中央教育審議会において「「令和の日本型学校教育」を担う教師の養成・採用・研修等について(答申)」が取りまとめられました

12月19日(月曜日)
教育

  12月19日に開催された第132回中央教育審議会総会において、「「令和の日本型学校教育」を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について~「新たな教師の学びの姿」の実現と、多様な専門性を有する質の高い教職員集団の形成~(答申)」が取りまとめられ、渡邉会長から永岡大臣に手交されました。

  令和3年1月「「令和の日本型学校教育」の構築を目指して(答申)」で、「「令和の日本型学校教育」を実現するためには、学校教育の担い手である教職員の在り方について更に検討が必要」とされたことを踏まえ、令和3年3月に文部科学大臣から「「令和の日本型学校教育」を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について」諮問し、総会の下に置かれた「「令和の日本型学校教育」を担う教師の在り方特別部会」を中心に、約1年9ヶ月にわたって審議を重ねていただきました。

  本答申では、総論において、「令和の日本型学校教育」を担う教師の養成・採用・研修の在り方に関する改革の理念として、(1)「新たな教師の学びの姿」の実現、(2)多様な専門性を有する質の高い教職員集団の形成、(3)教職志望者の多様化や教師のライフサイクルの変化を踏まえた育成と安定的な確保の3つが示されています。
  また、各論において、令和3年3月に諮問した5つの項目(①「令和の日本型学校教育」を担う教師に求められる資質能力、②多様な専門性を有する質の高い教職員集団の形成、③教員免許の在り方、④教員養成大学・学部、教職大学院の在り方、⑤教師を支える環境整備)に対応した、今後の具体的な対応方策が示されています。

  答申を受け、永岡大臣は、委員の皆様に感謝を伝えるとともに、
「子供は国の宝であり、礎です。そして教師は、そんな子供たちの人生を大きく変える存在です。教師が、教職生涯を通じて学び続けながら、子供たちとの人格的な触れ合いを通じて、一人一人の学びを最大限に引き出すことができることが大変重要であると考えています。文部科学省として、本答申の内容が全国の教師をはじめとする関係者の皆様にしっかりと伝わるよう、積極的な周知・広報に取り組んでいきたいと思います。そして、本答申を踏まえた教師の養成・採用・研修等の改革について、省をあげて、スピード感をもって取り組んでまいります。」と述べました。

●「令和の日本型学校教育」を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について~「新たな教師の学びの姿」の実現と、多様な専門性を有する質の高い教職員集団の形成~(答申)(中教審第240号)
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/079/sonota/1412985_00004.htm