地域間交流を通じて子ども達の豊かな体験活動の充実を図るために-地域間交流の促進に関する調査- 中間とりまとめ

平成16年3月
 地域間交流促進に関する研究会

はじめに

  児童生徒の豊かな人間性や社会性をはぐくむには、学校内外において体験活動の充実を図ることが重要です。平成13年には学校教育法及び社会教育法が改正され、各学校等が社会奉仕体験活動等のボランティア活動や自然体験活動など多様な体験活動を行うことが規定されました。また、平成14年7月には、「青少年の奉仕活動・体験活動の推進方策等について(中央教育審議会答申)」が取りまとめられ、「青少年の豊かな成長を支えるためには、学校や地域において、青少年に対し意図的、計画的に「奉仕活動」をはじめ多様な体験活動の機会を図る必要がある」とされたところです。
  文部科学省においては、平成14年度より「豊かな体験活動推進事業」を実施し、「体験活動推進地域・推進校」を指定し、他校のモデルとなる体験活動に取り組み、ここで得られた実践成果をブロックごとに開催する協議会等を通じて広く全国に普及を図ってきたところです。さらに、平成15年度においては、日常とは異なる環境における豊かな体験活動を促進するため、新たに「地域間交流推進校」を設けるとともに、各都道府県教育委員会において、「地域間交流推進校」の実践等を踏まえ、地域的特性を生かした「地域間交流プログラム」の開発を実施しているところです。
  本研究会は、こうした経緯を踏まえ、各都道府県におけるプログラムの作成や、各学校における地域間交流体験活動の実施の際の参考に資するため、文部科学省より株式会社日本総合研究所に委託された調査研究において、学識経験者や学校・教育委員会及び体験活動を受け入れる地域関係者からなる研究会として設置されたものです。
  本報告は、地域間交流推進校での取り組みの成果や各都道府県教育委員会の地域間交流プログラム開発担当者等からのヒアリング、地域間交流体験活動に先駆的に取り組んでいる学校への研究会委員による視察等を踏まえ、地域間交流体験活動の意義やその推進方策、及び留意点等についての検討内容を「中間とりまとめ」として整理したものであり、平成16年度においてもさらに検討を進めることとしております。本報告が、各学校や教育委員会、及び地域間交流にかかわる多くの関係者の方々の参考となれば幸いです。
  なお、末尾になりましたが、お忙しい中をご対応いただいた視察受け入れ校をはじめ、本調査研究にご協力いただいた関係各位に厚くお礼申し上げます。

平成16年3月
  地域間交流促進に関する研究会

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