ナノテクノロジー・物質・材料分野

 物質の特性を解明し、新たな材料を創出して、有用な機能を発現させるナノテクノロジー・物質・材料科学技術は、科学技術の新たな可能性を切り拓き、先導する役割を担うとともに、複数の領域に横断的に用いられ、広範かつ多様な技術分野を支える基盤的な役割を果たすことから、「先導的基盤技術」と言うべきものです。また、我が国が抱える資源、エネルギーの制約等の問題を克服するために必要な革新的技術の創出の鍵を握っています。文部科学省では、これらを踏まえつつ、ナノテクノロジー・物質・材料科学技術に係る、基礎的・先導的な研究から実用化を展望した技術開発までを戦略的に推進するとともに、人材育成への取組や研究開発拠点の形成等への支援を実施しています。 

1.「元素戦略プロジェクト<研究拠点形成型>」

 我が国の産業競争力強化に不可欠である希少元素(レアアース・レアメタル等)の革新的な代替材料を開発するため、物質中の元素機能の理論的な解明から新材料の創製、特性評価までを密接な連携・協働の下で一体的に推進する「元素戦略プロジェクト<研究拠点形成型>」を推進しています。経済産業省との連携により、生み出された研究成果を速やかに実用化に展開するための仕組みを構築しています。

2.「材料の社会実装に向けたプロセスサイエンス構築事業(Materealize)」

  材料の作り方や使い方といったプロセスに焦点をあて、そのうえで、革新的な機能を有するもののプロセス技術の確立していない材料を社会実装に繋げるべく、プロセス上の課題を解決するための学理・サイエンス基盤としてプロセスサイエンスの構築を目指しています。またこれにより、プロセス上の課題に対する「産学官からの相談先」としての機能の構築も目指しています。

3.「ナノテクノロジープラットフォーム」  ※緊急支援実施中「台風被害・浸水被害に遭われた企業・研究機関の方々へ」

 イノベーション創出を支えるものとして研究基盤の整備が重要であることから、「ナノテクノロジープラットフォーム」により、ナノテクノロジーに関する最先端の研究設備とその活用のノウハウを有する機関が協力して、全国的な共用体制を構築することにより、産学官の利用者に対し、最先端設備の利用機会と高度な技術支援を提供しています。事業開始以降、大学や公的研究機関はもちろん、産業界からの利用件数も着実に増加しており、革新的な研究成果の創出につながることが期待されています。

4.国立研究開発法人 物質・材料研究機構の取組

 国立研究開発法人物質・材料研究機構においては、計測分析技術やナノ構造創製制御技術等のナノテクノロジー共通基盤技術の研究開発や、ナノレベルにおける構造や組織の制御による、次世代を担う革新的シーズを創製するナノスケール新物質創製・組織制御研究等を実施しています。

5.ナノテクノロジー・材料科学技術委員会

 科学技術基本計画で示される重要課題に対応するため、文部科学省におけるナノテクノロジー・材料科学技術に関する研究開発計画の作成、推進及び評価、並びに関係行政機関の事務の調整方針に関する重要事項について調査検討を行う。

6.データ創出・活用型マテリアル研究開発プロジェクト事業

 文部科学省では、令和3年度より新規事業として、「データ創出・活用型マテリアル研究開発プロジェクト事業」を開始いたします。

お問合せ先

研究振興局参事官(ナノテクノロジー・物質・材料担当)付

(研究振興局参事官(ナノテクノロジー・物質・材料担当)付)

-- 登録:平成21年以前 --