第1節 芸術創造活動の推進

5.国立劇場の充実

(1)伝統芸能の保存・振興

 我が国の伝統芸能の保存と振興を目的として,昭和41年に国立劇場(東京・隼町)が開場しました。その後も54年に国立演芸場(国立劇場隣接),58年に国立能楽堂(東京・千駄ヶ谷),59年に国立文楽劇場(大阪・日本橋),平成16年に国立劇場おきなわ(沖縄・浦添市)が開場しました。これらの劇場では歌舞伎,能楽,文楽など伝統芸能の公開や,伝統芸能の伝承者の養成,伝統芸能に関する調査研究,資料の収集・展示などを実施しています(参照:http://www.ntj.jac.go.jp(※独立行政法人 日本芸術文化振興会ホームページへリンク))。
 平成17年度は,歌舞伎,能,文楽など計180公演(914回)の自主公演,青少年等を対象とした伝統芸能の鑑賞教室6公演(159回)を行いました。また,伝承者養成事業では,歌舞伎音楽及び文楽の分野で5名が研修を修了しました。18年度は,180公演(880回)の自主公演や青少年等を対象とした伝統芸能の鑑賞教室6公演(154回)の実施を予定しています。

▲新国立劇場バレエ「カルミナ・ブラーナ」
撮影:瀬戸秀美

(2)現代舞台芸術の振興普及

 我が国の現代舞台芸術振興の拠点として,平成9年10月に新国立劇場が開場し,現代舞台芸術の公演,実演家等の研修などを実施しています。
 平成17年度は,オペラ,バレエ,現代舞踊,現代演劇の主催公演を計32公演(260回),青少年などを対象としたオペラ鑑賞教室2公演(12回)を行いました。また,現代舞台芸術研修事業では,オペラ研修生5名が研修を修了しました。18年度は,31公演(253回)の自主公演や青少年を対象としたオペラ2公演(12回)を予定しています。

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