大学山岳部リーダー冬山研修会に係る既存の安全対策

1　冬山登山におけるリスク因子

• 　登山におけるリスク因子としては、一般的に、
  • 　転滑落、転倒
  • 　悪天候（低気温、暴風雨雪、濃霧等）
  • 　ルートの失誤
  • 　疲労・病気
  が存在する。
• 　このほか、冬山登山特有のリスク因子として、雪崩（雪庇崩落を含む。）が存在する。

2　事故当時の既存の安全対策

• 　大学山岳部リーダー冬山研修会における安全対策は、専門調査委員会の助言を参考としつつ、登山研修所が決定

  　大学山岳部リーダー冬山研修会においては、登山技術や安全を確保する技術の修得とともに、リーダーとして最も重要な状況の判断力、特に、危険を回避する判断力を身に付けるため、可能な限り実践的な研修を実施

  　このため、本研修会において事故を起こさないために講じていた安全対策は、通常の登山において講じられている安全対策と基本的には同じ考え方によるもの

  　ただし、研修会の主催者として、実践的な登山の範囲で可能な限りの安全対策を実施していた。

• 　なお、登山研修所と講師との間で、研修会前、研修会中毎日、全研修終了後に打合せや反省会を実施し、安全対策を徹底

【事故当時講じていた主な安全対策】