また、近年、地球規模の様々な課題が深刻化する中、世界的にも「持続可能な社会」の構築が求められており、そのような社会を構築するための教育(「持続可能な発展のための教育(Education for Sustainable Development, ESD)」)の必要性・重要性も国際社会で提唱されている(注2)。持続可能な社会では、各個人が社会の構成員として、生産・消費、創造・活用のバランス感覚を持ちながらそれぞれを社会で責任を持って果たし、社会全体の活力を持続させようとする「循環型社会」への転換が求められる。したがって、各個人が、自らのニーズに基づき学習した成果を社会に還元し、社会全体の持続的な教育力の向上に貢献するといった「知の循環型社会」を構築することは、持続可能な社会の基盤となり、その構築にも貢献するものと考えられる。