伊万里市だけでは日本語指導体制を構築することが難しいので、県の連絡協議会において、日本語指導に関しての情報交換や情報共有をすることで、日本語指導教員配置校における日本語指導の推進体制づくりにつなげることができた。
また、昨年度から取り組まれている佐賀市内の小学校や中学校の実践や、外部専門機関との連携の図り方等を知ることができたことも、たいへん参考になった。
対象児童生徒等在籍校の管理職や担当者との連携・情報共有を積極的に行い、「特別の教育課程」の編成・実施がスムーズに進めることができた。
事業指定校における公開授業等の実施により、その成果を市内に普及した。
DLAに関する研修会に日本語指導担当教員が参加した。帰国・外国人児童生徒等が在籍する学校のうち、日本語指導担当教員が配置された学校においてDLAを実施した。
昨年度末のDLAの結果を基に「書くこと」について重点的に取り出し指導を行った。また、対象児童の担任と連携を図り、在籍学級においても「書く」ことを重点的に指導するという目標を共有した。
「特別の教育課程」の編成を行うために、帰国・外国人児童生徒等が在籍する学校に対し、「特別の教育課程」の編成と実施について説明を行い、「特別の教育課程」を基に対象児童ごとの個別の指導計画の作成を指示するとともに、定期的に個別の指導計画の見直しを行いながら実施するように当該校に確認した。
伊万里市校長会において、担当指導主事より日本語指導の概要や現状、当該校における日本語指導の計画・取組の紹介を行った。また、年度末には、今年度の実践の概要と成果の報告を行った。
今年度は、伊万里市に2年目の日本語指導担当教員が配置されたことで、拠点校における日本語指導の推進体制を整えてきた。帰国・外国人児童生徒等の数及び在籍する学校数が市内でも増えつつある。また、改正入管法の成立により外国にルーツをもつ児童生徒がいつ就学するか分からないので、研修会を仕組み日本語指導の大切さを伝える機会を設けた。しかしながら、まだまだ日本語指導に対する必要性は広がっていないように思えるため、今後は、市内学校へ、日本語指導の支援を要する児童生徒がいる場合、どのような対処をし、具体的にどのようなことをしていくかを広げる研修会等を仕組んでいきたい。
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