学校図書館

子ども読書の街<学校図書館の取組事例紹介>

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子どもに心の安らぎをもたらす学校図書館

 日吉台西中学校の図書館は、平成12年に横浜市教育委員会から「学びの環境」事業整備モデル校の委嘱を受け、市立中学校で初めての開放型図書館となったものです。H型校舎の2階、学校の中央部分に設置されており、365日24時間オープン状態です。フロア全体にカーペットが敷かれ、ガラス窓が多く、明るく開放感があります。ラウンジのようなテーブルやイスに加え、個人用学習机も窓側に6脚配置されており、通路側の壁面にはベンチが備え付けられ、気軽に腰掛けて本を読んだり、談話したりすることができます。クラス全員での利用以外に、少人数授業やグループ利用、一人で落ち着いて本を読んだり自習することもできる空間となっています。
 「いつも行きたくなる場所、いつまでも居たくなる場所として魅力ある図書館」がモットーのこの図書館を子どもたちのためにいかに効果的に活用していくかという視点で、図書ボランティアの導入という一つの試みも始めました。その主なねらいは、1.地域に根ざし、開かれた学校の推進の一環として、まずは保護者及び保護者OBの力を得ながら、教育活動を展開していく、2.図書館担当職員(含司書教諭)への負担を軽減する、3.保護者も本に関心を持ち、親子で読書を楽しめる環境づくりを進め、市の共有財産である学校図書を有効に利活用する、といったものです。
 ボランティアは、図書館の環境整備や書架の整理整頓、掲示物・展示物の作成、生徒や親への貸し出し事務、などを行っています。ボランティアが一生懸命に取り組んでいる姿を目の当たりに見ることで、子どもたちが感謝の気持ちを表したり、より本や図書館を大切にするなど利用態度がとても良くなっています。求める本が探しやすくなったため、授業での利用も多くなり、いつも人がいて活気にあふれているとともに、掲示物や展示物の工夫で季節感が感じられるなど、ほっとして、落ち着ける癒し空間になっています。


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-- 登録:平成21年以前 --