきたのかと。簡単なところですけれども、想像しやすいように説明していただければ有り難いかと思いました。
【沖田副委員長】  承知しました。今、説明したのが、若干私の中に2年間を見据えてというところになるものの、例えばユースフォーラムというところだと、もう今年1年でやるといったイメージになっています。ただ、昨年度までだと、少し丈が、何年続くのかというところも若干見えていなかったところもあるので、もう基本的には単年度、1年間でこれをやっていくというようなイメージだったんですけども、そのスパンが今年度から長くなっていくといった印象でいます。
 体制のところですと、去年まで、教育、科学、文化の3つのグループに基本的に分かれていて、ただ人数のばらつきはあるものの、全体の人数をなるべく3分の1くらいで割ったような感じになっていました。
【笠井委員】  ありがとうございます。
【長澤委員】  では、昨年度もおりましたので、内容というよりかは、これはもしかすると、事務局の方への御質問でも大丈夫ですか。ユースフォーラムの実施というところで、ここは一つ今年度の大きな活動の柱になってくると思うんですけれども、運営方法等については、基本的には昨年の運営のロジをベースにするというか、ACCUさんと再度様々な議論をして積み重ねていくというような形で想定をしてよいのかということが一つ、まずお聞きしたいと思います。
【瀬戸ユネスコ第一係長】  はい、その御理解で間違いないです。
【長澤委員】  分かりました。ありがとうございます。あともう1点、是非皆さんにお話ししておきたいと思ったのが、文化のところで、創造都市の話を2つ掲げているんですけれども、もちろんユネスコの文化に関わる活動は創造都市に限らないわけでありまして、むしろ創造都市というのは比較的新しく、またマイナーな分野でもあるのかと思います。世界の記憶とか、様々、文化に関しても活動があると思うので、是非新しいメンバーの皆さんから忌憚ない御意見を頂ければと思っています。以上です。
【沖田副委員長】  ちなみに、ここで今日私が一連説明したのは、この中にいる何人かの各グループのリーダー的な人が作った、あくまで案というところもあって、なかなかそこまで新しい案とか、何か斬新的な案はあまり盛り込んでいないという状況が今かと思っています。なので、何か新しいものとか、これをやってみたいというものがあれば、是非この場でもいいですし、この後でも、一緒に何か練り込んでいければと思っているところです。
 というところで、特に意見がないと、私のほうで名指しをするんですけれども、何か大丈夫ですか、皆さん。どうぞ、アレックスさん。
【Martinez委員】  よろしくお願いします。さっきのアジェンダより、自分が経験しているボランティア活動について説明させていただいて、多分このボランティア活動を全国に広げたらいいのではないかと思っています。長岡市では、「世界が先生」というプログラムがあって、長岡市内の学校の留学生、日本語がある程度できる留学生が小中学校を訪問したり、自分の国の紹介とか、文化教師として務めている方がいらっしゃって、何かほかの町は、ほかのところはしていなくて、文科省を通して、この大学の学生、文科省からこの「世界が先生」というプランを各地域に提案すること、それはどうかと思っています。
 例えば、僕は月に1回ぐらい、子供たちとメキシコ料理とかを作ったり、いろいろ聞かれるのは、メキシコでアイスクリームの味はどうかと、異文化の理解は簡単な質問から始まると思うので、大学生だけではなくて、子供から異文化に興味を持つようにイベントを開催すればどうかと思っております。以上です。
【沖田副委員長】  今の話で、昨年度までの私たちの活動してきたメンバーが、実際にそこまで直接的にユネスコに関わっているかと問われると、意外とそうでもないというところもあって、今年度で、実際にユネスコに、現場で関わられている方々がたくさん入ってきていただいたというところで、私たちとしても、そういった現場で何が動いているとか、具体的にどんな新しい活動があるとか、今みたいな活動を少し皆さんで共有いただいて、その辺り少しでも連携を生んでいけるような方向性で今年はやっていければと思うところがあります。なので、たくさんそういった御意見を、またこれからもいただけると大変有り難いです。
【Martinez委員】  ありがとうございます。
【沖田副委員長】  どうですか、皆さん。お願いします。
【笠井委員】  何度もすみません。2回目ですけども。大したコメントではないんですが、私的に気になったといいますか、多分振り返りとかアクションプランの後のところでも話に出たのかと思ったんですけども、教育のアクションで、対話型ワークショップで、どうやって、バックグラウンドが違う人たちとか、いろいろな人たちとともに対話をしていくのかというところが恐らく一個課題であったと書かれているのですけど、これは本当に個人的な考えですけれども、こういうイベントに来ない学生をどう巻き込んでいくかというのが、恐らく一番、私自身の大学でいろいろイベントをやっても、来る学生が決まってきてしまう。こういうのに敏感な学生はもう既に敏感で、と言うとあれですけれども、そこをどんどん広げていくというか、そこの議論が必要じゃないかという。もし既にされていたりしたら、重複して申し訳ないですけども、そこがコメントとして今後考えていけたらいいかというところでした。
