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第4節 小型先進加速器技術開発による利用高度化と地域展開
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中性子及びイオンビームは、ともに産業分野での先端的応用のための重要な技術であるが、いまだ拠点集中型のツールであり、広範な地域での利用に向けた道のりは遠い。普及を妨げている理由の一つとして、主要なビーム源である高出力の加速器が、大規模かつ高価であることが挙げられる。
中性子ビームによる橋脚構造体の測定、高エネルギーの粒子線(イオンビーム)によるがん治療等、小型化・可搬型開発によるオンサイト利用あるいは全国への展開が強く望まれている分野は多い。特にイオンビームによるがん治療には、がん細胞のみにダメージを与えるという、従来の光子線治療にはない特長があることから国内では新しい治療法としての期待が高まっており、今後の国内各地への普及・展開が重要な課題となっている。このためには大幅な装置の小型化、低コスト化が必要となることから、先進的な小型加速器や次世代のレーザー駆動型の粒子線発生装置の開発、これによるビーム利用の低コスト化が期待されている。
こうした取り組みにおいて、大学及び公的研究機関の果たすべき役割は大きく、競争的研究資金の活用も図りつつ、本分野の将来を担う若手の有為な人材を惹きつける形で、効果的な研究開発が進められることが望まれる。
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