初中教育ニュ-ス(初等中等教育局メ-ルマガジン)第422号(令和3年9月24日)

[目次]

【お知らせ】
(1) 「第31回全国産業教育フェア埼玉大会(さんフェア埼玉2021)の開催について」
(2) 令和3年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会 表彰校の決定について
(3) 「e-ラーニングでチェック!今日から使える労働法~Let's study labor law~」について
(4) 令和3年度「教職員交流を通じた国際比較研究事業」の公募について
(5) 「第5回NITS大賞」エントリー受付中!
(6) 令和3年8月の文部科学省選定作品(学校教育教材等)の紹介
(7) #せかい部加盟校制度が発足 ※高校教職員向け
(8) 「子ども読書の情報館」サイトで、読書活動の取組事例を紹介しています!
(9) 「読書バリアフリー法」啓発用リーフレットについて

【地方教育行政研修生リレーエッセイ】
〔初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室 益満陽平(鹿児島県教育委員会)〕

【お知らせ(1)】「第31回全国産業教育フェア埼玉大会(さんフェア埼玉2021)の開催について」

〔初等中等教育局参事官(高等学校担当)付産業教育振興室〕

 全国産業教育フェアは、農業、工業、商業、水産、家庭、看護、情報、福祉などの全国の専門高校等で学ぶ生徒が日頃の学習成果を発表し、専門高校の魅力を発信するとともに、見て楽しめるイベントが多数開催されます。
 将来のスペシャリストたちのすばらしい発想力、高い技術・技能を是非御覧ください。

 開催日:令和3年10月30日(土曜日)
 新型コロナウイルス感染症の感染拡大を考慮して、インターネットにおいて特設HPによりオンライン開催にて実施いたします。

 〔さんフェア埼玉2021HP〕実施内容など詳細は、こちらを御覧ください。
 https://sanfair2021.spec.ed.jp/
 〔インターネット開催特設HP〕10月中旬より随時コンテンツが公開されますので、ぜひ御覧ください。
 https://sanfair2021.com/

 (お問合せ先)
 初等中等教育局参事官(高等学校担当)付産業教育振興室産業教育係
 電話:03-5253-4111(内線2904)

【お知らせ(2)】令和3年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会 表彰校の決定について

〔科学技術・学術政策局人材政策課〕

 文部科学省では先進的な科学技術、理数系教育を実施する高等学校等を「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」として指定し、将来、社会を牽引する科学技術人材の育成に取り組んでいます。
 この度、全国のSSH 指定校等の生徒が日頃の研究成果を発表する「生徒研究発表会」を参集及びオンラインを組み合わせた複合形式による2部構成で開催し、学校法人奈良学園 奈良学園中学校・高等学校に文部科学大臣表彰を授与するなど、延べ46 校を表彰しました。

 ※詳細はこちら↓
 https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2021/0820ssh.htm

 ※各学校等での発表会や公開授業等も行われており、最近はオンラインで参加できるものも多くあります。JSTのHPでも随時ご案内していますので、ぜひご参加ください。
 詳細はこちら↓
 https://www.jst.go.jp/cpse/ssh/event/list.html

 (お問合せ先)
 科学技術・学術政策局人材政策課次世代人材育成係
 電話:03-5253-4111(内線3890)
 E-mail:kiban@mext.go.jp

【お知らせ(3)】「e-ラーニングでチェック!今日から使える労働法~Let's study labor law~」について

〔初等中等教育局児童生徒課〕

 厚生労働省では、労働法制が学べるe-ラーニングサイトを運営しています。就職前に知っておいてほしい、労働条件に関して確認すべき書類や有給休暇のルールなどについて、スマートフォンやタブレットでいつでもどこでも学ぶことができますので、ぜひご利用ください。(下記、厚生労働省HP参照)

 ■概要説明ページ(厚生労働所省ホームページ)
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000132151.html

 ■e-ラーニングページ(厚生労働省ホームページ)
 https://laborlaw.mhlw.go.jp/
 ※e-ラーニングの利用にはIDの作成が必要です。

 (お問合せ先)
 厚生労働省 若年者・キャリア形成支援担当参事官室 若年者就職援助第二係
 電話:03-3597-0331

 (本件担当) 
 初等中等教育局 児童生徒課
 キャリア教育推進係
 電話:03-5253-4111(内線4728)

【お知らせ(4)】令和3年度「教職員交流を通じた国際比較研究事業」の公募について

〔大臣官房国際課〕

 公益財団法人ユネスコ・アジア文化センターは、令和3年度「教職員交流を通じた国際比較研究事業」の公募を行います。
 詳しくはユネスコ・アジア文化センターのHP(https://www.accu.or.jp/news/20210921/) をご確認ください。皆様のご応募をお待ちしております。

(1)事業テーマ:
 1.「社会的包摂と調和のとれた共生の実現」に向けた教育
 2.「新しい時代に求められる資質・能力」を育てるイノベーティブな教育
 3.持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた、持続可能な開発のための教育(ESD)
(2)事業規模:50,000千円程度(4件程度の総額)
(3)採択予定数:4件程度(採択件数は審査委員会が決定)
(4)公募締切:10月11日(月曜日)17時必着

 (お問合せ先)
 公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター国際教育交流部 天満・杉戸・伊藤
 電話:03-5577-2853
 E-mail:exchange@accu.or.jp

 (本件担当)
 大臣官房国際課 企画調査係・人物交流係
 電話:03-5253-4111(内線2910、4751)

【お知らせ(5)】「第5回NITS大賞」エントリー受付中!

