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平成25年度「公立学校における帰国・外国人児童生徒に対するきめ細かな支援事業」に係る報告書の概要(宮崎市)

平成25年度に実施した取組の内容及び成果と課題【実施主体 宮崎市教育委員会】

1.事業の実施体制(運営協議会・ 連絡協議会の構成員等)
[3]6月に行われた「平成25年度外国人児童生徒等に対する日本語指導指導者養成研修」において受講した教諭の所属する学校において先行的に研究を行った。

[4]事業の運営は、教育委員会学校教育課の担当指導主事、予算担当者が主として行い、課内での協議により、支援が必要な小中学校に通訳者の派遣を行った。

 

2.具体の取組内容
[3]日本語能力測定方法の活用
・6月に行われた「平成25年度外国人児童生徒等に対する日本語指導指導者養成研修」を受講した教諭の在籍する学校において、来日した外国人の児童生徒に対して、先行研究的に日本語能力を測定し、指導の一助とした。
(具体的な方法)
○DLAの言語能力測定方法を活用して測定を行った。

[4]日本語指導ができる支援員の派遣
○指導補助者・支援員等の配置
・「外国人児童生徒に係る通訳派遣事業」により、本市に在籍する外国人児童生徒のうち、  日本語の理解が困難で戸別の支援が必要とする児童生徒に対 し、通訳者を派遣している。
・通訳者は、日本語の習得及び授業内容の理解、他者とのコミュニケーション力の育成等、学校生活への適応について支援を行った。
(具体的な支援)
○授業中やその他状況に応じて通訳を行う。
○授業以外の時間を利用して日本語指導を行う。
○日本語や学習、友達関係等で悩んでいる児童生徒の心のケアを行う。
○その他の児童生徒の相談や学校と家庭との連携等の支援を行う。

 

3.成果と課題
 [3]日本語能力測定方法の活用
<成果>
・来日したばかりの児童生徒に対しては、日本語の習得状況が把握できないため、DLAを活用することにより客観的なレベルを探ることができ、今後の指導に生かすことができた。
・在籍している児童生徒に対しても実施し、客観的に現在の日本語の習得のレベルを把握することができた。

[4]日本語指導ができる支援員の派遣
○指導補助者・支援員等の配置
<成果>
・来日したばかりの児童生徒に通訳を派遣することで、授業内容の理解や他者とのコミュニケーションにおける支援等、即効性のある対応ができている。
・該当児童生徒にとって、言葉が通じる通訳者は安心できる存在である。そのため、学習や友達、家族のことなど相談することができ心のケアとしての機能を十分に果たすことができている。
・通訳者は、学校や学級と該当児童生徒の保護者とを結ぶ重要な役割を担っており、学校の円滑な運営を手助けすることができている。
・通訳者は、通訳をしながら少しの時間ではあるが日本語の指導も行っており、該当児童生徒の日本語の早期習得に役立っている。
 

4.その他(今後の取組等)
[3]・校内において測定をしてえら得た該当児童生徒の現状と、学校の日常生活での観察、家庭での様子等を加味して総合的に判断し、指導内容の共有化が図られるよう研修の充実を図る。
     ・複数の教職員が測定できるように、研修会を開催していく。

[4]・言語の通訳等本来の役割に加え、当該児童生徒と他者との関わりを手助けする等、コミュニケーション能力を高める支援者として、通訳者の意識向上を目指す。
  ・該当児童生徒の日常生活の適応に加え、学習支援を視野に入れた教職員の関わり等、通訳者と連携した学校の支援体制を充実させ、当該児童生徒の学習を保証できる環境の整備を目指す。

お問合せ先

総合教育政策局国際教育課

電話番号:03-6734-2035

-- 登録:平成26年10月 --