第3節 開発途上国への協力

2.我が国の基礎教育経験を活かした国際教育協力

 開発途上国における基礎教育開発の支援と,日本の国際教育協力の質の向上を目的として,文部科学省では拠点システム構築事業「国際教育協力イニシアティブ」を実施しています。本事業では大学やNGO,研究所等の国際教育協力機関がネットワークを形成し,我が国の教育協力の経験やノウハウを整理・蓄積するとともに,国内外の援助関係者が活用可能な教育協力モデルの作成等を行っています。具体的な取組としては1教育に関する我が国の経験の活用,2サブサハラアフリカ諸国の教育改善,3青年海外協力隊「現職教員特別参加制度」により派遣される現職職員へのサポート(参照:本章本節3)があります。
 これらの取組を通じ,これまで個々の機関,個人が個別に対応していた国際教育協力を体系的なものとすることで,途上国の要請に対し,組織的に対応することが可能となっています。(図表2-10-9)。

図表●2-10-9 拠点システム構築事業「国際教育協力イニシアティブ」

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