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(参考資料2)

懇談会において有識者等から聴取した参考意見の概要

懇談会における招へい有識者等からの主な意見等のうち、本文に掲載されなかったものを参考としてとりまとめたものである。


1.科学技術に対する関心と基礎的素養を高める。

1.学校内の取組

  (1) 学外者の招へい、学外機関の活用
1 第一線の研究者による魅力ある授業の推進のために、学校に対する、出前講義等のための学外者招へい経費及び、学外者に対する、学校での実験・観察指導等のための活動経費を支援する。
2 児童生徒を学外に派遣するための経費を支援する。
3 学外者の招へい及び学外機関の活用を促進するため、協力者・機関の紹介機能の整備(コーディネートシステム、データベース、情報ネットワークの構築)を推進する。
4 科学館・博物館での授業をサポートする学芸員の配置(授業キュレーターシステム)を促進する。
5 博物館の特色を生かした科学技術普及活動の推進のため、博物館と学校・教育委員会との連携強化及びこれを通じた博物館利用促進システムを構築する。
6 中学・高校生の科学技術に対する興味関心の向上のため、科学関係企業におけるインターンシップの受入れの推進・充実を図る。

  (2) 教育環境整備
1 各地域の教育センターや拠点校を利用して、各分野の専門的知見を有する研究者等の協力を得て新たなカリキュラム作りを実施するカリキュラムセンターを設置する。
2 理数教育の効果的な指導の実現のために、「理科ねっとわーく」をはじめとする教育コンテンツの充実・教科書準拠、教員養成大学附属学校等における大学の研究成果を取り入れた理数教育の実施、各校が共同で利用できる実験・観察器具の教育センター・拠点校への配備等の取組を推進する。

2.学外の取組み

(1) 科学館・博物館の活動の充実
1 子どもたちの科学技術に対する関心や興味、意欲を増進させていくために、科学館・博物館における科学者・技術者像の紹介、物づくり工房の設置等の取組を推進する。
2 科学館・博物館への来館を促進させるため、地域と連携し、学校の余裕教室などへの出前科学館・博物館等の取組を推進する。
3 科学館・博物館へのリピーターの増加を図る取組として、学校単位で訪れた子どもの入館券への「お戻り券」の添付やボランティアから子どもたちへの興味関心を喚起する手紙の送付、複数の科学館・博物館間でのスタンプラリー等の取組を推進する。

  (2) ボランティア支援、大学での高校生実習の実施
1 ボランティアを有効に活用するために招へい経費の支援、ボランティアの紹介機能の整備(コーディネートシステム、データベース、情報ネットワークの構築)を推進する。
2 子どもたちの科学技術に対する興味関心の喚起を効果的に推進するために、子どもを対象とした出前講義に適した人材の認証システムを構築する。
3 産業界OBなど科学技術関係の様々な分野の現場で活躍し、第一線を退いた専門的知識・技術を有する後期高齢者の科学技術理解増進活動における活用を促進する。
4 高等学校段階における高度で専門的な学習の機会を充実させるために科学の祭典などにおける大学生実験室ブースの開設、大学での高校生実習に対する経費支援、学部学生(チュータ)の活用(養成・配置)を促進する。

  (3) 科学技術教育に関する企業との協力の推進
1 企業の科学教育プログラム構築や実施における教員の参画を促進する。
2 企業の科学教育プログラムに対する産業団体の資金援助の充実を図る。
3 企業・産業界、学協会、学校との連携の促進のためにコーディネートシステムを構築する。

  (4) 家庭での体験・会話
1 子どもたちが科学技術に対して夢を抱き、意欲を増進させていくため、3歳ころまでのこどもたちにモノづくり体験や自然の感動体験ができる機会を充実する。
2 子どもの科学技術に触れる時間や機会の確保のために、家庭が気軽に利用しやすいNPO等による体験活動の充実を図る。

3.国民一般向けの取組

(1) メディアの取組
1 メディアは科学技術に関する謎が解けた時の楽しさや感動など、成果や応用だけでなくプロセスにも焦点をあてた内容の報道に努める。
2 「暮らしの理科」をテーマに身近な問題から始めるパズル形式、クイズ形式の大人向け「教科書」を作る。懸賞を付けることも検討する。
3 より国民の目に見える形で、科学技術理解増進キャンペーンに取組む。
(例) 平成17年6月の環境省による地球温暖化防止キャンペーンでは、新聞などとタイアップし、様々なイベントを実施。これを紙面などで大きく紹介。
4 縦割りを排して、キャンペーンのコーディネーターシステムを作り、各部門の予算を有効活用する。
5 科学技術番組の開発・普及を進める。

  (2) 大学博物館、公開講座の利用促進
1 大学の研究成果や知を一般に還元し広めるために、大学の公開講座の利用を促進する。
2 大学が所有する収蔵品、資料等の一般社会への還元のため大学博物館の利用を促進する。


2.科学技術をリードしうる人材層を厚く育む

1 優れた科学技術人材養成のため、大学の協力の下、高校における特別教育課程の編成を行う。
  2 優れた理数能力を有する子どもに充実した学習機会を提供するため、科目等履修生等による高校生の大学への受入れを促進する。


3.科学技術理解増進活動を推進する人材の養成(科学技術コミュニケーター養成、研修)

(1) 教員の養成・支援
1 女性の理科教員が少ない現状を踏まえ、教育委員会は主体的かつ適切な判断に基づき女性の理科教員の採用推進に努める。
2 魅力ある理科の授業ができる教員養成の取組を推進することが急務。このため、各高等学校の文理分けの見直しや、教職課程を置く大学・大学院の入試、教育内容・方法の充実を行う。

  (2) 科学技術コミュニケーターの養成
1 学芸員の経験や知識の涵養を目的とし、科学館・博物館間での学芸員人事交流を促進する。
2 科学技術コミュニケーターを養成するための組織、拠点を整備する。
3 科学技術コミュニケーターの教育を社学連携プログラムとの組み合わせにより行う。

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