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Home > 政策・施策 > 審議会情報 > 宇宙開発委員会 > ALOSの総点検に関する審議結果 > 1


1 陸域観測技術衛星(ALOS)の概要
1. 開発目的、経緯
 ALOSは、地球資源衛星1号(JERS−1)「ふよう1号」、地球観測プラットフォーム技術衛星(ADEOS)「みどり」による陸域観測を継承・発展させた地球観測衛星で、高分解能の陸域観測データを全地球的規模で収集することにより、地図作成、地域観測、災害状況把握、資源探査等への貢献を図ることを目的としている。また、地球環境と開発との調和を図るための土地利用状況の把握、国外の大規模災害時の観測データ提供等、国際的な貢献も期待されている。
 ALOSの主要諸元及び軌道上外観図を、それぞれ表1及び図1に示す。

 
表1 ALOSの主要諸元
諸元一覧

 
ALOSイメージ
図1 軌道上外観図


2. 開発・設計の基本方針
 ALOSの開発に当たっては、ミッション要求の達成を最優先するとともに確実な開発を目指し、新規の技術開発要素は、ミッション要求を達成するために最小限必要な技術のみに限定し、その他は実績のある既存技術で対応することとしている。
 ミッション系を中心にした新規の技術開発要素については、高い技術目標を掲げ技術レベルの向上を図るために、重点的・先行的な技術開発を進める一方、十分な冗長系の確保及び異常時機能の確保を図ることによって、リスクを最小限にしている。
 バス系サブシステムについては、国内外で実績のあるリジッドパドルを採用し、電力増加に対応するため、パネル枚数、パネルサイズ等を変更した太陽電池パドル系と、大型化及び低熱歪化した構体系以外は、「みどり」、技術試験衛星7型(ETS−7)「きく7号(おりひめ・ひこぼし)」、「みどり2」等で確立された基本技術を活用している。


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