GIGAに慣れる―使ってみよう

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整理した情報をもとに自分自身を振り返る

校種・学年 小学校3学年以上
活用の概要  子供が読書をした時間や内容を記録・保存・整理することにより、自分の読書等の傾向が可視化され、自分自身の活動を振り返ることができるようになった。
 情報は表計算ソフトに入力する。表計算ソフトを扱うよさとして、瞬時の計算処理、数値情報の並び替えが容易にできるということが挙げられる。数値を入力することで、合計や平均等を自動的に計算できたりグラフで表したりすることができる。発達段階に合わせて計算式を考えたり、並び替え(昇順・降順)で数値等を整理したりする技能等を身に付けることにもつながった。
 整理した情報をクラスメイトと比較したり、過去の自分と比較したりして、子供が自らの読書等を振り返り、今まで読んだことのないジャンルの読書等へつながるよう次の目標設定に生かすことができるようにしている。
準備するもの 表計算ソフト
  • 読書等の記録の
    継続的な蓄積
  • 表計算ソフトで
    情報を計算・整理
  • 自分の活動を振り返り
    取組の改善・次の目標設定

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紙に蓄積していた読書の記録を、表計算ソフトに入力し、蓄積する。表計算ソフトに入力することで、数値の並び替えや情報の整理をし、振り返ることが可能となる。

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蓄積したデータを自分が振り返りたい視点(冊数、ジャンル等)別に並び替え等を行い、グラフ化する。グラフ化することで自分自身の読書の傾向を可視化することができる。

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自分の活動を振り返る際には、次への目的意識をもつことを大切にする。計算した数値や整理した情報をもとに自分やクラスメートの気付きを得るなど、根拠をもって話し合う場面を設定する。

アドバイザーからのコメント

 情報を継続して記録すること、記録した情報を整理する技能等を身に付けることは大切です。また、整理した情報をクラスメイトと比較したり、過去の自分自身と比較したりすることで、自分自身のメタ認知につなげることも大切です。メタ認知というと難しい感じがしますが、先生方が普段からされている「目標設定・実行・評価・改善」の教育活動の流れと変わりないと思います。表計算ソフトを使うことで、自分自身の状況が可視化され、今まで気づくことが出来なかった部分にも子供自身が気付くことができるようになります。読書以外にも家庭学習等様々な活動で取り組める事例でもあります。なお、紙媒体をデジタル化することで教師の印刷等の手間が少なくなり、校務の効率化にもつながります。