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3 地域ぐるみで見守る子どもの安全・安心

 下校途中の児童が殺害されるという事件が発生し,学校内だけでなく,登下校時の児童生徒等の安全確保が大きな課題となっており,子どもたちが安全に安心して教育を受けることができるよう,学校や通学路において,犯罪から子どもたちを守ることは極めて重要な課題です。
 登下校時の児童生徒等の安全を確保するためには,地域全体で見守る体制を整備することが重要であり,ボランティアの方々の協力を得て,「あいさつ」や「声がけ」をしながら児童生徒等の登下校を見守ることや,看板の設置等により地域全体が児童生徒等の安全を見守っているという雰囲気を醸成することが非常に重要です。
 文部科学省で実施している学校の安全管理に関する取組状況に関する調査の結果では,平成17年度に地域のボランティアによる巡回が行われた小学校の割合は86.7パーセント(22.5パーセント増)と前年度に比べて大幅に増加するなど,地域ぐるみで子どもの安全・安心を見守る環境が整備されてきています。
 これらの取組は,継続して実施していくことが重要であり,そのためには,PTAや自治会,交番や警察署などの関係機関や地域住民と連携を図ることや見守り活動を交代で行うなど個々人の負担を少なくする配慮も必要です。
 各地域の取組として,個人が「できる範囲で」「気軽に参加」するというスタイルで,犬の散歩,買い物などの途中で見守り活動を行ったり,警察や学校からの不審者情報を保護者等の携帯電話に配信するなど様々な取組が行われています。

▲保護者による声がけ

小学校における学校の安全管理の取組状況に関する調査

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