熱中症事故の防止について(依頼)

5ス健ス第10号 
令和5年5月12日 


 各都道府県スポーツ主管課長・スポーツ施設主管課長
 各指定都市スポーツ主管課長・スポーツ施設主管課長 殿

スポーツ庁健康スポーツ課長
和田 訓 

スポーツ庁参事官(地域振興担当)
田中 一明

                                                                               

スポーツ活動における熱中症事故の防止について(依頼)
 
 

 標記については、例年、御協力をいただいているところでありますが、スポーツ活動中をはじめとして、依然として熱中症による被害が多く発生しております(別紙)。
 熱中症は、スポーツ等の活動前に適切な水分補給を行うとともに、必要に応じて水分や塩分の補給ができる環境を整え、活動中や終了後にも適宜補給を行うこと等の適切な措置を講ずれば十分防ぐことが可能です。また、熱中症の疑いのある症状が見られた場合には、早期に水分・塩分の補給、体温の冷却、病院への搬送等適切な処置を行うことが必要です。
 
 政府としては、毎年4月1日~9月30日を期間とする「熱中症予防強化キャンペーン」を実施し、本キャンペーンでは住民の熱中症予防行動を促すため、各省庁が連携して時期に応じて適切な呼びかけを行うなど、国民や関係機関への周知等を強化します。
 また、今般、熱中症対策を一層推進するため、気候変動適応法及び独立行政法人環境再生保全機構法の一部を改正する法律(令和5年法律第23号)が成立しました。
 熱中症の発生は、梅雨の合間に突然気温が上昇した日や梅雨明けの蒸し暑い日等、体が暑さに慣れていない時期に起こりやすいことにも留意し、各位におかれては、下記を参照し、熱中症事故防止のための適切な措置を講ずるようお願いします。
 なお、都道府県スポーツ主管課・スポーツ施設主管課におかれては、所管の市区町村スポーツ主管課・スポーツ施設主管課に対して本件を周知されるようお願いします。
 
 

 
1.「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」(令和元年5月改訂、公益財団法人日本スポーツ協会)等を参考として、関係者に対して熱中症事故防止に必要な事項の理解を徹底するとともに、「熱中症予防強化キャンペーン」について、関連する部局・課とも連携し、その趣旨を踏まえて熱中症予防に取り組むようお願いします。

2.環境省のホームページ(熱中症予防情報サイト)では、熱中症の目安となる暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度)、熱中症への対処方法に関する知見等の情報を提供していますので、適宜、御活用ください。
   また、「熱中症警戒アラート」(別添1参照)につきましては、本年度は4月26日より情報提供がされております。これは、熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境が予測される際に発表されるものです。
気候変動適応法及び独立行政法人環境再生保全機構法の一部を改正する法律(令和5年法律第23号)が成立し、現行の「熱中症警戒アラート」が法律に位置付けられるとともに、より深刻な健康被害が発生し得る場合に備え、一段上の「熱中症特別警戒アラート」が新たに創設されることとなりました。さらに、市町村長が冷房設備を有する等の要件を満たす施設(公民館、図書館、ショッピングセンター、社会体育施設等)を「指定暑熱避難施設」(クーリングシェルター)として指定できることになりました。本情報も活用しながら、熱中症事故の防止について、適切に御対応いただくようお願いします。
 
3.イベント主催者は施設管理者、警察、消防(救急搬送)、地方公共団体、関係団体と連携しながらイベントを運営する必要があることから、熱中症事故の防止に関し関連する部局・課に対して周知していただくよう、お願いします。なお、イベント等の運営に当たっては、強化キャンペーン以外においても、この趣旨を踏まえて適切に対応するようお願いします。
 
4.学校の水泳プールの開放にあたっては、「学校屋外プールにおける熱中症対策」(平成31年3月、スポーツ庁委託事業により独立行政法人日本スポーツ振興センター作成)等を参考に、子供から大人まで誰もが水泳活動を安全安心に親しめる環境づくりという観点に立ち、地域の実情等に応じて、適切に対応するようお願いします。
 

【本件担当】

スポーツ庁健康スポーツ課
事業係 担当:藤谷・永山
アドレス:kensport@mext.go.jp
電話:03-5253-4111(内線2998)
 
 スポーツ庁参事官(地域振興担当)付
施設企画係 担当:井上
アドレス:stiiki@mext.go.jp
電話:03-5253-4111(内線3773)



 

5ス健ス第10号 
令和5年5月12日 

 
公益財団法人日本オリンピック委員会事務局
公益財団法人日本スポーツ協会事務局      御中
公益財団法人日本パラスポーツ協会事務局

 
                     スポーツ庁健康スポーツ課長
                                                             和田  訓
       

スポーツ活動における熱中症事故の防止について(依頼)

 
 

 標記については、例年、御協力をいただいているところでありますが、スポーツ活動中をはじめとして、依然として熱中症による被害が多く発生しております。
 熱中症は、スポーツ等の活動前に適切な水分補給を行うとともに、必要に応じて水分や塩分の補給ができる環境を整え、活動中や終了後にも適宜補給を行うこと等の適切な措置を講ずれば十分防ぐことが可能です。また、熱中症の疑いのある症状が見られた場合には、早期に水分・塩分の補給、体温の冷却、病院への搬送等適切な処置を行うとともに、年齢、性別、障害の有無や程度等に応じて対応することが必要です。
 
 スポーツ庁においては、熱中症の事故防止のための適切な措置を講じるよう、都道府県及び指定都市スポーツ主管課に対し、「スポーツ活動における熱中症事故の防止について(依頼)」(別添)のとおり通知しましたので、お知らせします。
 熱中症の発生は、梅雨の合間に突然気温が上昇した日や梅雨明けの蒸し暑い日等、体が暑さに慣れていない時期に起こりやすいことを踏まえ、貴団体におかれては、別添を参照し、熱中症事故防止のための適切な措置を講ずるとともに、本件について、加盟・登録団体、その他の関係機関に対しても周知されるようお願いします。

【本件担当】
スポーツ庁健康スポーツ課
事業係 担当:藤谷・永山
アドレス:kensport@mext.go.jp
電話:03-5253-4111(内線2998)

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スポーツ庁健康スポーツ課

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(スポーツ庁健康スポーツ課)