藤ヶ谷さんの学校では給食はありましたか?
もしあれば給食の思い出を教えていただけますか?
給食で好きなメニューは何でしたか?
お弁当の思い出があれば、教えていただけますか?
子どもの頃、親御さんや先生から、食べ物の大切さや食事のマナー、栄養の取り方などについて教えられたことで印象に残っていることはありますか?
両親は厳しかったですね。食べ残しは絶対に許されませんでした。そのお陰で今でも好き嫌いはありません。父には、「ごはんの一粒を作るのにどれだけ時間がかかっているか分かっているのか。」と言われていました。子どもの頃はあまり理解していませんでしたが、最近になってようやくそのありがたさに気付けるようになりました。また、僕はきのこが苦手だったのですが、母が工夫して食べさせてくれました。今では苦手意識はありません。もし僕が親になったら、子供には絶対好き嫌いや食べ残しはさせません。僕にとっては当たり前のことなんです。食べ物に対するありがたみや感謝はそこから生まれると思っています。
ほかにも、食事中はテレビは点けませんでしたし、姿勢や箸の持ち方も注意されました。テレビに出させていただく時は箸の持ち方にも気を付けないといけないので、子供の頃にきちんとマナーを教えてもらったことは大人になってから感謝しています。本当に両親のお陰ですし、それこそプライスレスな事だと思います。
藤ヶ谷さんは料理はされますか?
これまでの食事の中で、メニューだけでなく、食事のシーンも含めて、思い出に残っている食事・食卓を教えていただけますか?
クリスマスのメニューで特に思い出に残っているものはありますか?
お仕事されている時の食事で思い出に残っているものはありますか?
食事は種類も大事ですが、メンバーも大事ですよね。ドラマ終わりで木村さんに食事に連れて行ってもらったことがあるのですが、中井貴一さんと香里奈さんとも御一緒させていただいて、すごく贅沢(ぜいたく)な方たちと食事ができました。
以前、スタッフとキャストが同じごはんを食べるというのがモットーの撮影現場で初めて先輩と食事を御一緒させていただいて、最初はものすごく緊張して、「先輩より先に食べていいのか。」など分からないことばかりでしたが、一緒に食べることで距離が縮まって、その後すごく仲良くさせていただきましたし、たくさんのことを学べました。同じものをみんなで食べるということはすごく大事だと思います。
僕も仕事で疲れた時には地元の友達と食事をすることを大切にしています。給食も、みんなで食べる時間を共有することが大事なんだと思います。大人になってから給食の良さがよく分かります。また給食食べたいですね。
もし「最後の晩餐(ばんさん)」があったとすれば、何を食べたいと思いますか?
最後に、子どもたちに向けてメッセージをいただけますか。
良い思い出も悪い思い出もあるけど、誰かといることが大事だと思います。今はゲームや携帯ができて便利な時代になりましたが、便利なものは最大の不便で、誰にも会わないで生活しようと思えばできてしまいます。友達の家に電話をしたら母親が出て、まずは自己紹介から始まるなんていうやりとりもなくなりました。
子どもたちには一人にならないでほしいですね。「便利なものがすべてじゃない」、「一人じゃない」ということを頭の片隅にでも置いてもらえたらと思います。