「スポーツ文化ツーリズムアワード2018」受賞取組概要と選定理由について

<<マイスター部門入賞>>
■NPO法人 きらり水源村
「カヤックで農業用水路を下る!「イデベンチャー」」
(取組概要)
熊本県菊池市の中山間地域で廃校を活用する目的で立ち上げられたNPO法人が実施。地域の農業者の協力を得て,農業用水路(井手)をカヤックで下る稀有な体験プログラム「原井手(はるいで)下りアドベンチャー(通称:イデベンチャー)」。菊池市やツアー会社と連携してPRを強化し,年々参加者が増加している。
(選定理由)
・地域の文化資源である農業用水路(井手)をうまく活用して,スポーツアクティビティに転換している。
・スポーツとエコロジーツアーをうまく掛け合わせている。

■一般社団法人 日本スポーツ雪かき連盟 
「国際スポーツ雪かき選手権」
(取組概要)
北海道小樽市において,住民にとっては厄介者の雪が,雪の降らない地域から訪れる訪日外国人にとって憧れの存在であることに着目し,逆転の発想で雪かきを社会貢献と組み合わせた冬のアクティビティとした。2014年から毎年一回実施。留学生や海外からの参加者を増やす取組を継続的に行っている。
(選定理由)
・「雪かき」という雪国の社会問題を,逆転の発想でスポーツ化。多くの人が参加して楽しむイベントにするとともに,社会貢献・地方創生にもつなげている。
・新しいスノースポーツであり,外国からの更なる参加増も期待できる。

■一般社団法人 ルーツ・スポーツ・ジャパン
「地域の魅力・文化を引き出しサイクルツーリズムで通年誘客を実現するツール・ド・ニッポン」
(取組概要)
地域に合わせたコース設定に文化資源の魅力も組み合わせた「ツール・ド・ニッポン」というサイクリングイベントを2012年から開催。ツアー会社と連携して外国人サイクリストを日本に呼び寄せるとともに,各地域でエスコートライダーの養成も行うなど,地域との連携を深め,継続性を確保している。
(選定理由)
・全国で行われているイベントだが,自転車イベントを通して,それぞれの地域ならではの形に落とし込み,海外からの誘客にもつなげる「仕組み」として優れている。

<<マイスター部門入賞>>
■株式会社 サムライプロデュース
「十勝ナイトリバークルージング」
(取組概要)
自然豊かな帯広川を使った,日本では類を見ない夜のボートクルージング。街中にありながらも普段では気がつきにくい自然界の音や満天の星空が水面に創り出す美しい景観など,非日常を体験できる。クルージング後には,地元のスイーツと共にティータイムを楽しむ。十勝ならではの自然と恵みを満喫できる。
(選定理由)
・自然をうまく活用したナイトタイムエコノミーの取組であり,インバウンドを含め,今後の発展が大いに期待される。
・自然相手にしつつも,季節限定ではなく,年間を通して運営している点は評価できる。

■一般社団法人 山形バリアフリー観光ツアーセンター
「世界一自由な空へ つばさに乗って行こう 南陽は空もバリアフリー 空飛ぶ車椅子体験」
(取組概要)
山形県にある南陽スカイパークは,日本で唯一車椅子のパラグライダーフライトを行っている。2016年から受入れを開始し,26名の方がフライトを行った。海外からのバリアフリーインバウンドの誘客にも取組み,バリアフリー観光を積極的に進めている。温泉や季節の果物等豊富な観光資源を活用し,地域全体の発展を推進している。
(選定理由)
・車椅子でのパラグライダーは,車椅子利用者のみならず,高齢者や視覚障がい者などにもスポーツをする楽しみを届ける取組として評価できる。
・地域と密接に連携して,バリアフリーインバウンドの誘客に取り組んでおり,今後の発展が期待できる。

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スポーツ庁参事官(地域振興担当)付

(スポーツ庁参事官(地域振興担当)付)