資料2‐9‐2 「発達障害早期総合支援モデル事業」平成19年度指定地域における主な取り組み

京都府福知山市(人口:82,565人)

研究課題
 発達障害を早期発見し、発達障害のある幼児及び保護者に対する早期からの適切な支援を開始し、就学に向けたスムーズな支援の移行を行うための体制づくりを、保健・福祉・医療・教育の連携により整備し、福知山市の総合的な早期支援体制を確立。

1.「のびのび福知っ子」(就学前発達支援事業) 【保健福祉部子育て支援課】

 本年度より、「発達障害早期総合支援モデル事業」と「4歳児クラス健診」(5歳児健診のこと、市の単独事業)とを、「のびのび福知っ子(就学前発達支援事業)」として一本化し、関係機関との強力な連携の促進や保護者・市民にわかりやすい一貫した事業展開を行っている。(別添1 事業全体の概念図

2.早期発見の取り組み

1.就学前スクリーニングを実施 【教育委員会学校教育課】

  • 就学前5歳児全員を対象に、通級指導教室担当者が園を巡回して実施。
  • 4歳児クラス健診後のフォローアップに、通級指導教室担当者が関わるなど、連携を図っている。 ※4歳児クラス健診:保健福祉部健康推進室

3.早期支援の取り組み

1.通級指導教室幼児部を設置

  • 教育相談を実施(週1回、8名の相談員で対応)
  • 4、5歳を対象とした通級指導教室を実施。さらに在籍園訪問により、集団観察を行ったり、連絡ノートを活用して在籍園へ指導・助言する等の連携を図った。

連絡ノートの使い方

2.各種研修会の実施

  • 管理職研修やコーディネーター研修を実施するとともに、ペアレントトレーニングを含めた幼児期支援研修を実施。
  • 園や学校によって温度差がある。特に小学校と中学校での差が大きい。

4.学校等への円滑な移行方法の工夫

1.特別支援連携チーム(巡回チーム)の活用 【教育委員会学校教育課】

  • 市の就学指導委員会に教育相談のあった事例について、特別支援連携チームが、就学に向けた相談を担う。(チーム構成:指導主事、通級指導教室担当、教育相談員、臨床心理士)

2.申出書の活用 【教育委員会学校教育課】

申出書の活用

3.個別の支援連携シートの作成(試行) 【教育委員会学校教育課】

  • これまでの支援を小学校へ引き継ぐ「個別の連携支援シート」(別添3)を作成し、通級指導教室幼児部、通園療育施設の保護者に紹介し、試行的に活用した。
  • 積極的に活用を希望する保護者が多かった。

お問合せ先

初等中等教育局特別支援教育課

(初等中等教育局特別支援教育課)