スポーツ庁では、国民のスポーツ実施率の向上を図るため、男性と比べてスポーツ実施率の低い女性のスポーツ参画を図る「女性スポーツ促進キャンペーン」を実施しています。
　本キャンペーンの一環として、運動やスポーツに消極的な女性でも、「楽しさ」から体を動かしたくなるオリジナルダンス「Like a Parade」を制作しました。本日よりスポーツ庁ホームページ「女性スポーツ促進キャンペーン」ページにて配信を開始いたしますので、ぜひ、仲間と踊って、ひとりで踊って、ＳＮＳ等でシェアしてください。

　スポーツをしない10代の女性の多くは「面倒くさい」という理由が大半を占め、またスポーツをしない女性の多くは、スポーツとは本格的な競技など限定的なイメージを持つことがわかり、競技スポーツだけでなく、歩く・ダンスなど楽しく体を動かすこともスポーツに含まれるという、イメージの拡大が必要と捉えました。
　そこで近年、若い女性の間では、キャッチーな動きやダンスを取り入れた楽曲や、ドラマ・映画主題歌などを真似て踊りＳＮＳ等で発信し、話題となって拡散される様子が多くみられることから、スポーツ庁ではスポーツ実施に消極的な女性でも「楽しさ」をきっかけに自然と体が動き出すオリジナルダンスを制作しました。

　このダンスは「バブリーダンス」が社会現象を起こし、これまで数々の話題作を世に送り出して、幅広い世代に支持されているakaneさんに振付を依頼。さらに、プロモーション動画の撮影には女性スポーツアンバサダーのチコちゃん、スポーツ庁長官、高校生にもご協力いただきました。オリジナルダンス「Like a Parade」を通じて、気軽にスポーツを楽しむことができ、継続して体を動かすことがきっかけとなることを目指します。
■女性スポーツ促進キャンペーン ダンス動画ページ

■参考　＜背景＞
　10代～40代の女性のスポーツ実施率は男性に比べて低く、特に高校進学に伴いスポーツから離れる生徒が多いとされており※１、さらに10代の女性の多くがスポーツをしなかった理由に「面倒くさい」「運動・スポーツが嫌い」をあげています※２。
一方で、この年代の運動経験不足はその後のライフステージにおけるスポーツ習慣に影響を及ぼすだけでなく、骨粗鬆症や糖尿病といった健康問題を生じさせることが示唆されています。このような現状から、“楽しく”体を動かすこともスポーツであるというイメージを拡大するアプローチとともに、若年期の運動不足による健康リスクの周知が必要です。“楽しさ”をテーマにダンスを制作し、多くの方に踊っていただくことで体を動かすことの楽しさを体感し、日常生活の中にスポーツを取り入れるきっかけとなることを目指します。
※１ 「子ども・青少年のスポーツライフ・データ2017」（平成30年3月1日笹川スポーツ財団発表）
※２　「スポーツを通じた女性の活躍促進のための現状把握調査」（平成30年3月スポーツ庁発表）