学校の取組例
愛知県春日井市立高森台中学校
GIGAスクール環境と1人1台端末を活用した
"自ら学ぶ"生徒を育成する授業づくり

授業の様子▶▶【中学校編】1人1台端末で学校が変わる!ーYouTube
愛知県春日井市立高森台中学校は、1人1台端末を日常的に活用することで、「教師が教える授業」から「子供主体の授業」へと転換しています。また、クラウドを活用することで、子供たちが学び方やツールを選択しながら学んでいます。高森台中学校が、どのような取組を進めてきたのかについて紹介します。
-「集中させる」 実物投影機の活用や授業の流れを提示
-「しっかり教える」 教科書の見方(構造)を理解する
-「つなげて考えさせる」 考えを共有し学びを深める
-単元や1時間の見通しをもつ仕組み
-クラウドの活用は「共有」「参照」がキーワード
-一つの空間で複数の学びの形態を同時に展開
-おわりに
【高森台中学校 研究テーマ】
高森台中学校では、「集中させる」「しっかり教える」「つなげて考えさせる」の3つの視点に重点を置き、全教職員が共通の流れで授業づくりを行なっています。
「集中させる」 実物投影機の活用や授業の流れを提示


実物投影機で拡大提示を行い、指示を明確にすることができます。また、OS標準仕様の学習支援ソフトを活用しながら、短い時間で確認を行い、見通しが持てるよう授業の流れを示しています。
「しっかり教える」 教科書の見方(構造)を理解する


自分で学習を進めていけるように、教科書の見方や使い方を教えています。このような取組を継続的に行ってきたことで、教科書等を使って自分の考えをまとめる力が育成されてきました。さらに1人1台端末を活用しながら、教科書からわかったことや自分の考えをクラウド上にまとめて、学びを整理しています。
「つなげて考えさせる」 考えを共有し学びを深める


1人1台端末を活用してクラウド上に集めた情報を基に友達と対話をすることで自分の考えを整理しています。クラウド上にある友達の考えを途中で参照したり共有したりすることを通して、新たな考えや自分に足りなかった考えを付け足しながら思考する姿が見られます。
単元や1時間の見通しをもつ仕組み
「課題の設定」の場面では、OS標準仕様の学習支援ソフトを効果的に活用して、全ての生徒が課題を把握することができるように工夫しています。
「情報収集」の場面では、生徒が教科書や資料集を基に、各自必要な情報を収集し、クラウド上に記録します。
「整理・分析」の場面では、前の場面で記録したデータをグルーピングしたり、関連付けたりしながら構造化して自分の考えを整理しています。
「まとめ・表現」の場面では、整理した情報を基に友達とディスカッションして理解を深めます。高森台中学校では、学習に必要な情報や資料等がクラウド上に格納されているので、生徒はこれらのデータをいつでも確認することができます。


クラウドの活用は「共有」「参照」がキーワード
「授業中に友達の情報を、自分の必要感に応じて参照し、共有することは日常的に行われています。」(小川晋先生)
このようにクラウドを活用することで、クラス全体や他のグループ、友達などの考えを容易に共有できます。どの教科においても、このような「活動を共有」する仕組みが日常的に行われています。


一つの空間で複数の学びの形態を同時に展開


おわりに
(文責:GIGA StuDX推進チーム)