GIGA StuDXメールマガジン第76号(令和7年3月27日)

第76号 2025/3/27

【新着1】(第2回)校務DXを推進する自治体の取組例
 前号より3号に渡って「GIGAスクール構想の下での校務DXチェックリスト」に基づく自己点検結果(速報値)、学校で積極的な校務DXの取組が見られた自治体の取組を紹介しています。今号は茨城県鹿嶋市です。教育委員会のご担当者様へのインタビューの詳細はStuDX Styleに掲載していますので、下記リンクからぜひご覧ください!

子供がいきいきと学ぶ姿が、保護者の端末持ち帰りへの理解につながる
(茨城県鹿嶋市教育委員会)
 鹿嶋市の公立小中学校では、特に「教職員と児童生徒間の連絡等のデジタル化」が進んでいます。
 そのなかでも、「児童生徒一人一人に配備されたPC・タブレットなどの端末を、家庭で利用できるようにしていますか。」の項目では「持ち帰って毎日利用している」が76.4%と全国集計(23.0%)と比べて非常に高い結果となっています。
 学校での校務DXの取組を支える教育委員会の取組として、教育委員会において、1人1台端末導入時から端末を毎日持ち帰ることを推進してきたことがあげられます。端末持ち帰りによる家庭での活用例として、クラウド環境を生かして連絡帳代わりに端末を活用することやデジタルドリルなどに取り組むことを紹介したことで、市内の学校で足並みを揃えた共通実践により端末持ち帰りを推進することができました。あわせて、学校と共通理解を図りながら、子供が自ら課題を見出し、自律して学びを進めていくことができるような授業に変えていくことに取り組みました。これにより、家庭でも授業で取り組んだ内容をもとにさらに学習を進めたり、興味をもった課題について探究するために、自ら端末を活用したりするようになりました。
 このように子供が自らいきいきと学ぶ姿を保護者に日常的に見ていただくことが、端末を活用しながら自律して学ぶという学びの変化や、そのような学びを進めるための端末持ち帰りへの理解につながりました。
 授業をよりよくするために努力する先生方を支えたいという教育委員会のご担当者様の思いが伝わってきます。ぜひ、ご覧ください!
 ▼鹿嶋市教育委員会の取組の詳細
  担当者へのインタビュー記事はこちら
 https://www.mext.go.jp/studxstyle/special/95.html

【新着2】特集
GIGAスクール環境と1人1台端末を活用した
個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実
(長野県須坂市立東中学校)
 生徒に「学習の手引き」を示し、そこで示された手順に沿って生徒が個別に学習を進めて行く中で、自立した学びに向かっている事例です。生徒は各自の興味・関心や、自己の理解度に応じて課題への取組の順序などを決めており、ICTの活用が、そうした柔軟な学習方法を可能にしています。
 ▼学校の取組はこちら
 https://www.mext.go.jp/studxstyle/special/93.html


進捗状況と振り返りが一体となったシートを、表計算ソフトで作成


音楽科の個別の学習課題計画シートを、プレゼンテーションソフトで作成

【新着3】特集
これからの世の中を生きる子供のためにできること
~今までの授業を変えてみよう・教師の仕事を変えてみよう~
(静岡県吉田町立住吉小学校)
 1人1台端末とクラウド環境を活用しながら、教職員全員で協力し合い、継続的に情報を共有し、業務改善を行っている事例です。チャット機能やクラウド環境を活用することで、教職員同士が互いに教え合い、学び支え合う環境を整備することが、教職員全員で取り組む体制づくりの土台をつくることにつながっています。 また、子供もチャット機能を活用することで日常的に情報交換することが可能になり、クラスの枠を越えた活動をより活性化することが可能になっています。
 ▼学校の取組はこちら
 https://www.mext.go.jp/studxstyle/special/94.html


校務DXと授業改善の関係を可視化

 


【お知らせ】(文部科学省)
■校務DX促進のための広報動画「すぐにできる校務DX~GIGAスクール構想の下での校務DXチェックリスト~」
 3月25日(火)に、校務DX促進のための広報動画「すぐにできる校務DX~GIGAスクール構想の下での校務DXチェックリスト~」を公開しました。
 学校における働き方改革や教育活動の高度化、学校の職場としての魅力向上等のため、校務DXを進めていくことは大変重要です。
 本動画では、鹿児島市教育委員会教育DX担当部長や文部科学省学校DX戦略アドバイザーを務めていらっしゃる木田博先生に解説いただきながら、標準的なGIGAスクール環境で、すぐにできる校務DXについて紹介しています。
 本動画が、各学校・教育委員会において校務DXを加速化させるきっかけになることを期待しています。
▼校務DX促進のための広報動画「すぐにできる校務DX~GIGAスクール構想の下での校務DXチェックリスト~」はこちら
本編 すぐにできる校務DX GIGAスクール構想の下での校務DXチェックリスト
ショート版 すぐにできる校務DX GIGAスクール構想の下での校務DXチェックリスト

■サイエンスティームにて補助教材「生成AI活用ガイド」公開!
 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「サイエンスティーム」に、STEAM教育支援補助教材「生成AI活用ガイド」を公開いたしました。
 「生成AI」をテーマとして、STEAM教育を構成する分野、特にS(Science)、T(Technology)、E(Engineering)の知識や経験を重視。基礎知識、指導方法、倫理的視点まで幅広く扱っています。
▼「生成AI活用ガイド」

小学校編 | サイエンスティーム 探究でつながる学びと科学「ScienceTEAM」
中学校編 | サイエンスティーム 探究でつながる学びと科学「ScienceTEAM」
高等学校編 | サイエンスティーム 探究でつながる学びと科学「ScienceTEAM」
STEAM関連教育事例はこちら

(お問合せ先) 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)
総務部 ポータル課 サイエンスティーム事務局
お問い合わせフォーム: https://form2.jst.go.jp/s/st_inquire


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■担当の独り言
 今号が今年度最後のメルマガ配信となりました。メルマガや担当の独り言を読んでくださる皆様が私たちの支えになりました。ありがとうございました。私自身、子供に育てたい資質・能力やそのための授業の在り方、校務での端末活用を考えるなど、学びの多い1年になりました。次年度も、これからの世の中を生きる子供を育てる皆さんの役に立つ情報を発信できるよう努めて参ります。(担当 渡邊)

お問合せ先


  初等中等教育局 GIGA StuDX(ギガ スタディーエックス)推進チーム

   03-5253-4111 (内線4039)

(初等中等教育局 GIGA StuDX推進チーム)