持続可能な開発のための教育(ESD:Education for Sustainable Development)
【経緯】
※ これまで、文部科学省においては、ESDを「持続可能な発展のための教育」と訳し、略称として「持続発展教育」を用いておりましたが、2014年のユネスコ世界会議に向け、日本政府内の訳語を統一する必要があるため、今後ESDの訳語は、政府として作成する文書においては、「持続可能な開発のための教育」としました。
ただし、教育現場において引き続き「持続発展教育」を用いることは可としています。
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第132回日本ユネスコ国内委員会総会における下村博文文部科学大臣の挨拶(2013年2月13日) |
日本ユネスコ国内委員会総会の様子(2013年2月13日) |
【目標】
【基本的な考え方】
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ESDは、持続可能な社会作りのための担い手作りです
ESDの実施には、特に次の二つの観点が必要です
-人格の発達や、自律心、判断力、責任感などの人間性を育むこと
-他人との関係性、社会との関係性、自然環境との関係性を認識し、「関わり」、「つながり」を尊重できる個人を育むこと
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環境教育、国際理解教育、基礎教育、人権教育等の持続可能な発展に関わる諸問題に対応する個別分野の取組のみではなく、様々な分野を多様な方法を用いてつなげ、総合的に取り組むことが重要です
【育みたい力】
- 体系的な思考力(問題や現象の背景の理解、多面的・総合的なものの見方)
- 持続可能な発展に関する価値観(人間の尊重、多様性の尊重、非排他性、機会均等、環境の尊重等)を見出す力
- 代替案の思考力(批判力)
- 情報収集・分析能力
- コミュニケーション能力
【学び方・教え方】
- 「関心の喚起→理解の深化→参加する態度や問題解決能力の育成」を通じて「具体的な行動」を促すという一連の流れの中に位置付けること
- 単に知識・技能の習得や活用にとどまらず、体験、体感を重視して、探求や実践を重視する参加型アプローチとすること
- 活動の場で学習者の自発的な行動を上手に引き出すこと
【我が国が優先的に取り組むべき課題】

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