北京冬季大会におけるアプリ「MY2022」のサイバーセキュリティ対策について

令和4年2月8日

 2022年北京冬季オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、「北京大会」という。)では、北京大会組織委員会より、各国代表団等に対し、入国14日前から、中国製の公式アプリ「MY2022」をスマートフォン等にインストールして健康状態等を報告することが求められております。他方、米国等の情報セキュリティ専門家らにより、この公式アプリが不正アクセスを招く可能性があると指摘されており、諸外国で、スマートフォン等を通じた監視や情報の抜き取りなどが懸念されております。
 これまでも、スポーツ庁及び内閣サイバーセキュリティセンター(以下、「NISC」 という。)は、日本オリンピック委員会(以下、「JOC」という。)及び日本パラリンピック委員会(以下、「JPC」という)と協議を行う中で、海外におけるスマートフォン利用の際の留意点などについて伝えてきたところです。
 また、今月2日に、スポーツ庁及びNISCから、改めて、アプリの使用を最小限に留めることや帰国後の当該アプリの削除などについて、注意喚起を行いました。
 さらに、JOC及びJPCを所管するスポーツ庁としては、我が国の代表である日本選手団の情報セキュリティの万全を期す観点から、本大会の開催に伴うサイバーセキュリティ対策(別添)について、JOC及びJPCを通じて、日本選手団に対し徹底するとともに、以下のような対応を実施することとしました。 
 
〇 オリンピックに参加した日本選手団については、JOCと共同で、当該アプリを削除するよう徹底するとともに、選手本人の同意の上で専門家による携帯情報端末検査及び同検査結果に基づいたクレンジング(不審なアプリ削除、端末初期化、ウイルス対策ソフト導入等)を実施。
 
〇 パラリンピックに参加する日本選手団全員に対しては、JPCに対しレンタルした携帯情報端末の配布徹底を要請。
 
 引き続き、JOC及びJPCと連携し、日本選手団の情報セキュリティの確保について、万全を期してまいります。