地震及び火山噴火予知研究計画の次期計画検討にかかるアンケート調査結果(様式1)

《新計画の名称について》

(「地震予知のための新たな観測研究計画(第2次)」及び「第7次火山噴火予知計画」を統合する方向で検討することから、新計画の名称についてご意見があれば記入願います。)

【その他の意見】

  •  シンプルな名称であることの方が国民には理解されやすいと思われる。(同3件)
  •  修飾が少なく、なるべく簡潔な名前が望ましい。
  •  一般の人が聞いてもその内容が良く分かり、インパクトのある名称(意外性や機智に富むような)が理想かもしれません。
  •  観測の重要性を強調するため、「観測」という言葉を入れた方が良いと思う。また、「予知」という単語は残すべきである。
  •  地震予知に関しては、「新たな観測研究計画」と言う名称に改めた際に、「観測」のありかたについても建議の中で論じるという趣旨があったと考える。その意味で、地震と火山噴火の予知に関して統合した新たな建議を策定するにあたっては、今回も「観測」の語句は除くべきではないし、観測の意義や重要性が失われないようにする必要があると考える。特に、火山を対象とした観測網の維持が一つの重要な論点になるのであればなおさらである。
  •  「地震予知のための新たな観測研究計画(第2次)」では、「観測」と「研究」が並列であるとも読める。行政機関にとっては、「観測」を維持継続することそれ自体が大きな業務であり、また、この計画に貢献するところでもある。よって、次期計画の名称にも、「観測」の文字を残していただきたい。
  •  「地震予知」で使われていた"観測研究"という言葉は特に必要だとは感じない。
  •  キーワードとして「地震予知」「火山噴火予知」「研究計画」は必ず入れる必要がある。あと考えるべきことは、これに「観測」を加えるかですが、個人的には『観測』はいらないかと思う。
  •  火山噴火予知は、実際に行われており、これまでの計画は研究だけでなく現実の予知も含んだ内容であったことから、「地震予知・火山噴火予知の実現に向けた計画」でどうか。
  •  基礎研究といえども予知の実用化に向けた研究であり、研究計画の目指す方向が明確になるように、例えば、「地震及び火山噴火予知の実用化に向けた観測研究の推進について」、あるいは30年以上におよぶ研究成果を踏まえれば「地震及び火山噴火予知の高度化に向けた観測研究の推進について」というような名称が適当であろう。
  •  より効率的かつ包括的な研究の遂行を目指して統合されるのであるから、統合を強調すべき。
  •  火山噴火予知ではこれまで「研究」をタイトルに出しては来なかったが、これまでも、サブタイトルを観測「研究」や基礎「研究」としていたので、「研究」をタイトルに付けることについては問題がないと思う。
  •  火山噴火の方は「研究」の文字を入れるのに抵抗があり、地震の方は予知計画とするのに抵抗があると思うので、統合を機会に「予知」から「予測」に変更するのが良いように思う。また、火山の方の重要なテーマは噴火そのもの予知よりも、噴火様式の予測や噴火継続期間の予測の方であり、その意味でも「火山噴火活動予測」の方が、今後のテーマに合致している。地震の方も「地震活動予測」であれば、短期予知だけの計画とは思われないだろうし、「活動予測計画」には研究的な響きがあるので、「研究」の2文字を残さなくても問題は少ないように思われる。一方、英語のpredictionには、変なイメージは無い(予知能力と言えば、超能力になってしまうが、英語ではそのような超能力としての「予知」にpredictionはあまり使われていないらしい)し、通常の予測の意味で使われるestimationではおかしいので、英語名ではpredictionを残し,"Program for the Prediction of Earthquake and Volcanic Eruption Activities"または"Program for the Prediction of Seismic and Volcanic Activities"では如何か。
  •  火山について社会的なニーズは、2点ある。すなわち
    • (1)いつ最初の噴火が発生するか予測すること
    • (2)噴火した後は、噴火活動がいつ終息するのか、どのような推移をたどるのか予測すること。

    前者は開始時最初の噴火発生については、地震活動・地殻変動などからかなり的確な予測が可能となっているのに対し、後者は課題山積である。このようなことを考えると、火山について「噴火予知」という言葉を残すと、(1)に力点が置かれすぎていて、(2)の推移予測という重要な社会ニーズに応えようとする意思が伝わらないように思われる。

  •  そろそろ「予知」という言葉の呪縛から脱却する時期ではないでしょうか?おそらくは将来も地震・火山の発生を「予め知る」ことはかなり困難でしょう。我々が進む方向は、「予め測る」ことであると考えます。また「予知」、特に「地震予知」という言葉に含まれる非科学的意味合いを払拭し、科学的なアプローチで望むという姿勢を示すためにも、「予知」という言葉の代わりに「予測」という言葉を用いるべきではないかと考えます。
  •  名称について、名案は思いつかない。現行の両計画に、性格上の若干の乖離(地震では観測研究計画、火山では予知計画)があることが、命名の困難さの一因になっている。これはまた、合同部会で私が計画統合に危惧の念を表明した理由でもある。新計画の基本的性格をどこに置くかを考慮しつつ、名称のすり合わせを進めて頂きたい。
  •  地震の方は、予知自体を行うことを避け基礎研究にシフトしているのに対して、火山は予知を前面に出しているので、融合的な名称を付けるのは困難である。"地震予知研究および火山噴火予知計画"というのはすわりが悪いが、実態に近い。

前のページへ

次のページへ