学校での実践、受け入れ体制つくり
- 校内支援体制の整備
- 校内コーディネーターの指名・活動
- 校内研究組織・PTA組織の改善
- 受け入れマニュアル・手引きの活用
校内支援体制の整備
茨城県 神栖市
- 翻訳文書の充実
- 補助簿の作成
日本語指導についての指導の記録として補助簿を作成した。日本語指導開始時の状態や、日本語指導に関する年間授業時数、指導目標や内容、結果などを明記するようにしている。
- 教育課程実施報告
この書類を作成することで、児童にどんな指導を何時間行うのかを明確にした。
- 受入の際の保護者向け文書の見直し
三重県 亀山市
- 小中一貫した教育及び受け入れ体制が整備されてきた。
福井県 越前市
- 学校生活への不適応に対応する支援体制の充実について
- 学習意欲が極端に低く授業に集中できなかったり、怠学傾向が見られたりする児童生徒に関する個別のケース会議を実施するなど、学校が計画的に個に応じた学習支援を行うことができるような対策を検討した。
- 就学時健康診断の発達検査をより正確に実施するために、市アクセスワーカーの協力を得て、ポルトガル語版実施マニュアルを作成した。
兵庫県 西宮市
- 日本語教室の開設により、日本語指導の必要な帰国・外国人児童生徒への支援を行うことができた。個々の児童生徒にあったカリキュラムを作成し、より個に応じた指導ができ、児童生徒の日本語習得を促進することができた。該当生徒が多く在籍する学校で日本語教室を開設することにより、教室への通級の安全確保と通級への時間短縮ができ、指導時間を確保することができた。
校内コーディネーターの指名・活動
千葉県 船橋市
- センター校は、日本語指導担当教員、母語のわかる指導協力者やコーディネーターにより日本語教室を開設し、日本語指導を実施する。
- センター校内には、日本語担当教員、学年主任(学級担任)等の学校関係者と母語のわかる指導協力者、コーディネーター等による日本語指導委員会を組織する。
- 日本語指導委員会は、帰国・外国人児童生徒の適応や日本語教室指導カリキュラム及び個別支援等について協議し、支援のあり方について研究調査する。
石川県 小松市
- センター校コーディネーターは、児童生徒への直接的な支援ばかりでなく、 在籍校の担任や教科担当の教諭にとってのアドバイザー的な役割も果たしており、指導方法や指導内容についての専門的な知識をもとに的確な助言を行い、指導の効果を上げている。
校内研究組織・PTA組織の改善
愛知県 豊田市
平成18年度 西保見小学校(センター校)の研究組織

受け入れマニュアル・手引きの活用
愛知県 豊田市
- 突然の転・編入学児童生徒に対する日本語指導及び学習指導がスムースにできるようになった。また、外国人児童生徒のスムースな受入体制づくりのためのマニュアル作成を手がけることができる環境が整った。
兵庫県 西宮市
- 小学校のサポートチームにより、外国人児童の保護者が小学校生活について理解を深めるために、西宮の小学校の生活の様子や行事についての情報提供を行うための資料を作成した。これを6言語に翻訳し冊子にして配付した。
神奈川県 川崎市
- リーフレット「温かい声かけ」の作成
本市では、国際教育担当者が各学校に校務分掌に位置づけられているが、その内容が国際理解教育の推進という大枠な理解に留まっている学校があり、帰国外国人児童生徒教育の受入についても、地域や学校によってその理解に差があった。また、地域のボランティアの方の意見では、学校でどのような支援をしているかわからない、学習支援が大切というがどのようにかかわっていけばよいのかなどの意見が多かった。
そこで平成18年度にリーフレット「温かい声かけ」を作成した。まず、子どもたちの居場所を作ることの大切さを前提に、受入時の面接で確認すべき内容、日本語指導等協力者による指導内容や子どもたちの日本語習得の流れ、巡回指導相談、教育相談が必要な時の総合教育センターとの連携、有効なWebページの紹介など基本的な情報をまとめた。
平成19年度4月より「いつでも、だれでも、どこでも」受け入れるという本市の考え方の浸透をより図るために、各学校・関係機関に配付することはもとより、校長会、初任者研修、帰国外国人生徒教育連絡協議会、指導主事による学校要請訪問などの場で、直接説明をしていく。
高知県 高知市
- 就学リーフレットの作成及び配付
英語、中国語、韓国語、スペイン語の就学リーフレットの作成及び配付を行い、帰国・外国人児童生徒の就学を支援することができた。
千葉県 船橋市
- 「ようこそ葛飾中学校へ」(転・編入生のための手引き 日本語、英語、中国語、フィリピン語)の活用