永岡大臣が福島県を訪問しました(1)(学校視察)

9月14日(水曜日)
教育

  9月14日、永岡大臣は福島県を訪れ、浪江町立なみえ創成小学校・中学校を視察しました。

  初めに、 児童生徒から浪江町の郷土や自然を素材に、探究学習を行う「ふるさと創造学」の取組を紹介いただきました。この日は、小学校6年生による「浪江町が目指す環境にやさしい町づくり」、中学校3年生による「わが町なみえに生かそう」というタイトルで、それぞれ学びの成果を発表していただき、ふるさとの未来を自らの手で切り拓いていこうとする児童生徒みなさんの力強さを感じる時間となりました。

  授業の視察では、小学校6年生の理科で実際の植物を使った実験の様子や、中学校2年生の家庭科では担当教師が作成したデジタル教材(動画)を活用して、ミシンの使い方を学ぶ様子を見学しました。
  中学校3年生の英語では、いわき市に避難している双葉町立双葉中学校との遠隔交流授業を視察しました。双葉郡内は、1学級の児童生徒数が少ない学校が多く、協働的な学びを実現するために、双葉郡内の学校同士がICTでつながって一緒に授業を行うということが頻繁に行われていると、説明いただきました。

  また、吉田浪江町長、笠井浪江町教育長、大沼福島県教育長と意見交換も行いました。意見交換の場では、当初、この学校ができたとき、戸惑いを持ちながら登校する子供たちの様子を見た教職員たちは、困惑しながらも次代に向けてワクワク感を持って進んで行こうと一丸となり、開校数年を経て、チャレンジングになってきました。子供たちの心に寄り添いながら伸ばしていこうという気概が嬉しかったし、誇りに思うというお話などをお聞きしました。
  永岡大臣は、福島県と浪江町のこれまでの道のりに対する並々ならぬ御尽力に敬意を表するとともに、
「町全体でタッグを組んで子供を育んでいる印象を受けました。浪江町の未来をみんなで育てておられ、未来を背負って立つ子供たちだという感覚が伝わってきて、とても嬉しく思いました。」
と感想を述べるとともに、
「なみえ創成小学校・中学校で見せていただいたことをしっかり活かし、復興への想いもしっかり受け止めて、引き続き子供たちの教育環境の充実に向けて全力を尽くしていきたい」
と改めて決意を述べました。

※永岡大臣が福島県を訪問しました(2)(廃炉環境国際共同研究センター視察等)
https://www.mext.go.jp/b_menu/activity/detail/2022/20220914_2.html

「ふるさと創造学」の発表をしてくれた児童生徒等との記念撮影

地域で取れた食材で作られたおいしい給食(イワシの蒲焼き、キャベツの錦糸和え、里芋の味噌汁、ご飯、牛乳)もいただきました

中学校2年生の家庭科で、担当教師が作成したデジタル教材(動画)を活用しミシンの使い方を学ぶ様子を視察

小学校6年生の理科で、植物は二酸化炭素を取り入れて酸素を出しているということを実際の植物を使った実験の様子を視察

小学4年生の算数の授業で端末を使い割り算を学んでいる様子を視察

※¹「なみえ創成小学校・中学校」平成23年3月の福島第一原子力発電所事故による全町避難で、同年8月から避難先での教育活動を余儀なくされましたが、平成28年度末に一部地域の避難指示が解除され、町民の帰還が始まったことを受け、平成30年度に小学校と中学校が併設した形で新たに開校