令和元年10月24日(木)、全国各地で地域との協働による高等学校教育改革に奮闘する高校関係者が一堂に会し、交流・議論を行う全国サミットが開催されました。本稿では、当日のプログラムや、関係者の皆さんが白熱した議論を繰り広げる様子を、一部ご紹介したいと思います。
9:30~10:00 | 受付 |
---|---|
10:00~10:15 | 開会行事 |
10:20~12:00 | セッション1(各校の取組に関する協議等を実施) |
12:00~13:00 | 昼食・休憩 |
13:00~16:00 | セッション2(二つのテーマに分かれて実施) テーマA:取組実践の目的・手段・効果の「見える化」 テーマB:コーディネーター人材とコンソーシアムの在り方 |
16:00 | 各テーマにおいて閉会 |
午前の部となるセッション1では、本事業の指定校・アソシエイト校(※1)が3つの類型(地域魅力化型・グローカル型・プロフェッショナル型)に分かれ、地域協働推進校による取組の発表が行われました。また、小グループによるグループワークを行い、各校での現在の取組状況を共有し、活発な意見交換が行われました。
午後の部となるセッション2では、テーマA・テーマBのうち関心のあるテーマを選ぶ形で、3つの類型合同のワークショプを実施しました。
テーマAは、「取組実践の目的・手段・効果の『見える化』」として、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの進行にて行われました。本事業の指定校とアソシエイト校が実施したアンケート調査「高校魅力化評価システム」の結果をお返しし、「その結果をどう見るのか?」「事業の内容・取組の改善にどのように生かすことができるのか?」といった視点から皆でディスカッションを行いました。地域ブロックごとに行ったディスカッションでは、それぞれの調査結果(地域協働推進校の生徒・地域の「現状」の見える化)を見せ合いながら、白熱した議論が展開されました。同じような悩みを抱える他校の先生方との交流や、教育委員会、高校に関わる地域の方など、違った立場の人との交流が生まれたことも、有意義な時間となったようです。
テーマBの内容は、「コーディネーター人材とコンソーシアムの在り方」。一般財団法人 地域・教育魅力化プラットフォームを進行役に迎え、効果的な事業推進のために、いかに地域と協働する体制をつくるかについて検討しました。特に、「高校と地域をつなぐコーディネート機能とは?」「コーディネーターの役割とは?」「なぜ協働体制(コンソーシアム)をつくるのか?」といった疑問に対し、先進事例の紹介を行うと共に、この問いを皆で「考える」ことにも時間が使われました。地域との協働を進めるにあたり、多くの学校が直面するこれらの問いについて、多様な主体を交えて議論を行うことができたことは、参加者からも好評だったようです。
「学び続ける高校プラットフォーム(みらいの職員室)」では、今後も高校関係者の方々が交流し・対話するような機会のご紹介を行っていきたいと思います。どうぞ楽しみにお待ちください。