GIGA StuDXメールマガジン第77号(令和7年4月28日)

第77号 2025/4/28
【新着1】(第3回)校務DXを推進する自治体の取組例
  3号に渡って「GIGAスクール構想の下での校務DXチェックリスト」に基づく自己点検結果(速報値)において、学校で積極的な校務DXの取組が見られた自治体の取組を紹介しています。最終号は東京都渋谷区です。教育委員会のご担当者様と区立小中学校2校の管理職様へのインタビューの詳細はStuDX Styleに掲載していますので、下記リンクからぜひご覧ください!
 
先生でなければできないことに集中できる環境づくり(東京都渋谷区教育委員会・渋谷区立千駄谷小学校・渋谷区立広尾中学校)
 渋谷区の公立小・中学校では、「GIGAスクール構想での校務DXチェックリスト(学校向け)」における「教職員と保護者間の連絡のデジタル化」や「学校内の連絡のデジタル化」が特に進んでいます。なかでも「校内研修について、オンデマンド視聴を取り入れていますか」の項目では、「取り入れている」が100%という結果となっており、全国集計(45.9%)と比較しても非常に高い水準です。
 今回は、教育委員会の担当者とともに区立小中学校2校の管理職の方にお話を伺いました。学校の校務DXの推進に寄与する教育委員会の取組として、学校と保護者との情報共有の効率化や、学校内での情報共有のための環境整備を紹介します。この取組により事務負担が軽減され、教材研究の時間を確保できるようになりました。さらに、教職員研修にオンデマンド配信を積極的に導入し、時間と場所の制約から解放されることで、教員の学びの多様性と柔軟性が向上した事例です。 
 教職員と児童生徒がより良い教育環境で学び、成長できる環境づくりを整えたいという教育委員会のご担当者様、各校の管理職の方の思いが伝わってきます。ぜひ、ご覧ください!
 ▼渋谷区教育委員会と学校の取組の詳細・インタビュー記事はこちら
     https://www.mext.go.jp/studxstyle/special/98.html
 
【新着2】特集
GIGAスクール環境と1人1台端末を活用した  「校務改善による教科横断」と「授業改善」(宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校)
 クラウドを活用した様々な校務改善によって、時間や場所の制約を受けずに意見交換や合意形成を行うことができるようになりました。このことが、授業におけるクラウド活用に生かされています。さらに、教科横断型授業を実施する際のカリキュラム設計、各教科の授業内容や進度の調整、複数の強化に関連した内容を含む教材の準備等、クラウドを活用した教職員間の密な連携にもつながっています。
▼学校の取組はこちら
 https://www.mext.go.jp/studxstyle/special/97.html

授業計画シート
授業計画シートで、授業内容や進度の調整、目標の共有など、
教師間の連携が深まり、教科横断が円滑にできるようになった。
英語・理科・社会による授業の様子
英語・理科・社会による授業の様子。
蜜な連携によって3教科以上の横断型授業も行われるようになった。

【お知らせ】(文部科学省)
■「GIGA」で学校はどう変わる?文部科学省担当職員インタビュー公開
 「今までも先生方が目指してきたことを、テクノロジーの力でよりやりやすく、より深くしていただきたい。我々は先生方の実践を大事にしながら全国の学校で環境を整えます」
 文部科学省の担当職員(寺島史朗 学校情報基盤・教材課長ほか)が、GIGAスクール構想の現状を解説、展望を語るインタビューを公開しています。
 授業の変化や校務DXの事例、高速通信ネットワークの整備や研修等の支援について語っています。
 広報誌『ミラメク -未来の羅針盤 文部科学省-』2025年春号で掲載しています。
▼PDF版はこちら
 https://www.mext.go.jp/b_menu/kouhou/index.htm
▼note版はこちら
 https://mext-gov.note.jp
 
【お知らせ】(文部科学省)
■「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」のためのサポートマガジン『みるみる』公開!
 令和3年答申において「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」という考え方が提起され、文部科学省ではこの考え方の実現を目指して各種施策を進めています。また、全国の学校現場でも「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」に向けた授業づくりの様々な取組が行われています。
 しかし、次のような悩みや疑問を抱えている先生方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
  ・どんな授業のことかイメージが湧かない
  ・個別最適な学びのために教師が全ての子供一人一人に対応するのは無理なのではないか
  ・学習指導要領(特に「主体的・対話的で深い学び」)との関係がわからない
  ・子供に委ねるのが良いのか、先生が教えるのが良いのか
 こうした悩みや疑問を解消するヒントを提供し、先生方に「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」に向けた授業づくりに前向きに取り組んでいただきたい。こうした思いから、「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」のためのサポートマガジン『みるみる』を作成・公表しました。
 『みるみる』は、「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」の意義、デジタル学習基盤の活用や単元ベースの計画といった授業づくりの基本的な考え方を示した【基本編】と、全国9校での授業実践やインタビュー内容を基に授業づくりの具体的な取組を紹介した【実践編】で構成しています。イメージ図、写真、ハイライト動画、単元計画表や子供たちのワークシートといった資料を掲載し、先生方にとって分かりやすくまとめています。一つ一つの記事は短い時間で読むことができますし、全記事をまとめた全編ファイルもダウンロード可能です。ぜひ、一人でも多くの先生方にご覧いただくとともに、オンラインコミュニティでシェアしていただきたいと思います。
▼「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」のためのサポートマガジン『みるみる』はこちら
 https://mext-curriculum-gov.note.jp/m/m3b4a6bc792d6
 
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■担当の独り言
 新年度を迎えて3週間が過ぎました。新しい職場に異動された先生方も少し慣れてきた頃ではないでしょうか。端末をまずは使ってみる段階、日常的に活用する段階から、子供の学びを深めるための活用の段階へと進む学校が増えてきています。今年度も、皆さんが校務DXも含めて、今より一つ上のステップを目指して取り組むための参考になるよう、情報発信をしていきます。どうぞよろしくお願いいたします。(担当 渡邊)

お問合せ先


  初等中等教育局 GIGA StuDX(ギガ スタディーエックス)推進チーム

   03-5253-4111 (内線4039)

(初等中等教育局 GIGA StuDX推進チーム)