 あと、先ほどの話で、アレックスさんも言われていたように、私も一応九州大学のユネスコチェアの一員というか、一応そこに所属してはいて、主に平和とかグローバル市民教育とかに関する知見を持った先生方や研究者とのつながりが結構あったりするので、もし何かそういうところを巻き込んで今後したいとかがあれば、何か提供できればと思っています。以上です。
【沖田副委員長】  ありがとうございます。
【沖田副委員長】  長谷川さん、お願いできますか。
【長谷川委員】  去年まで教育班の班長をしていました長谷川です。おっしゃるとおりで、私たちが企画している段階でも、どうやったらこういう現場に来ない人を取り込めるということはずっと考えながらやっていたんですけれども、結果だけを見ると、なかなかうまく取り組めなかったというのが正直な感想です。なので、これから横のつながりをうまく活用していくということが本年度のテーマではあるんですけれども、ユネスコの共創プラットフォームはもちろん、笠井さんがおっしゃっているような大学の先生とのつながりとか、ユネスコスクールのつながりとかをもっとうまく活用していくというのが本当に大きなテーマかと思っています。なので、本当に御指摘はそのとおりです。なので、一緒にこれから、一番ネックなところだと思うので、そこをどううまくみんなで解決していけるかというところに取り組んでいけたらと思っています。大丈夫ですかね。
【笠井委員】  大丈夫です。私は答えとかは持っていないですけれども、一緒に皆さんと今後考えられたらと思っています。ありがとうございます。
【長谷川委員】  広島大学の先生とも協働で活動はしていたんですけれども、なかなか、研究室に所属している人がいたというわけでもなかったので、なかなか継続して協力するのが難しかったというのもあるので、笠井さんのような方がいらっしゃるとすごく心強いです。よろしくお願いします。
【沖田副委員長】  ありがとうございました。最後、西野さん、手を挙げていただいていますか。最後、時間が迫ってきているんですけれども、少しお願いできればと思います。
【西野委員】  分かりました。今のお話ともかぶるところはあるかと思うんですけれども、学校現場や教育機関との連携も、今の活動としてあるのかと疑問に思いまして。杉並ユネスコ協会でも、実際に協会の青年部が小学校とか中学校に出前授業をしたりだとか、あとはユネスコスクールに登録されていない学校も、何かそういったユネスコと近いような活動をしているところはたくさんあるとは思いますので、何かそういう、教育機関としては、多分カリキュラムというのは体系化されたものはあるとは思うんですけれども、そこにどうユネスコが、ユネスコでしかできない教育機関との連携というのはあるかと思いますので、本当に来ない人とか、関心のあまりないというところに、どうユネスコや平和活動との接点を持たせるかというのは大事なことかと思い、発言させていただきました。いかがでしょうか。
【沖田副委員長】  ありがとうございます。次、佐藤さん、よろしいですか。
【佐藤委員】  まず資料を見ての意見になるんですけれども、質問ではなく意見になるんですけども、地元はユネスコの食文化創造都市になっているけれども、高校の中ではあまりユネスコのことについて扱われていないという状況がある。一方で、各学校の中に必ずと言ってもいいほど多分ユネスコ部というか、ユネスコに関わる授業があるかと思うので、そこら辺のユネスコの世代の人たちからスタートしていくというのか早いかと思いました。以上です。
【沖田副委員長】  ありがとうございます。瀬戸さん、こちらはそろそろクローズしたほうがよろしいでしょうか。
【瀬戸ユネスコ第一係長】  ほかに大丈夫でしょうか。皆さん。
【沖田副委員長】  では、一旦この場はこれでクローズさせていただいて、今頂いたコメントや質問は、また後日、このメンバー内で議論させていただければと思っています。それでは、一旦この場はここでクローズして、瀬戸さんにお戻ししてよろしいですか。
【瀬戸ユネスコ第一係長】  沖田副委員長、ありがとうございました。皆さんも御意見ありがとうございました。ここで1点事務局から補足ですけれども、分野別の活動については、委員の皆様主体で活動いただきたいと考えています。どの分野を中心に活動するかについては、委員会全体で分野に偏りが出ないよう、委員間で調整いただければと考えていますので、よろしくお願いします。
 それでは議題5、その他です。委員の皆様から何か御報告等はございますか。特にないようでしたら、また続けて恐縮ですが、最後に事務連絡をさせていただきます。
 既に御了承いただいておりますとおり、日本ユネスコ国内委員会事務局に登録いただいているメールアドレスにつきましては、この後、皆様宛てに共有させていただきます。引き続き、事務局からメールをさせていただくこともございますので、メールの御確認に遺漏のないようにお願いできればと思います。また、今後様々な活動をしていただくに当たりまして、特に対外的な活動につきましては、事務局に事前に御連絡をいただければと思っております。こちらとしましても、可能な範囲でサポートさせていただければと思っております。
 長くなりましたが、本日準備した次第は以上となりますので、これで閉会いたします。本日は御多忙の中、御出席いただきまして、ありがとうございました。
 
―― 了 ――
 

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