コラム

6.訪問型家庭教育は,地域の子育て支援の第一歩−富山県サポーターリーダー養成講座から−(富山県砺波市)

 それぞれの家庭に寄り添った家庭教育支援を目指し,子育てサポーターリーダー養成講座や訪問型家庭教育支援などを積極的に実施しました。リーダー養成講座で学んだサポーターリーダーは,二人一組で市内21地区の3歳未満の子どものいる84軒の家庭を訪問し,子育てについてコミュニケーションを図りました。その際,子育てに関する情報パンフレット(市で作成)・鈴入りボールなどを持参すると大変喜ばれました。事業開始に当たり,企画委員会を2回開催し,訪問の方法・時期・注意点・持参品などについて話し合いました。それを各地区代表サポーターリーダーに説明し,訪問者や訪問先など,各地区ごとに訪問計画を立ててもらいました。
 訪問して,「どんな遊びが好きですか」「子育てに家族の協力がありますか」など子育ての様子を伺っていると,徐々に心を開いて話をしていただくことができ,「家族から愛情いっぱい受けて育っている」とか「お母さんは悩みを,友達に相談している」など,子育ての様子を把握することができました。一度話ができると,その後道で会っても気楽に声をかけ合うことができるようにもなりました。また,地区の子育て広場・子育て支援センターの説明をすると大変喜ばれ,参加の意向を示されたりもしました。
 このように,サポーターリーダーは身近でそれぞれの家庭に寄り添って家庭教育を支援できるという意味で大変重要であると思います。今後も根気強く声をかけ,相談に応じながら地区の子育てを支援し,見守っていきたいと思います。

▲リーダー養成講座

(富山県砺波市教育委員会生涯学習課)

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