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平成25年度「公立学校における帰国・外国人児童生徒に対するきめ細かな支援事業」に係る報告書の概要(長浜市)

平成25年度に実施した取組の内容及び成果と課題【実施団体 長浜市教育委員会】

1.事業の実施体制(運営協議会・ 連絡協議会の構成員等)
外国人子供サポート主任指導員が外国人サポート巡回指導員の各校への配置計画を作成している。また、家庭訪問・個別懇談などの通訳の割り振りも行った。
定期的に子供サポート巡回指導員連絡協議会を開催し、学習指導や翻訳業務に当たっての情報交換や研修を行った。

 

2.具体の取組内容
[3]日本語能力測定方法の活用
・10月に行われた「公立学校における帰国・外国人児童生徒に対するきめ細かな支援事業」フォーラムで県教委からの説明を受け、測定方法についての情報提供を加配教員に対して行った。

[4]日本語指導ができる支援員の派遣
・日本語指導が必要な児童生徒が在籍する小中学校に、ポルトガル語4人、スペイン語4人、タガログ語1人の外国人サポート巡回指導員を派遣した。基本的に午前中4時間授業があるが、2時間ずつ2校を訪問し、該当児童生徒の教室に入り込んで学習支援したり、取り出し授業で日本語指導や学力補充を行った。

[5]児童生徒の母語が分かる支援員の派遣
・外国人サポート巡回指導員は定期の家庭訪問や緊急の家庭訪問でも通訳として担任教員に同行した。そして、学期末の個別懇談会や緊急の保護者対応でも時間に問わず通訳をした。さらに、学校便りや保健便りなどの保護者配布文書の翻訳を行った。

[6]その他
・市民課に来た転入者(就学年齢に該当する子供のいる保護者)に「就学希望についての聞き取り調査」を行い、公立学校に希望する場合は、教育委員会に出向くように勧める。また、ブラジル人学校か日本の公立学校に就学させるか決まっていない場合は、保護者に日本の教育制度や日本語教室、学用品貸出しについて説明する。
・教育委員会窓口で教育相談を実施した。
・夏期休業を中心に、外国人の子供の就学状況調査を実施した。
・進路ガイダンスでは、県の高等学校受検担当者からの説明をそれぞれの言語に通訳するという役割を果たした。

 

3.成果と課題
[3]日本語能力測定方法の活用

<課題>
・加配教員に対して情報提供を行ったが、まだ十分な周知にはいたっていないため、次年度以降、更に研修を深める。測定を進めることと合わせて、県教育委員会の指導のもと、「特別な教育課程」による日本語指導の実施に役立てるようにする。
[4]日本語指導ができる支援員の派遣
<課題>
・学校では日本語にふれる機会が多いが、家庭では全く日本語にふれることがなく、なかなか日本語が上達しないケースがある。

[5]児童生徒の母語が分かる支援員の派遣
<成果>
・緊急時の通訳では、日常的にかかわっている巡回指導員を派遣することにより、問題となっていることに迅速に対応できた。できる限り指導員と保護者が日頃からつながりを持っていることが重要となった。

[6]その他
<成果>
・転入者に「就学希望について聞き取り調査」を行ったことによって、来日直後の保護者に母国語の話せる指導員が日本の教育制度の説明をしたことで、不安を軽減し就学への働きかけができた。その結果、夏期休業中に行った就学状況調査では、不就学者はいなかった。
<課題>
・本市の日本語指導が必要な児童生徒190人の内、ポルトガル語圏の児童生徒が120人、スペイン語圏が47人在籍している。巡回指導員は4人がポルトガル語で4人がスペイン語なので、ポルトガル語の巡回指導員が周り切れていないことがあった。

 

4.その他(今後の取組等)
来年度は、日本語の指導が必要な児童生徒の母国語の実態により応じた巡回指導員配置をしていき、外国人児童生徒への指導をより充実させていきたいと考える。

お問合せ先

総合教育政策局国際教育課

電話番号:03-6734-2035

-- 登録:平成26年10月 --