第2節 将来の情報社会を担う子どもたちのために

 日常生活や経済社会のあらゆる活動の中で,情報が果たす役割や影響がますます高まっています。こうした高度情報通信ネットワーク社会においては,将来を担う子どもたちの「生きる力」の重要な要素として,情報を的確に取り扱うことのできる「情報活用能力」を育成することが重要となっています。また,授業などにおいて効果的にITを活用することにより,子どもたちの学習に対する意欲や興味・関心を高め,「わかる授業」を実現することができると考えられます。

1.情報社会を生きるための教育の充実

 子どもたちの情報活用能力を育成するため,学習指導要領に基づき,発達段階に応じた体系的なカリキュラムを実施しています。具体的には,次のことなどにより,情報教育の一層の充実を図っています。

 こうした情報活用能力の育成を通じて,情報を発信する際に,子どもたちが被害者や加害者にならないための知識の習得や個人の責任感の醸成などのため,ネットワーク上のモラルやルール,不適切な情報への対処法などについての理解の促進を図っています。
 なお,中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会において検討が進められている教育課程の見直しの中で,今後の情報教育の在り方についても検討が行われています。

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