新国立競技場整備事業に関する連絡会議(第7回)

1.日時

平成28年11月24日(木曜日)14時00分~14時20分

2.場所

文部科学省16階科学技術学術政策研究所会議室

3.議題

1.新国立競技場整備事業の進捗状況と今後の予定について

2.新国立競技場のシステム等関連整備について

3.その他

4.出席者

文部科学省/前川事務次官,佐野官房長,山下施設部長,山﨑技術参事官
スポーツ庁/髙橋次長,平井スポーツ総括官
独立行政法人日本スポーツ振興センター/大東理事長,池田理事,下野総括役,松野企画調整役
内閣官房/中川総括審議官,羽山審議官
公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会/布村副事務総長

5.配布資料

6.会議録

※ 本会議録は、司会部分を省くとともに、発言内容を変更しない範囲で校正し、読み易くしています。

[ 議題1 ]
 
【大東JSC理事長】
  議題1については、技術提案等審査委員会の任期が第1期事業の完了とともに終了しますが、新国立競技場整備事業に係るアドバイザリー会議を設置して、引き続き専門的見地から助言いただくことにしています。
  また、広報資料として「新国立競技場整備事業~もっと知っていただくために~」を作成しました。11月25日の定例メディアブリーフィングで公表し、JSCのホームページにも掲載の予定です。
  事業者より第1期事業履行期間の延長について申し出がありましたので、担当の池田理事より資料に沿って御説明します。
 
【池田JSC理事・新国立競技場設置本部長】
  資料1は、整備スケジュールについて、一番上の段の赤の部分、新営工事は10月から準備工事を行っており、12月に入って本体工事に着工する予定は変わりません。グレーの部分、基本設計・実施設計は、第1期事業の契約で本年11月末までとしていましたが、行政協議が若干長引いているため、2か月延長して来年1月までにしたいと考えています。
  資料2は、工事工程について、上段は新営工事が具体的にどのような形で進むかというものを表したものです。本年12月から山留掘削工事、来年4月頃から地下工事、同年8月頃から地上躯体などの工事に順次工程を進めていきます。
  下段は、新国立競技場の工事図面、次ページに工事の進捗状況の写真です。今、準備工事が本格的に進んでいます。写真の5番は、地下にかなり地下水がたまっておりますので、ディープウェルという井戸を掘って地下水を汲み上げることよって、地下水位を安定させます。
写真の6番と7番は、旧競技場の地下に杭がかなり打ち込まれていましたが、新しい競技場を造る際に干渉する杭の引抜作業を順次行っています。このような形で工事は順次進んでいます。
  資料3は、工事工程のスケジュールを詳細にしたもので、次頁に第1期事業の延長についての資料があります。上段の緑の部分、基本設計・実施設計は当初11月末までに完了する予定でしたが、これまでに行ってきた設計上の工夫、例えば、エキスパンションジョイントという構造体同士を繋げる部分の構造の変更や、ワークショップでの障害者団体などからの要望を踏まえた外苑西通り沿いの屋外に設置するエレベーターの位置の変更については、国土交通大臣認定あるいは東京都との行政協議が必要となります。
  設計自体はほぼ出来上がっていますが、この2点の変更に関してはなお行政協議が必要ですので、第1期事業の契約を来年1月末まで延長することとしています。これらの部分の工事は来年の夏以降の施工であり、着工は予定どおり本年12月から、また、竣工も予定どおり2019年11月末としています。
  資料4は、アドバイザリー会議の設置について、昨年8月の新整備計画が策定される当初から技術提案等審査委員会を設置し、村上東大名誉教授をはじめとする7名の先生方に専門的見地から適宜色々御審議をいただきました。この委員会自体は第1期事業の完了とともに任務が終わりますが、今後も色々な課題が出てくる可能性もありますので、アドバイザリー会議という形で引き続き専門的見地から御指導いただくこととしています。
  資料5は、整備事業に関する広報について、旧計画の時は一般の方々への情報提供が上手くいかなかった反省もあり、新計画ではできるだけわかりやすい資料を随時出してきました。この資料は、特に新整備計画の柱である、アスリート第一、ユニバーサルデザイン、周辺環境との調和と日本らしさについて、実際に工夫しているところを説明したものです。明日の定例ブリーフィングで公表することとしています。

[ 議題2 ]
 
【池田JSC理事・新国立競技場設置本部長】
  新国立競技場のシステムについては、昨年12月の関係閣僚会議でお決めいただいた財源スキームにおいて、本体工事とは別途整備を行うものとして、その他の経費の中に整理されています。
  現在、資料6-1のとおり、専門の有識者から意見を聞きながら検討をしています。有識者のメンバーは、一橋大学の山内教授を委員長としてシステムあるいはPFIのほか、内外のスタジアムの現状に詳しい5名の方々に御審議いただいています。
  システムの整備の進め方については、資料6-3のとおり、本年8月にシステム整備の基本的な考え方をまとめています。
(1)に東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場について、競技者が最高の力を発揮し、観客と一体感のある空間を作り出すための適切なシステム等の整備、(2)にユニバーサルデザイン、(3)に大会後の運営を視野に入れた将来可変性の配慮、(4)に災害時の避難救援等に寄与する、などといった大きな考え方を示しています。この考え方を踏まえて、資料6-4のとおり、システムの整備に係る方針として、もう少しブレイクダウンした具体的な目標を掲げています。
  また、什器・備品等についても、並行して整理を進めています。

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スポーツ庁政策課

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(スポーツ庁政策課)