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学校図書館

子ども読書の街<学校図書館の取組事例紹介>

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本のある教室──マイブックプロジェクト──

 校舎が静寂に包まれるひとときがあります。毎朝10分間の「読書タイム」です。読書を通して生徒の豊かな心を育てることを目的に始めて今年で7年、「とにかく読む」「みんなが読む」「静かに読む」の3つのスローガンを掲げて始めましたが、本の準備ができない生徒、静かにはしていても本を読んでいない生徒、学習している生徒などがいて、当初はなかなか定着しませんでした。
 生徒全員に本を読ませるには、生徒が読みたいと思う本を身近に準備する必要があります。学級文庫はあっても、それは各担任が用意した本や図書委員が図書室から借りてきた本から成り立っており、生徒が今読みたい本をすぐに手に取れるわけではありませんでした。そこで、「学級文庫に生徒自身が選んだ本が揃えば生徒たちは本を手に取るのではないか」、そんな考えから生まれたのが、生徒が朝の読書で読む本を自ら書店で購入してくる「マイブックプロジェクト」です。生徒は、2000円までの本が買える本校特製の図書カードを持って、校区内の書店で1冊の本を購入します。その「マイブック」をまず本人が読み、その後は紹介メッセージをつけてクラスの学級文庫に入れ、級友が読み、三ヶ月後には他のクラスへまわり、次年度には他の学年の学級文庫の本として、次々に読者を増やしていくのです。
 16年度から始めたこの活動、初めは3年生だけを対象に行っていましたが、昨年度からは2年生にも対象を広げています。生徒の本選びには条件は付けていませんが、生徒は、自分が読みたいだけでなく次に他の人も読むことを考えて本を選ぶので、朝の読書に適切でない本は買ってきません。この活動によって、本を買うことを楽しみ、読書に興味を持つようになった生徒が多くなったことは事後アンケートからもわかります。
 本校の図書室の蔵書数は決して多いとはいえませんが、学級文庫の本は充実しています。どのクラスにも常に150冊ほどが並んでおり、その半数は生徒が買ってきた本です。新刊本が多く、まさに今が旬の本が揃っている学級文庫。読みたい本がきっと見つかる学級文庫が、全校生徒の「朝の読書タイム」と充実した読書生活を支えています。


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-- 登録:平成21年以前 --