〔総合教育政策局教育人材政策課〕

 独立行政法人教職員支援機構(略称:NITS・ニッツ)では、学校をとりまく課題の解決に向けた取組を広く募集し、表彰・公開することにより、優れた実践例を普及していく「NITS大賞」を実施しています。
 学校改善に取り組んだ教育実践について、所定のA3用紙一枚にまとめていただくことで応募ができます。
 一次審査を通過すると、オンライン発表による二次審査があり、発表の様子は機構ウェブサイトにて公開する予定です。

 エントリーは11月10日(水曜日)まで受け付けておりますので、ぜひ皆様からのたくさんのご応募をお待ちしております。

 ▼令和3年度表彰事業(第5回NITS大賞)
 https://www.nits.go.jp/education/grand_prize/outline/005.html

 (お問合せ先)
 独立行政法人教職員支援機構調査企画課
 電話:029-879-6974

 (本件担当)
 総合教育政策局教育人材政策課教職員研修係
 電話:03-5253-4111(内線2986)

【お知らせ(6)】令和3年8月の文部科学省選定作品(学校教育教材等)の紹介

〔初等中等教育局情報教育・外国語教育課〕

 文部科学省では、映画その他の映像作品及び紙芝居について、教育上価値が高く、学校教育又は社会教育に広く利用されることが適当と認められるものを選定し、併せて教育に利用される映像作品等の質的向上に寄与するために、教育映像等審査規程(昭和29年文部省令第22号)に基づいて映像作品等の審査を行っています。
                                                     
(令和3年8月の文部科学省選定作品(学校教育教材等)の紹介)
 ※以下、文部科学省特別選定を「特別選定」、文部科学省選定を「選定」として、【作品名】/申請者/利用対象の順に記載しています。

 <令和3年8月文部科学省選定作品(学校教育教材等)>
 ○DVD(特別選定)
 ・【たゆたえども沈まず 短縮版】/株式会社テレビ岩手/中学校生徒向き・高等学校生徒向き・少年向き・青年向き・成人向き
 ・【沈黙のレジスタンス ~ユダヤ人孤児を救った芸術家~】/株式会社キノフィルムズ/青年向き・成人向き

 ○ブルーレイ(特別選定)
 ・【くじらびと】/Bonfilm合同会社/少年向き・青年向き・成人向き・家庭向き

 ○紙芝居(選定)
 ・【ピエリーノとまじょ】/株式会社童心社/小学校低学年児童向き・少年向き

 ○DVD(選定)
 ・【たゆたえども沈まず 短縮版】/株式会社テレビ岩手/小学校高学年児童向き
 ・【沈黙のレジスタンス ~ユダヤ人孤児を救った芸術家~】/株式会社キノフィルムズ/少年向き
 ・【紀州天然まぐろ物語~那智勝浦のマグロ産業を守り継ぐために】/一般財団法人さわかみ財団/青年向き・成人向き
 ・【どう防ぐ?児童虐待 体罰は必要なのか】/株式会社映学社/成人向き
 ・【シニアドライバーの交通安全 ~楽しく安全運転を続けるための車との付き合い方~】/新生映画株式会社/成人向き

 ○ブルーレイ(選定)
 ・【ミッドナイト・トラベラー】/ユナイテッドピープル株式会社/青年向き・成人向き

 (お問合せ先)
 初等中等教育局情報教育・外国語教育課映像等審査担当
 電話:03-5253-4111(内線2417)

【お知らせ(7)】#せかい部加盟校制度が発足 ※高校教職員向け

〔高等教育局学生・留学生課〕

 学校では出会えない、刺激と情報に出会える場所。
 #せかい部は、海外に興味がある高校生による、高校生のためのソーシャル部活動です。

 今後、さらに多くの高校生に機会を与えていくために、「#せかい部加盟校制度」を始めました!
 加盟校に参加すると、生徒は様々な国際交流・探究プログラムに自由に参加でき、先生はそういったプログラムを自校内で実施できるノウハウを獲得することができます。
 最新プログラムの例はこちらでご確認いただけます。
 https://tobitate.mext.go.jp/sekaibu/kameikou/

 あなたの学校でも「#せかい部」に加盟してみませんか?
 制度の詳細、お申込み方法はこちらからご確認ください。
 https://tobitate.mext.go.jp/news/detail.html?id=304
 
 ◆#せかい部ホームページ
 https://bit.ly/3nlXMv7 
 ◆公式Instagram
 https://bit.ly/3nppYgD
 ◆公式Twitter
 https://bit.ly/2QYLRaF

 (本件担当)
 高等教育局 学生・留学生課
 官民協働海外留学創出プロジェクト トビタテ!留学JAPAN
 電話:03-6734-3624
 E-mail:ryugakujapan@mext.go.jp

【お知らせ(8)】「子ども読書の情報館」サイトで、読書活動の取組事例を紹介しています!

