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完成披露上映会レポート | 省内試写会を開催

映画「聲の形」完成披露上映会レポート

平成28年8月24日(水)、映画「聲の形」の完成披露上映会が開催され、監督の山田尚子さん、西宮硝子役の早見沙織さん、石田将也(小学生時代)役の松岡茉優さんの舞台挨拶が行われたほか、石田将也役の入野自由さんのビデオメッセージが上映され、主題歌を担当された歌手のaikoさんのメッセージが読み上げられました。

この映画に関わる方々の作品にかける特別な思いが語られ、大切に作られた作品であることが感じられた上映会でした。

映画『聲の形』完成披露上映会の写真

監督・キャストコメント

早見沙織さんの写真
早見沙織さん

「ふんわりしたやさしい絵柄とやさしい音楽に包まれる映画ですが、内容は鋭利なところも描いています。この作品と自分をぶつけあってほしいと思います。」

松岡茉優さんの写真
松岡茉優さん

「わたしはこの映画をみて、過去を振り返ることも出来たし、ポジティブにもなれました。明日を生きることがすごく楽しみになります。」

山田尚子監督の写真
山田尚子監督

「明日、もう一歩前に進むことができる、そんなちょっとした希望の兆しを灯せる作品になるといいなと思います。」

上映会参加者の感想

「映画を見て、登場人物たちの成長していく姿に心をうたれました。最初はそれぞれの思いをうまく伝えることができず、ぶつかったときもあったけれど、最後にはみんながいろいろな伝え方によって通じ合うことができたからです。この映画の中では子供たちが自身の力で大きく成長していくことができましたが、うまくいかない子供たちには今後どのようなサポートをしていけばよいのか、自分たちは考えていかなければいけないと思いました。」(20代・女性)

「映像、ストーリー、音楽、全てに非常に心が惹きつけられました。耳が聞こえない、うまくしゃべれない硝子が必死にコミュニケーションをとる姿、昔いじめた、またいじめられた過去を背負いながら日々を過ごす将也は胸に迫るものがありました。最後には人の温かさが見えてくる、そんな作品でした。」(20代・男性)

「いじめを受けた方はもちろん、してしまった方もなかなか傷が消えず、何年も苦しむ姿が描かれていて、とても考えさせられる作品でした。色彩が綺麗で、aikoさんの歌とも合っていて引き込まれました。」(20代・女性)

映画「聲の形」タイアップ省内試写会を開催

文部科学省は、「いじめ」や「自殺」の防止、障害のある子もない子も共に学ぶ「インクルーシブ教育システム」の構築や「障害者理解」を普及啓発することを目的として、映画『聲(こえ)の形』とタイアップを行っています。

9月7日(水)、配給の松竹株式会社の御協力により、省内試写会を開催しました。

定時後の開催でしたが、施策の担当課だけではなく、100名以上の職員が参加しました。

映画「聲の形」タイアップ省内試写会の様子
職員の感想

「思いを、気持ちを、言葉を、伝える難しさを改めて再認識するきっかけになりましたし、もし自分だったら・・・と観終わったあとに考えてしまいました。」

「いじめがどういうものなのか、そして障害をもつことがどういうことなのか、それぞれの人物の等身大のものの見方を丁寧かつ、リアリティーをもって描かれていたと感じました。」

「障害者と健常者の相互理解という点にとどまらず、自分で自分を肯定すること、腹を割って相手と話すこと、大人や社会との関わりが人を育てること、など、様々なテーマを内包しているように思いました。」

「価値観も考え方も異なる子どもたちがクラスという1つの空間で共同生活を送ることの大切や素晴らしさ、そして難しさを改めて感じることができたと同時に、大人の気がつかないところ、見えないところで子どもたちの関係は良い様にも悪い様にも刻一刻と変化し続けており、一歩間違えれば命に関わるような重大な問題にも発展しかねないと痛感させられました。」

「聲の形」と文部科学省が伝えたいこと。

タイアップポスターを作りました

「勇気をもって心の声を伝えよう」というメッセージを掲載したポスターを、全国の小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校に送りました。

フキダシの中は真っ白?

映画「聲の形」主人公の少年が、少女に何かを伝えようとしていますが、フキダシの中は真っ白です。みなさんなら、誰に、何を伝えますか?

映画『聲の形』 文部科学省タイアップポスター

文部科学省の取組

文部科学省は、子供のSOSに対する取組や、特別支援教育を推進しています。