管理運営の形態

3  これからの図書館サービス実現のために必要な取組

 
2  管理運営の形態
 
 図書館の管理運営形態については,図書館に期待されている役割やサービスにふさわしい形態を検討する必要がある。
 管理運営形態については,コスト面でのみ議論するのではなく,機能面やサービス面から議論し,機能やサービスの質を評価することが必要である。特に責任の所在の明確化,専門的な職員の確保,専門的な知識・技術の蓄積,職員の研修及び計画的な人材育成の実施,設置者と住民による点検・評価等の問題点について十分な検討が必要である。
 管理運営形態を考える際の問題点として,(1)図書館の設置目的に基づく長期的な観点からの資料の収集,(2)各行政部局・学校や他の地方公共団体の図書館との連携が可能かどうかを検討する必要がある。
 各行政部局との連携については,今後の図書館サービスでは,地方公共団体の政策を反映し,他の部局と連携して,地域社会を振興するための情報提供が期待されていることを考慮する必要がある。
 図書館では,住民ニーズの変化に対応して,新しいサービスに取り組むことが必要である。その時々の住民のニーズに迅速に対応し,図書館がその機能を最大限に発揮できる管理運営形態をとることが重要である。


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-- 登録:平成21年以前 --