ユネスコ女子と女性の教育賞2023の募集について(令和5年4月13日締切)

このたび日本ユネスコ国内委員会においてユネスコ・女子と女性の教育賞2023への推薦(最大3件)を希望する案件を募集いたします。
応募に係る詳細については「ユネスコ女子と女性の教育賞」のホームページ(※ユネスコのホームページへリンク)を参照の上、推薦を希望される場合は、期限までに必要書類の提出をお願いいたします。
なお、日本ユネスコ国内委員会から推薦を受けるためには、日本国内に主たる事業所(本社等、個人の場合は住所)が所在する機関/団体であることが必要です。
以下ご参考までに概要を日本語でまとめています。

1. 概要

ユネスコ女子と女性の教育賞は、女子と女性の教育の推進に貢献した個人、機関、NGO又はその他団体に与えられる賞であり、2015年10月の第197回ユネスコ執行委員会で創設が承認され、2016年から実施されているものです。中国政府の支援によりユネスコに設立され、毎年2件の受賞者に各50,000 USドルが贈られます。
この賞は、持続可能な開発目標(SDGs)のうち、「目標4:すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する」、「目標5:ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う」に寄与するものです。

2. ユネスコへの推薦

ユネスコ加盟国又はユネスコと公的な協力関係にあるNGOが、推薦案件(それぞれ最大3件)を国内審査における申請要件及び選考基準を踏まえて選定し、ユネスコ事務局長に提出します。

3. 国際審査における申請要件及び選考基準

世界5地域からの5名の女子・女性教育分野の専門家で構成される独立した国際審査委員会からの勧告に基づき、ユネスコ事務局長が2件の受賞団体/個人を決定します。

(1)申請要件
国際審査委員会による審査を受けるためには以下の申請要件を満たす必要があります。

・女子と女性の教育、及び教育を通じたジェンダー平等の促進に焦点を当て、本賞が掲げる以下の5つの優先分野のうち、1つ以上に貢献していること。
1. 参加:女子が初等教育段階から中等教育段階(中学校相当)へと移行し、基礎教育を修了するための支援
2. リテラシー:思春期の女子や若い女性が識字能力を身につけるための支援
3. 環境:ジェンダーに配慮した安全な教育・学習環境構築のための支援
4. 教師:教師がジェンダーに配慮した指導態度と実践を行うことで、チェンジ・エージェントとなるように働きかけること
5. スキル 女子や女性が生活や仕事に必要な知識やスキルを身につけるための支援
 
・推薦を行う時点で2年以上実施されているプロジェクト/プログラムであること。
 
・他の取組においても再現可能で、幅広く実施可能であり、大きな学習効果をもたらす可能性が高いことを示していること。
 
(2)選考基準
上記の申請要件を満たしている場合、以下の選考基準に則ってユネスコが設置する国際審査委員会にて審査されます。
 
1. インパクト
プロジェクト/プログラムのインパクトは、質的及び/または量的に測定可能であり、投資したリソースに対して目に見える形の結果をもたらすものでなければならない。これには以下のような実証可能な変化が含まれる。
・女子と女性の教育を支持する態度、信念、実践
・女子の教育への参画、出席、修了、学習成果、及び/又は、
・ジェンダーに対する偏見や固定観念など、女子と女性の教育に対する障壁の除去
 
2. イノベーション
プロジェクト/プログラムは、女子と女性の教育を推進する革新的なアプローチを促し、活用していること。これには、「通常のビジネス」が失敗した分野での新たな対応方法や、変革をもたらす「既成概念にとらわれない」思考や行動が含まれる。プロジェクト/プログラムは、以下の観点でイノベーションを示すことができる。
・対象となるテーマ
・採用した方法論
・女子と女性の教育に変化をもたらすために用いられた手段
・革新的な解決策を見出すための女子と女性の教育におけるジェンダー関連の側面についての特定の知識、及び/または
・女子と女性の教育を促進するツールや成果等を含むその他の側面
 
3. 持続可能性
プロジェクト/プログラムは、理想的には設計や実施の段階から、プロジェクトのライフサイクルを超えて女子と女性の教育に持続的な影響を与えることを保証するための措置を講じていること。これには、以下を確実にするための努力が含まれる。
・女子と女性の教育に有益となるような地域活動の継続
・女子と女性の教育を推進するためのアプローチ、ツール、成果の制度化
・利害関係者の動員を確保するための持続可能な方法、及び/または
・プロジェクト/プログラムの結果として女子と女性の教育を推進するためのさらなるイニシアティブの創出

4.応募

応募を希望される場合は、「ユネスコ女子と女性の教育賞」のホームページをよくお読みいただき、以下に記載の締切までに、様式に英語で記入の上、日本ユネスコ国内委員会宛て(jpnatcom@mext.go.jp)に電子メール添付にて提出してください(メールのタイトルは「【個人名、機関名又はNGO名】ユネスコ女子と女性の教育賞」としてください)。
※記入の際には、各項目で指定されている字数制限(スペース含む)を厳守してください。字数制限を超えて記載されていた場合、応募を受け付けることが出来ません。
※ユネスコへの推薦者又は推薦機関/団体は、日本ユネスコ国内委員会において決定します。

(3)応募締切
令和5年4月13日(木曜日)

お問合せ先

<担当>
文部科学省国際統括官付ユネスコ第二係
〒100-8959 東京都千代田区霞が関3-2-2
TEL:03-5253-4111(内線3670)
E-mail:jpnatcom@mext.go.jp