学校施設整備の無料相談窓口 回答例

区画を分けず公民館機能との複合化を実施した校舎改修事例について

相談者

地方公共団体の公共施設政策課

相談内容

学校施設を含めた公共施設の長寿命化に取り組んでいます。財政状況から全面的なリノベーション改修は難しく、躯体の延命・安全性確保・トイレ改修を中心とした長寿命化改修が現実路線です。
そのうえで、公共施設総量の縮減にも取り組む必要があることから、公民館機能の複合化などを検討していますが、公民館等に必要なスペースを区画で確保するほどの余裕教室もない状況です。
校舎内に点在する各室(家庭科室、会議室等)を共有する形で賢く校舎を活用している改修事例、ソフト面でのセキュリティ対策の取り組みなど、把握している事例があれば紹介いただきたい。

相談の要点

ポイント1 長寿命化改修の現実的アプローチ
ポイント2 公民館機能の複合化と施設の活用法

回答内容


 上野先生

学校施設を含めた公共施設の長寿命化事業を計画しておられること、敬意を表させて頂きます。
学校校舎の安全性確保を目指し、且つ、トイレ改修を中心としたバリアフリー化を目標とする改修は大切な事業です。優れた成果を挙げていただく事を期待させて頂きます。全国の多くの自治体が、この課題に直面していると考えます。
長寿命化改修と地域公共施設との複合化を同時に実現した事例は多くはなく、適切な事例紹介を挙げることが出来ないこと恐縮です。
例えば、志木小学校(埼玉県:2002年)は、小学校校舎の改修・改築を期に、公立小学校と地域図書館・生涯学習施設との複合化を実現したケースです。
小生自身が経験したプロジェクトでは、長寿命化改修ではなく新築のケースですが、豊北中学校(下関市(旧:豊北町):2006年)は、町内の3中学校を統合整備し、街の図書館と中学校の図書室を隔たり無く一体的に整備した事例です。ご参考になればと考え、記しておきます、拙著で恐縮ですが、‘学校建築ルネサンス:鹿島出版会:2008年)’の第6章―地域社会と学校―がご参考になればと、追記させて頂きます。


 


  横山先生

ご相談内容にぴったりとお答えできるものではありませんが、私の身近で近い事例として、東近江市の五箇荘図書館が五箇荘中学校と同じ敷地内で平成26年にリニューアルオープンした例を見聞きしたことがございます。五個荘図書館は、公共図書館と学校図書館の機能を併せ持った図書館として建設当時話題になりました。
公民連携(PPP/PFI)を専門にしている私の予測では、今後は、このような学校施設と社会教育施設を同一敷地内で同時に一体整備していくようなケースが増えていくものと考えます。それは、総務省が地方自治体に要請している公共施設等総合管理計画(公共施設マネジメント)の具現化として、学校施設や社会教育施設の集約化や複合化が進むと予想されるからです。さらには、その際、PFI手法など民間活力の導入も増えるものと考えられます。是非、そうした見地から、再整備をご検討頂いてはと思います。
最後に、かねてより、学校施設に隣接するような社会教育施設に不特定多数の方が出入りすることへのセキュリティ対策に関しては、市民の要望も強いところかと存じますが、伝統的にはネームプレートの着用などがメインでしたが、近年は防犯カメラの設置がかなり主力になってきていることを見聞きします。防犯カメラの設置はもはや必須といえるのではないでしょうか。加えて、五箇荘の例では、学校施設と同じ敷地内であっても、図書館への出入口と学校施設への出入口を別にするなど施設の配置を工夫し、セキュリティ対策を考慮した動線になっているそうです。

 

FAQよくある質問

Q

学校施設の耐震化等に関する相談はできますか?

A

学校施設の耐震化等に関するお問い合わせは学校施設の耐震化等推進に関する相談窓口ページよりお願いいたします。

Q

学校施設の補助制度について教えてください。

A

公立学校施設の補助制度については公立学校の施設整備をご覧ください。

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