参考資料1 薬学教育の改善・充実について(中間まとめ)(「薬学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議」)

検討事項

 平成14年1月に薬剤師養成問題懇談会(文部科学省、厚生労働省、日本薬剤師会、日本病院薬剤師会、私立薬科大学協会、国公立大学薬学部長(科長・学長)会議により構成)で取りまとめた課題について検討するため、平成14年10月から「薬学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議」を開催。

主な検討事項

  • 薬学教育におけるカリキュラム等について
  • 実務実習について
  • 薬学に関する教育制度について

中間まとめのポイント

今後の薬学教育への期待

 医療の質の改善が求められる中で、特に医療人としての質の高い薬剤師養成が必要

  1. 従来の主として「化学」に立脚した「モノ」を対象とする学問はもとより、「ヒト」を対象とする薬物治療に直接関連する学問の発展
  2. 薬学の基礎的な能力と臨床に関わる知識を身に付けることが重要
  3. 人間理解のための幅広い教養、患者とのコミュ二ケーション能力、問題発見・解決型の能力、倫理観等を育成することが重要

 矢印

  • 医療技術の高度化、医薬分業の進展などを背景に、薬剤師養成のための薬学教育には、トータルの期間として6年間必要
     なお、薬剤師の養成のためには6年間の学部教育を基本とするが、研究者などの多様な人材の養成といった薬学教育の果たす役割にも配慮しつつ、4年間の学部+2年間の修士課程という形も必要
  • 各大学においては、日本薬学会モデル・コアカリキュラムを参考としながら、基礎薬学と医療薬学とのバランスを考慮したカリキュラム編成を図ることが重要。
  • 実務実習の受入体制の拡充、指導体制の構築、施設の充実が必要。
     なお、実務実習の長期化を含めた充実を図るためには、実務実習に関するコア・カリキュラムの策定が必要であるため、そのための小委員会を設置して検討を開始。

スケジュール

  • 8月29日(金曜日)の会議において「中間まとめ」としてとりまとめ、公表。
  • パブリックコメントを行った上で、最終的な意見のとりまとめは10月頃を目途に行う予定。その内容を踏まえ、必要な措置を講じていく。

お問合せ先

高等教育局高等教育企画課高等教育政策室

(高等教育局高等教育企画課高等教育政策室)

-- 登録:平成21年以前 --