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おわりに−特に国に望む−

 3つのビジョンと6つのメッセージにおいて述べたように、「科学技術理解増進活動」は、関係機関・関係者が一致協力して取り組み、広く人々に参加を呼びかけて進めていくことが必要である。
 この報告書の趣旨を汲み、小学校・中学校・高等学校・大学、企業、科学館・博物館等、科学技術理解増進活動を担う側は、その実現を目指した取組みを進めることを期待するが、そのためには、国の予算の拡充が必要不可欠である。
 科学技術理解増進活動は、これまであまり顧慮されてこなかったが、科学技術振興の重要要素に位置づけられる活動である。これなくしては、21世紀における日本の科学技術の健全な発展はありえないことを、「科学技術創造立国」を目指す我が国は、しっかりと確認する必要がある。
 国においては、科学技術理解増進活動が早期に充実したものとなるよう、予算の大幅投入等の英断措置を早急に講じることを強く要望する。
 また、科学技術に関する職業を魅力あるものとするという観点で、国における理系人材の積極的採用・登用の推進を企業と同様に望むものである。
 現在、総合科学技術会議を中心に次期科学技術基本計画の検討が進められているが、総合科学技術会議、文部科学省等関係府省は、上記の趣旨を反映させていくことを求めたい。
 また、政府が当懇談会の報告書を生かして施策を進めるにあたっては、人々にとってわかりやすい目標を掲げ、着実にこれを進めていくことを求めたい。このため、具体的な施策目標の例を当懇談会の考えとしてまとめたので、これを参考として、政府が取組を進めることを期待する。

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