新国立競技場整備事業に関する連絡会議(第8回)

1.日時

平成29年3月3日(金曜日)14時00分~14時35分

2.場所

文部科学省旧庁舎4階文教施設企画部会議室

3.議題

新国立競技場整備事業の進捗状況と今後の予定について

4.出席者

文部科学省/小松文部科学審議官,山下施設部長,山﨑技術参事官
スポーツ庁/鈴木長官,髙橋次長
独立行政法人日本スポーツ振興センター/大東理事長,望月理事,下野総括役,松野企画調整役
内閣官房/羽山審議官
公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会/小幡企画財務局企画部長(代理出席)

5.配布資料

6.会議録

※ 本会議録は、司会部分を省くとともに、発言内容を変更しない範囲で校正し、読み易くしています。

【大東JSC理事長】
 新国立競技場整備事業の進捗状況と今後の予定について、JSCより御報告します。昨年12月11日に起工式を開催し、その後、本体工事は順調に進捗しています。関係者の皆様の御理解と御協力に感謝申し上げます。
 本年1月31日に新国立競技場整備事業に係るアドバイザリー会議の第1回を開催しました。第1期事業の終了に伴い、役目を終えました技術提案等審査委員会と同じメンバーにアドバイザーに就任いただき、引き続き確認や助言をいただいています。
 また、別途整備のシステム整備も進捗がみられることから、こちらも併せて望月から説明させます。

【望月JSC理事・新国立競技場設置本部長】
 資料1、アドバイザリー会議について、平成27年8月から技術提案等審査委員会を設置して、新国立競技場整備の調達についての技術提案の審査、あるいは価格の交渉に関する専門的な審議をお願いしてまいりましたが、本年1月に第1期事業が終わり、技術提案等審査委員会は役目を終えました。
 2019年11月の確実な竣工に向けましては、専門的な見地からのフォローアップ、あるいは助言をいただくことが適切であろうという判断から、技術提案等審査委員会と同じメンバーで新国立競技場整備事業のアドバイザリー会議を設置しています。
 本年1月31日に第1回目を開催し、議題としては、池尻大橋の近くにある立体の道路の首都高大橋ジャンクションに立体都市公園が新国立競技場のフィールドの大きさとほぼ同じくらいの大きさであるということで、その立体都市公園を視察し、管理の状況あるいは環境面の効果などについての意見交換を行いました。この会議につきましては、節目節目で開催したいと思います。
 資料2、新国立競技場の工事についての進捗のスケジュールと今の工事の状況について、昨年12月11日に安倍総理にもお越しいただきまして起工式を行い、本体工事に着手をしています。
 これまでは、準備工事として地下水の汲み上げ作業とか、新しい競技場を造るための古い杭の引き抜き作業、本体工事は1月、2月に建物の外周部の土が崩れてこないよう山留の工事といったもの、あるいは土とか地盤を削ったりする掘削の工事、外周のところの穴埋め工事から段々その部分に必要な掘削とか地盤改良工事等を行っています。
 スケジュールは、この春から地下工事に入りまして、夏からいよいよスタンドができる部分の地上の躯体工事に入っていきまして、1年後の来年の2月くらいからは、シンボル的な屋根の工事に入っていきます。おかげさまで工事は順調です。2019年の11月の工期を揺るがすことなく確実に工事を進めます。
 工事の進捗状況のページの断面図は、フィールド部が真ん中にあり、左が外苑西通りがある西側、右が外苑の絵画館がある東側になり、南側から示しています。土が崩れないようにする山留工事を両側にしっかり行ったうえで、地盤面の高さが東側と西側とでは東側の方が8メートル高いですから、その掘削を行いつつ、フィールド部については、平らにしてコンクリートを敷く土間コンクリート工事を現在進めています。
 写真1は、その反対側の北側から南側を見た全景、
 写真2は、スタンドの外周部の掘削工事、
 写真3は、フィールド部の基盤工事、
 写真4は、地盤アンカー工事で、アンカーを土中に斜めに入れて、それを引っ張る力によって山留を安定させていく工事です。下に水が溜まっていますが、この水は工事に必要な水であって、ここに水が湧いているものではありませんので御心配なきようお願いします。
 写真5は、ペデストリアンデッキ部の深層地盤工事、大きな機械を使って地盤を改良していくというものです。
 写真6は、左側が土砂の運搬のタイヤの洗浄で、土がタイヤにつきますのでしっかり洗い流して近隣の方々の迷惑にならないよう徹底しています。右側は堀った土砂を敷地外に持ち出す時に、積載量をトラックの重量と合わせて制限重量以内に徹底するように1台、1台測ったうえで持ち出しをしています。
 3つ目に、新国立競技場のシステム等関連整備については、オリンピックが終わった後のレガシー時に必要なシステム、あるいは什器備品の整備が必要になります。このため、昨年の7月から専門的な観点で御意見をいただくシステム等関連整備に関する検討委員会を有識者によって設置し、参考資料にあります新国立競技場のシステム等関連整備に係る方針を昨年11月に定めています。
 具体的にシステムとはどういう構成になっているかと申し上げますと、導入を検討する設備や機器等の構成要素で、例えば、情報通信網、Wi-Fiとか、リボンボードという競技場にぐるっとリボンをかけたような電光掲示板などの映像・音響設備、セキュリティ関連で監視カメラや防犯の監視装置あるいは避難誘導システム、中央監視設備などがシステムの対象となりますが、新国立競技場に必要なもの、最適な性能、数量について専門的な分析を実施しなくてはなりませんので、専門的な見地を有する民間業者にどういった仕様のものがどの程度必要かということを具体的に提案いただき、我々が判断する必要があります。
 現在、システムの仕様の検討業務を専門的な会社に発注する入札手続きに入っています。3月中に開札して、来年度、具体的な仕様の策定を行います。
 システムの調達に当たりましては、詳細設計から運用テストまで一連の整備となるので、しっかり進捗管理をしたいと思います。また、オーバーレイ工事との調整の観点では大会組織委員会、後利用の観点ではスポーツ庁との連携も図りながら整備を進めていく必要があると思います。
 什器備品については、システムのような専門的な観点までの検討は必要ないことから、費用の観点も含めて民間の支援事業者は活用しない方針で考えています。

【松野JSC企画調整役】
 資料1のアドバイザリー会議資料の中にあります資料5は、新国立競技場整備事業の技術提案において事業者から下水熱利用の提案がありました。これについて調査を行い、簡単に報告をまとめています。

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スポーツ庁政策課

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(スポーツ庁政策課)