〔総合教育政策局地域学習推進課〕

 文部科学省では、毎年「子供の読書活動優秀実践校・図書館・団体(個人)文部科学大臣表彰」を実施しています。
 このたび令和3年度被表彰者の皆様に御協力いただき、それぞれの読書活動に関する取組事例をまとめ、ホームページで公開しましたのでお知らせいたします。

 ■令和3年度表彰(合計:227件)
 ・子供の読書活動優秀実践校 計132校
  〔内訳〕小学校:70校、中学校:27校、高等学校:24校、特別支援学校:9校、中等教育学校等:2校
 ・子供の読書活動優秀実践図書館 計43館
 ・子供の読書活動優秀実践団体(個人)計52団体・名

 詳しくはこちらを御覧ください。
 → https://www.kodomodokusyo.go.jp/jirei/index.html

 (お問合せ先)
 総合教育政策局地域学習推進課 図書館振興係
 電話:03-5253-4111(内線2093)
 E-mail:tosyo@mext.go.jp

【お知らせ(9)】「読書バリアフリー法」啓発用リーフレットについて

〔総合教育政策局地域学習推進課〕

 文部科学省では、令和元年6月28日に公布、施行された「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律」(以下、「読書バリアフリー法」)等の周知のためにリーフレットを作成しました。

 本リーフレットは「読書バリアフリー法」の概要や視覚障害者等が利用しやすい図書館にあるさまざまな本、図書館で利用できるサービス等の紹介等を掲載したものです。

 リーフレットの内容はこちらを御覧ください。
 → https://www.mext.go.jp/a_menu/ikusei/gakusyushien/mext_01304.html

 (点字版及び合成音声のマルチメディアデイジー版)
 → https://www.sapie.or.jp/cgi-bin/CN1WWW

 (お問合せ先)
 総合教育政策局地域学習推進課 図書館振興係
 電話:03-5253-4111(内線3484)
 E-mail:tosyo@mext.go.jp

【地方教育行政研修生リレーエッセイ】

〔初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室 益満陽平(鹿児島県教育委員会)〕

 「風は南から」私の派遣元である鹿児島でよく耳にするフレーズである。日本列島の南に位置する本県は「郷中教育」などの教えをはじめ、教育を大事にする伝統や風土があり、その中で、幕末から明治にかけての日本の黎明期をリードした多くの偉人も輩出している。こうした先人たちの精神や生き方を現代のわたしたちも受け継いでいこう、そういった思いを表した言葉だと私自身は解している。
 私が教育に携わり、社会に出て実感したこと、それは「風を起こす」ということは、そうたやすいことではないということだ。目の前のことに追われ、その気概さえ見失うこともしばしばであった。
 そのような中、教育行政に足を踏み入れた平成28年当時、教育界には大きな風が吹いていた。平成30年度から小学校で全面実施となった「道徳の教科化」である。「考え、議論する道徳」への質的転換というキーワードが注目されたが、学校現場の関心事はやはり「評価」であった。当時指導主事であった私は、改訂の趣旨を学校現場と共有するため、研修の機会を多くもった。中でも特にバイブル的に扱ったもの、それは平成28年7月に道徳教育に係る評価等の在り方に関する専門家会議で取りまとめられた「『特別の教科 道徳』の指導方法・評価等について(報告)」である。そこには、個々の児童生徒の道徳性に係る成長を促し、指導の改善を図るという評価の目的や考え方、方法例などが詳細に記されていた。また、否定的に捉えられがちであったこれまでの指導法の本来の目的や価値についても改めて丁寧に述べられており、蛍光マーカーを引きながら読み進めていったことを今でも鮮明に覚えている。
 つい先日、偶然にも省内でその業務に携わった方とお会いし、話をさせていただいた。「あの時は大変でしたよ」とにこやかに話される表情の奥には、想像できないほどの苦労があったことだろう。今春から省内で研修させていただいているため、そのことは肌で感じることができた。あの時、わたしが感じた風の背景、そこに込められた思いや願いを深く考える機会となった。
 改めて思うことは、やはり風をおこすことは簡単ではないということ。しかし、実際の風となるかどうかは別として、これからの社会を担う子どもたちにとって何が大切か、自分の立場で何ができるか、それをどのように実現していくかを考え、周囲と共有し考えを深めていくこと、これは今の自分にもできる。これからの日本の教育に吹く風、自分もしっかりと考えていきたい。

お問合せ先

初等中等教育局「初中教育ニュース」編集部

03-5253-4111

(初等中等教育局「初中教育ニュース」編集部)